7. 母系社会[1309] leqMbo7Qie8 2017年5月23日 17:57:44 : DpYDev0uZc : d@uxIwnlI6A[1]
<誠に厄介なことだが、現在の北朝鮮の金王朝は「無敵」。北朝鮮は石油供給を完全に停止されても降伏しないどころか逆手に取って勝利する>
●北朝鮮は、中国に石油の供給を減らされたり、完全に停止された場合、「石油不足で飢餓が発生しそうだから、人命尊重で・・・」という口実で中国側や韓国側に、それぞれ数十万人とか数百万人の飢餓難民を送り出すと通告したら、中国は石油供給を再開せざるを得ない。(金融などの経済制裁も同じで、)
中国の東北部には多数の朝鮮民族がいるし、特に、北朝鮮と中国の国境沿いの吉林省には「延辺朝鮮族自治州」がある。そこに北の飢餓難民が押し寄せて、北京政府が北の同胞を飢餓に追い込んだと知れば、彼らは北京政府に対して怒りを爆発させるかもしれないからだ。
また、韓国側にも数十万人とか数百万人もの飢餓難民が一挙に押し寄せたら、戦争どころではなくなるし、難民として送り込まれた北の特殊部隊員の識別に時間が掛かり、難民に対する衣食住のケアが十分に出来なければ、難民が暴動を起すかもしれず、そうなれば韓国は国家的危機に陥る。だから、北が「飢餓難民を送り出す」と通告してきたら、韓国も中国に石油供給の再開を要請せざるを得なくなり、経済制裁の限界が明白になってしまう。
●それで、仮に米国が経済制裁を諦め、北との戦争を決意し、約20万人もの在韓米国民を疎開させ始めたら北は戦争を予知し、ソウルなどの国境沿いの都市の占領を目指して、一か八の先制攻撃を実行するかもしれない。ソウルなどの都市を占領出来れば、占領地からの撤退を条件にして、米国と和平交渉が可能となるからだ。
北が戦争を決意した場合、ソウルなどの都市を短期に占領することを目指す。米国の本土から応援部隊が到着する前に占領しないと、不利になるからだ。
●また、第二次朝鮮戦争が始まれば、日本が補給のための後方支援基地になるのは必然。それで北は、厳重に防衛された韓国の最前線基地だけでなく、守りが手薄な韓国や日本の米軍や自衛隊基地も同時に奇襲攻撃する可能性が高い。
なぜなら、どんなに重武装した最前線基地でも、1週間も全力で戦えば弾や食料・水切れになるが、補給が途絶えれば重武装部隊も烏合の衆になるからだ。
それで、日本も短距離弾道ミサイルなどで、飽和型の奇襲攻撃されれば、日本に100発100中の対空ミサイルが有っても、防ぎようがないので、日本も多数の犠牲者を出す。
●戦争になれば、韓国国民に多数の犠牲者が出るので、韓国政府は北との戦争には絶対に反対する。しかし、米国が韓国政府の反対を無視して、北との戦争を始めれば、最終的に米国が戦争に勝っても、韓国の国民は、「韓国は米国本土防衛のための捨て石にされた」と思い、また、次に中国と米国との戦争が起きた場合も、韓国は捨て石にされると思うはずである。
それで、米韓同盟から離脱してスイスのような中立国となるとか、あるいは多数の犠牲を出すくらいなら、中国やロシアとの軍事同盟の方が良いと言い出す可能性もある。そうなれば、米軍は朝鮮半島から撤退せざるを得なくなってしまい、占領した北朝鮮も放棄するしかないから、そもそも、米国は北と戦争が出来ない。
(また、中国やロシアが北に軍事支援したら、北は60年以上もの歳月を掛けて軍事施設を地下化しているのでアフガンのような消耗戦となり、米軍が勝つとも限らない。制空権を握る米軍は有利だが、制空権が有っても爆撃目標が判明しなければ無力で、コソボ紛争の時のNATOの空軍は、巧妙に造られたデコイばかり爆撃していた)
●また、多数の犠牲者を出した日本国民も韓国の国民と同じように、日米同盟のせいで朝鮮半島の戦争に巻き込まれて捨て石にされたと思い、韓国と同じように安保条約=日米同盟を解消して、スイスのような武装中立国になった方が良いという世論が多数になる可能性が高い。
そうなれば、米軍は東アジアから西アジアまで地球半分に展開する米軍の補給基地である在日米軍基地を失い、米国は世界的覇権の半分を失ってしまうかもしれない。
北朝鮮の攻略には地球半分の代償が必要なら割に合わない。それで米国は、一先ずは北の要求を認めた方が良いと思うはずで、仮に中国が黙認・許容したとしても、米国は北を攻撃出来ない。(というか、米国が核兵器の保有国と戦争するはずがない)
●それで、核弾頭数や弾道ミサイル開発の停止、そして中国のような改革開放政策の導入などを条件にして、北朝鮮の要求を認めるしかない。北が中国のように改革開放をすれば、米国企業も北で活動を始め、従業員として工作員も送り込める。
すると、その工作員が北の政府高官を買収して、クーデタで金王朝を倒し、親米傀儡政権を樹立できる能性が出てくるから、一先ずは北と和解した方が良いと思うはずである。
●リビアのカダフィは、核兵器と弾道ミサイル開発を放棄し、飛行機爆破犯まで差し出して欧米と和解したが、結局は惨殺されたので、北の支配層にとって、核兵器と弾道ミサイル開発の放棄は、<死>と同じ。
だから、北は核兵器と弾道ミサイル開発を放棄しない。欧米列強と日本が、核兵器と弾道ミサイル開発を放棄したダフィを<なぶり殺し>にし、核兵器を持っていなかったフセインも殺したから、北の1%=支配層は、絶対に核兵器と弾道ミサイルの放棄はしないし、そのようにしたのは欧米列強と日本である。
●現在の北朝鮮は、欧米列強と日本がイラクとリビアを侵略した「報い」=自業自得であり、差し当たり、核兵器保有国である北朝鮮を認めるしかないが、核兵器は、他の核兵器保有国からの攻撃を防ぐ防衛兵器でしかない。
だから、実は日本は大丈夫である。万一、北が核兵器で日本を脅したら、北は約130ヶ国もの北の友好国も含めて、全世界を敵に回してしまうからだ。
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