134. 2018年10月01日 22:36:21 : nU9iXCBpDo : f@cOt6oEMMw[1]
玉城デニーを勝たせた「翁長の幽霊」、呼び覚まされた沖縄の怒り(石戸 諭) | 現代ビジネス | 講談社(1/7)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57768
■「イデオロギーの前に、尊厳が傷つけられている」
彼が重んじるのはプライドである。
《僕は商売人だから人権尊重・自由・平和。僕にとってはこれが一番大事。翁長さんになれば不況になるって言われたけど、観光が伸びたじゃない。これも論より証拠。
僕には土建屋としての夢がある。それはね、米軍基地の撤去工事をやること。僕がある選挙で応援演説したときに一番、受けたね。
(立候補者が)「金秀グループは米軍関連の工事はしない」っていうから、慌ててマイクを取り返して、「我々は米軍工事をやります。撤去工事をやるんです」って言ったの。
沖縄県民の所得は低いでしょ。ずっと全国最下位の216万。今までの政権が沖縄のために何をしてくれたんですか。政権の言う通りにやっていたから最下位なんですよ。沖縄のポテンシャルは観光にもサービス業にもありますよ。
無批判に従属するだけではダメなんですよ。》
■「熨斗つけて、基地はお返しします」
翁長と呉屋がタッグを組んだ理由がようやく見えてきた。彼らは基地問題を観念的な「平和」問題として考えていない。プライドの問題として考えている。
これだけの理不尽を押し付けられて、それを断ろうとすればお金を削るとちらつかされる。
この構造にプライドを傷つけられている。
■「隠れ玉城支持者」の存在
自民党支持者の2割以上、公明党の支持者の25%前後が流れていた。
玉城の遊説会場には創価学会のシンボルである三色旗がいたるところに見られた。
創価学会員の中には玉城陣営の選挙運動の中核として関わった人もいた。
《公明党は「平和の党」だって言ってるのに、なんで辺野古に新基地を作るかどうか明言もできない人を支援するって言えるの。そんなの筋が通ってないじゃないか。そう思いませんか?》
《人の懐に手を突っ込んで、基地との取引材料にしようとする政府や与党の姿勢そのものに違うと言いたい怒りがあるんだ。そうとしか言いようがない。》
■プライド
なぜ小学校の上をヘリが飛ぶことはやめてほしい、とこれだけが叶わないのか。
普天間飛行場を返してもらったとして、なぜ辺野古に代替施設を作るのが「唯一の解決策」なのか。
辺野古移設を受け入れる県政だと国から「有史以来の予算」が付き、反対する県政だと減額されるのか。
「なぜ」と理不尽の積み重ねに耐えきれなくなった人々がいる。
彼らは抱く思いは、翁長や呉屋が強く訴えた「ウチナーンチュ、ウシェーティナイビランドー(沖縄の人をなめてはいけない)」という言葉に象徴される感情、プライドを傷つけられたという思いそのものである。
沖縄知事選、玉城デニー陣営ではためいた「三色旗」 ある創価学会員の想い
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/okinawa-komei
両候補が接戦が報じられていた中で鍵となったひとつの要素が、公明党支持層の「分裂」だ。
党本部は政府方針を認める立場として佐喜真氏支援を掲げていたが、朝日新聞などの出口調査では、公明支持層の2割以上が玉城氏に投票したという。
公明党沖縄県本部は、辺野古移設に反対していた。こうした背景から、組織戦がうまく機能しなかったのが敗因のひとつになっているとみられる。
実際、玉城氏の支持者が集まる那覇市内の会場では、公明党の支持母体である創価学会のシンボルマーク「三色旗」を持った人の姿があった。
「実質、政府方針に賛成していると言える佐喜真氏を推薦するのは、筋が通っていない。おかしな話です」
「それに佐喜真氏は、(復古的な思想で知られる)日本会議との関係が指摘されていました。池田大作先生の基本理念である平和思想とは相入れない。絶対におかしいと思ったのです」
「少ないが、良心を持った学会員がいるはず。組織に従順になることが、信仰ではない」
創価学会の池田大作名誉会長は、著書『新・人間革命』でも核兵器や基地を沖縄に負担させるべきではない、ということを記している。これは、沖縄創価学会のホームページにも掲載されている言葉だ。
核も、基地もない、平和で豊かな沖縄になってこそ本土復帰である---それが、沖縄の人々の思いであり、また、伸一の信念であった。(『新・人間革命』第13巻 楽土)
「辺野古に新基地をつくることは、こうした考え方に反すること。信濃町の本部が勝手に決めた今回の方針には、憤りを覚えます。沖縄の気持ちを、無視しているとしか考えられない」
「宗教を信じるということは、自分の頭で考えないということではありません。公明支持層の票が流れたと聞いて、ひとりで頑張ってきてよかった、と感じました。組織とは違う票を入れようとした人たちに、勇気を送ることができたかもしれない」
出口調査結果を分析 玉城デニー氏、自・公・維にも食い込む | 沖縄タイムス+プラス ニュース | 沖縄タイムス+プラス
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/322939
沖縄敗北が3選後の安倍政権を痛撃する理由 | 国内政治 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
https://toyokeizai.net/articles/-/240410
与党は今年6月の新潟県知事選を徹底した組織戦で競り勝ったことから、今回知事選でも同様の戦術をとった。しかし、強圧的な組織の引き締めが一般県民の反発を買い、「新潟での成功体験が裏目に出た」(自民長老)格好で、各メデイアの出口調査でも無党派層の7割が玉城氏に投票するという結果を招いた。
与党内にも「また強引な手法をとれば、基地問題はさらに泥沼化する」(公明幹部)との不安が広がっている。
「安倍政権の強圧的手法が県民の反発を招いた」(首相経験者)とされるだけに、当面は「玉城新知事の出方待ち」(沖縄選出議員)を余儀なくされそうだ。
小沢氏は今回の知事選を「来年の参院選での野党共闘への試金石」と位置づけていただけに、共産党とも連携した野党統一候補擁立を立憲民主、国民民主両党などに強く働きかける考えだ。
玉城デニー圧勝、選対幹部が明かす深い理由 | AERA dot. | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
https://toyokeizai.net/articles/-/240518
「政権に明確なノー」 玉城氏、改めて辺野古認めぬ姿勢:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASLB13605LB1TIPE005.html
菅義偉官房長官らが応援に来て、辺野古移設に触れず、経済向上を中心に訴えたことについて「たびたび来て、圧力をかけ、耳に心地いいことを言い、問題である辺野古の是非は表に出さないというやり方に『我々を見くびっている』と憤りを感じた県民も少なくなかった」と話した。
沖縄県知事選:「自立と共生と多様性を」一夜明け玉城氏 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20181001/k00/00e/010/189000c
本土復帰前の米国統治下で生まれ、米兵の父の顔を知らずに育った。見た目の違いからいじめられた幼少期、泣いて帰ると育ての母親から「トゥーヌイービヤ、ユヌタケーネーラン(10本の指に同じ長さのものはない)」と教えられた。それが多様性を何よりも大事にしたい、という自らの政治信条になった。
東京新聞:沖縄の声 伝える 玉城さん「結束」訴え:社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201810/CK2018100102000114.html
基地負担に苦しむ沖縄に対する政権の強硬姿勢は、政権支持者からも反発を招いた。
東京新聞:沖縄知事に玉城氏 辺野古反対を前面 2代続き 政権派破る:政治(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201810/CK2018100102000099.html
佐喜真氏は、子育て支援の充実などを訴える一方で、辺野古移設への反発を懸念して是非を明らかにしなかったため「争点隠し」と有権者の反発を招いた。
「オール沖縄」が再び力 新基地阻止どう実現 県政与党の連携が鍵 | 沖縄タイムス+プラス プレミアム | 沖縄タイムス+プラス
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/322937
辺野古移設阻止に決意=沖縄知事選勝利の玉城氏:時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018100100220&g=pol
当選から一夜、玉城氏「新しい基地建設認めぬ」 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
https://www.yomiuri.co.jp/election/local/20181001-OYT1T50046.html
【談話】沖縄県知事選挙結果について
http://blogos.com/article/328622/
沖縄県知事選挙の結果を受けて
http://blogos.com/article/328623/
沖縄知事選後の政治を占う(問題の本質は日米同盟の是非だ)
http://blogos.com/article/328621/
翁長氏の後継者が当選 政府・与党側は落胆|日テレNEWS24
http://www.news24.jp/articles/2018/10/01/04405442.html
http://archive.is/tE2rr
http://www.asyura2.com/18/senkyo240/msg/643.html#c134