42. 2016年11月26日 21:21:11 : LKXRYf922A : cCBGkda1vHE[866]
>>27
>>28での私の文章では失礼した。私は「あなたの文章はわかりにくい」と書いたが、そうではなく、どうやらわかりにくいのは、石山長官の答弁のようだ。
時間ができたので、いろいろ調べてみた。先ず見たのがこれ。
http://blogos.com/article/170674/?p=1
このブログ主は、共産党に批判的な人だ。
不破哲三氏と石山室長の国会でのやり取りを詳しく引用し、石山室長の発言をまとめ、次のように言っている。
(引用始め)
「敵の出方論」について、石山公安調査庁長官は、日本共産党の文献等によると、次の三つの出方があると言っている。
1.共産党が参加する民主的政権ができる前にこれを抑えようと叩き付ける場合
2.共産党が参加する民主的政権が一応確立された後に、それに対する不満分子が反乱を起こす場合
3.不破氏が例示した、共産党が参加する民主的政権が成立しても、一部(例えば自衛隊)がそれに従わないという場合
私には、2と3の違いがよくわからないのだが、これは、反乱を起こす場合と、反乱までには至らないが不服従があった場合の違いということだろうか。
(引用終わり)
実は私もあなたのコメントの中の2と3の違いがわからなかったのだ。このブログ主は私と同じことを感じていたのだね。
2と3の違いについて、このブログ主のような解釈もあり得るが、他の解釈もあり得る。
2は共産党政権、あるいは国民連合政府でもいいが、それが樹立された後、極右勢力などが武装蜂起をしてその政権を転覆させること。
3の方は、1973年のチリで、ピノチェト将軍の率いる自国の正規軍がクーデターを起こし、民主的な選挙で成立し社会主義を目指したアジェンデ政権のような正統な政権を転覆させたような行為を行うこと。
ただしここでいう、純然たる2のケースが、実際に成功したことは今までの歴史上、存在しない(ナチスも当初はその方針であったが、失敗後選挙を通じて政権を獲得するよう方針転換した)。2と3の中間形態(日本の5.15事件や2.26事件に似たようなこと)のようなことなら、成功することもあり得るだろう。
で、1のケースであるが、これはナチスが政権をとって共産党を非合法化し弾圧したのが代表的なケースであろう。インドネシアの9.30事件もこのケースかもしれないが、この事件は今に至るまで謎が多い事件とされており、私としては判断を保留する。
さて>>27は考えが違うようだ。
>1は明らかに民間団体による暴動だし
などど書いているね。これは、例えば共産党と敵対する極右勢力が、暴力を使って共産党を撲滅する、ということか?
実際にはそんなことは成功しない。民間団体ではなく、時の政権が共産党を弾圧し壊滅させる、というのが1のケースであろう。
現在の日本においても、戦前の治安維持法に類似の法律が成立し、共産党が非合法化され一斉検挙されるという事態になれば、この1のケースになる。
さて、共産党以外の党が敵の出方論を主張したことがあるか?
古い話であり記憶が定かではないが、確か日本社会党は、民主的な政権が樹立されても反動勢力がその政権を転覆しようとした場合でも、国民の糾弾でそのような行為を阻止することができる、という考えだったと思う。つまりどんな場合でも暴力は必要ない、ということだね。これはお花畑とみなされても仕方がない考えだ。さすがは非武装中立論の党だ。(当時の日本共産党は武装中立論だった。)
以上私は、自分の考えを書いたのであって、これが日本共産党の公式見解と一致するかどうかについては保証しない。
ただ、敵の出方論というのは、過去の歴史から学ぶ限り、ごく当たり前の考えである、と言っておこう。