3. 中川隆[-13394] koaQ7Jey 2018年10月08日 16:43:17 : b5JdkWvGxs : DbsSfawrpEw[-19078]
G.Gouldほど好き嫌いが極端に分かれる演奏家は少ないのではないでしょうか。音楽畑の人には概して人気がなく、中でもバーンスタイン一派からは蛇蝎のごとく嫌われているようですね.
一方、音楽関係でない小説家とかいわゆる文化人と言われる人たちに熱狂的なファンが多いように思いまます。(シューマン好きの奥泉光氏のように「グールドを好きという人が嫌い」という人もいますが)
私が初めてグールドに接したのはバッハのインヴェンションとシンフォニアのレコードでした。もう40年以上も前の話で、どうしてこのレコードを買ったのかは全く覚えていません。ただ気に入ったのは確かで毎日のように聴いていました。
このグールドの演奏に慣れ親しんだころ、たまたま別の人の演奏をきいて驚きました。まったく面白くないのです。ただの練習曲にしか聞えませんでした。
以来グールドのバッハを買い集めました。変幻自在なテンポ、陳腐な表現ですが、まさに珠を転がすかのような粒立ちの揃った音色が魅力でした。
そんな私ですが、当時はグールドのモーツアルトとヴェートーヴェンにはちょっとついていけませんでした。余りにに速すぎるテンポに戸惑ったのです。 ところが60歳を過ぎたあたりから、こんなモーツアルトやベートヴェンもいいかなと思うようになってきました。
グールドが生きていたら今年82歳。
82歳のグールドはどんな演奏を聞かせてくれたでしょうか。
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