4. あやみ[337] gqCC4oLd 2017年9月23日 15:39:26 : 9LyLCQettE : cup2O1eWoi8[1]
手紙さん、こんにちは。
アラカン大虐殺の件を取り上げていただきありがとうございます。わたしはアラカンの唯一の支援国であるトルコにいるため地域の惨状は身近に感じています。一日も早く状況が好転することを毎日祈っています。
過去からつづくこの迫害と現状が示すのは以下のことと指摘します。
1.大国が世界地図をあらたに描くに際して宗教間、宗派間に対立が常に口実にされていること
2.ミャンマーをはじめ小国各国には未だ政府と呼べるものが存在せず、大国の指人形にしかなりえていないこと
3.国連は大国の汚れ仕事を浄化する機関に過ぎず、救援や保護に関しては全く無力であり無意味であること
4.絶えずムスリムを迫害することで世界のイスラム界を刺激し、流れを中東大戦争へと煽ること
5.第二次大戦によって作られた今の国際枠組みに戦争責任の一端を担う日本国民がまるで関心と理解を示さず、また戦争の根源である大国の支援で復興と経済成長を遂げた末にアジアの悲劇に背を向けることにもはやなにも感じなくなっていること
まずミャンマーやバングラディシュの指導者を批判しても仕方が無いことを理解するべきです。彼らに為す術は微塵もありません。ミャンマーに限らず世界の各国において、二度の大戦を通して英国が周到に埋設した民族問題という地雷がひとつひとつ炸裂しているのが現状です。右傾化などと呼ばれるものは地雷を踏ませるための屁のつっぱりです。
問題の当事国の歴史や事情を知ることはもちろん大切です。しかし事実と虚偽の情報が混在するなか、知ろうとすればするほど混乱するのが深刻な現実と言えるでしょう。たとえばダーイシュの問題ひとつとっても虚言まがいの論評ばかりで外からは誰も理解できません。アフガニスタンの政情不安、クルド問題、アラブの春、アフリカ諸国の内戦と貧困、書ききれませんがどれをとっても一つの原因に収束します。それは大国の利益です。ではどうするべきなのでしょう、このまま殺戮を見過ごすべきなのでしょうか。
大国批判をしても殺戮は止みません。具体策が必要です。一つだけあります。
大国は人間の弱味を刺激し我々を忠実な犬になるよう調教し続けました。一番の弱味は「欲」です。我々は荒唐無稽な夢を見せられていらぬ欲を掻かされ、欲したものの本質を見ることを怠り、手に入れようと大国の言いなりに動き、手にはいらなければ自分と周囲を傷つける愚民になり果てました。残念ながらその筆頭と呼べるのが日本人です。
もし我々が彼らのひけらかす「欲に忠実な生き方」と「自己中心的価値観」を否定して生きれば彼らが困窮し疲弊するのは時間の問題です。彼らがなぜイスラームを目の敵にしているかと言うと、イスラームがはなからこの二つを完全否定しているからです。
仮に世論がアラカン殺戮をとめることができたとしてもそれは一時的な、欺瞞的なものに過ぎず、別の地域で別の形で悲劇は繰り返されてしまいます。彼らが人を狂わす道具として使用するのもの(利息、権威、贅沢、姦淫、掠奪、嫌悪)から遠ざかることが我々の手中にある唯一の具体策です。難しいでしょうか。