32. TondaMonta[710] gnOCj4KOgoSCgYJsgo@CjoKUgoE 2019年2月16日 12:20:59 : EVVuMkKc5M : CEWN5hN7VwU[1]
11様。
統計はイカ様ではありません。統計学を知らない政府委員や国会議員が質疑応答しているのは不思議です。東大出の官僚も勉強不足です。
しかし統計は簡単です。
1.全部集めてきて集計すればいいだけのこと。全数(昔の人は悉皆調査と言った)調査。但し、10月1日付けの人口調査などに代表されるように「正確な」調査はない。24時ちょっと前に息を引き取る方もいる。直前にお生まれになる方もおいる。正確な数字であるはずがない。つまり「真の値」に近い数字でワタチたちは我慢するほかはないのです。
2.全部集めてきた中で、すべてを分析するのは大変だから、全体の3分の1の資料を集めてきて、全体も同じだろうという前提で、3分の1を利用する。これを母集団推定という。例えば、世論調査。日本国民全員の、成人全員の意見をまとめるのは大変だからその8分の1で全体を推定する。すると費用が安くなる。
電話が掛かってきて創価学会の公明党支持ですというとアンケートが続行される。共産党支持ですというと、電話が切られる。これが今なされている世論調査の方法ですが,こういう不正(偏り)をなくすために無作為抽出という方法が必要です。全数調査に対してこれを標本(抽出)調査というのです。この二つが基本です。
今般,厚労省がやった不正、基本統計の捏造は上のどちらでしょうか。
そうです。「2.」です。数値が+(プラス)になるように標本を選んだのです。無作為抽出でないのです。
3分の一ずつ選びなおすというのはこの2.の亜種に過ぎませんが,すでに述べたように微調整をしても「正確」ということは1億分の一の確率でしかありません。しかし大体の傾向は分かります。長年統計を取っていれば正確ではないが大体の傾向が分かります。標本を入れ替えても、したがって将来が予測可能になるわけです。
しかし淡路大震災のように突然の大事故が起きると統計値が大きくブレますのでこれまでの統計は使えません。役に立ちません。東北大震災でも同じです。東北の車部品工場が操業停止になれば欧州の自動車生産が止まるのをみれば,明らかです。
しかし突然の事故と同じことが起きる場合もあります。今回のように政治的介入です。日銀までが統計の元となった資料を出すよう要求する事態です。これは非常事態です。
ギリシア国家財政破綻はゴールドマン・サックスが統計を誤魔化す手法をギリシアの役人に教授して起きました。旧ソ連も同じです。政治力が働いてデタラメ統計になってしまっていたわけです。敗戦の日本軍部も同じでした。統計がデタラメでした。ですから戦後ハイパーインフレになったのです。自国の兵力がアメリカの兵力の1000分の3ぐらいしかないのに真珠湾に向かって突撃し,あの世に向かわれたのです。吉田茂首相も敗戦後嘆いています。精神力で勝とうとしたのです。統計の力ではなくて神風や精神力で勝とうとしたのです。
難しいことは何にもありません。統計的数値を誤魔化すか,政治的に悪用するかの違いです。統計の分からない官僚や政治家に政治を任せることはできません。
要するに、統計は簡単なことの明瞭な理解さえあれば,だれでも理解できるのです。
ほな皆チャマ、サイナラ、サイナラ、左様なら。
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