1. 2016年12月12日 12:13:48 : 7AOkdEr24c : dvP07uRclco[7]
>マルサスは、人口は制御されない限り等比数列的に増えるのに対し、食料は等差数列的に増えるにすぎない、とした。
>つまり、人口は1、2、4、8、16、32とネズミ算的に増えていく。
>これに対して食料は、1、2、3、4、5、6と増えていくにすぎない。
>供給される食料以上に人口は増えることはないという理屈だ。
一応、間違ってませんよ。
人類は何も食わずに生きていくことにはまだ成功していませんから。
供給以上の人口はすべて餓死しているので増えていません。
> これに対して、現実はどうなったか。マルサスの理論を超えた食糧を確保することに、
>少なくとも先進国は成功した。
>18世紀半ばから始まった産業革命の成果もあり、ヨーロッパでは人口爆発ともいうべき時代を迎えたのである。
食糧生産についても緑の革命があり、食料の飛躍的増産に成功したので、
爆発的に人口は増えたのです。
しかし、同時に今とは逆の人口増加の問題に悩むことになり、先進国は
様々な人口抑制政策を行い、政策は概ね成功したと言えるでしょう。
ただし、それが自然法則により抑制されたのか、
人工政策により抑制されたのかは議論の余地があります。
個人的には自然法則により抑制されたものに、
人工政策の力が余計に加わったので、余計に人口が減ったと思っています。
> そしていま、先進国では所得が増える中で少子化に悩むという、過去の経済学。
>の常識を覆す現象が起きている。マルサスやアダム・スミスは、所得が増えれば>人口が増えると考えた。これに対して、現実はまったく逆の現象が起きているのである。
いいえ、先進国では人口を支える中低所得階層の所得が減っているので、何も間違ってませんよ。
>マルサスが描いたシナリオどおりには動かなかった。
全てマルサス通りかどうかは置いておくとして、あなたが愚かな所為でシナリオがゆがんで見えていることは確かです。
>経済成長をもたらすのは何か。著者は、人口ではなくイノベーションだと指摘する。それも、新しい財やサービスを生みだす、プロダクトイノベーションにより、1人当たりのGDPをいかに伸ばすかがカギになるという。
経済成長をお金が増えるかどうかと言う観点でしか見ないなら、イノベーションでもGDPは増えるのでしょう。
ですが、経済成長を生活の向上を意味するものとして使っているのなら、イノベーションによって、経済成長は鈍化しやがて低下していきます。
それはイノベーションの正体が何を意味するかによって、違ってくるからです。
もしも、今まで以上により多くの人を使うイノベーションのことを、イノベーションと呼ぶことができるのなら、イノベーションによって後者の経済成長も期待できるでしょう。
ですが、イノベーションとは通常、より少ない人数で効率的にモノを生産できるようになることをイノベーションと言います。
手工業で1000人の人が一日1000個生産していたものを、自動生産できる機械を発明して、1人で一日1000個生産できるようになること、それをイノベーションと言います。
これによって、999人が要らなくなるので、999人は所得が得られなくなり職が見つからなければ餓死するので、人口減少に結びつくのです。まあ、そこまで極端なことは起きないので、ただちに餓死して減少することはなく、
所得が得られなくなった実感と得られなくなる予測で将来を見越して、子供を生まない選択に走るのです。
そう考えると、人口減少のを引き起こした要因の一つはイノベーションにあるのかもしれません。
ただし、本当の所はイノベーションに原因があるのではないと思うのです。
イノベーション自体には正邪や罪はなく、
イノベーションの果実を一人で独占してしまったことに罪があり、
その結果、全体の所得減少を引き起こし、それにより人口減少し、引いては市場の縮小に繋がってしまったのです。
イノベーションの果実を一人で独占せずに、1000人で分けていれば、人口減少も起こさず、市場は安泰だったのでしょう。
一人の欲が原因で、災禍を引き起こしてしまったのですね。
その災禍を引き起こした本人に、災禍が襲い掛かるのも時間の問題になってきた
と言うのが現状ですね。
http://www.asyura2.com/16/hasan116/msg/598.html#c1