4. 2018年12月05日 11:40:29 : fukdsTqgkk : DCpUC_332Cs[1]
トランプ大統領は対中国との貿易交渉を望むような形ではまとめきれないであろう。
ある長さの交渉期間の後、自らの要求が得られねば斯く斯くの強権を発動する、このような交渉スタンスを執ろうが執るまいが、成果は変わらない。
貿易額のアンバランスの改善には中国は応じるが、IT部分の脅しには応じない。
中国からすれば、USのIT産業は国家戦略と一体となっており、巧妙に人員も交差している。実態的に同様のことをするのを、するな!とは内政干渉である。彼等はそのようには決して云わないが、そのような認識であろう。
この交渉にはUSの強権姿勢を堅持している、シリア、イラン、ウクライナ情勢が絡んでおり、その為、USは交渉期限を設けている。ロシア、イランは軍事的な脅迫には屈することはない。世界的な冷戦構造を演出することで中国のIT分野での妥協を狙っているのであろうが、かりに冷戦構造が復活しても、USはガラクタ同然の軍装品を売ることはできよう。が、US内に本社を置くグローバル企業のサービス、商品の売りさばき先である中国市場をほぼ失う。
中国というのは、かつてのような大量の歩兵を有する国家ではなく、最新の軍事兵器を有しロシアと連携すれば、USの軍事力に対抗可能になっている、そのような国が世界で最大の消費市場を有している。
軍事的な圧力に屈した極東の島国への成功事例の後追いで、良い成果を得るのは虫が良すぎるといってよいであろう。