10. 2017年5月09日 10:34:27 : YxnqvHJiVU : CBLmnlI_Wks[1]
戦後、十数年経っての生まれだが、私の世代は旭日旗といわれてもぴんと来ないほど、子供の頃から縁がなかった。
それが、一部ではあろうが、自分よりひと回りもふた周りも若いと思われる人達があの旗に執着するのは奇妙にも滑稽にも思える。
自虐、自虐というが、私達を育てた親や祖父母の世代の日本人にとっても、あの旗は重くて暗い、そして息子や兄弟を奪って行った時代を象徴する物だった。だから、掲げなかった。さらに言えば、その後の高度成長のなかでは、そんな「過去の栄光」にすがらなくてもやっていけたのだ。
ところが、失われた20年、30年、中国にもGDPで抜かれる中で育った世代にとってみれば、日本が武力で中国や朝鮮半島を組み伏せ、アジアに版図を広げたあの時代は、むしろこの国にとっての輝かしい「栄光の時代」と映るのかも知れない。彼等にとって第二次大戦は「歴史上の出来事」でしかないから。
むろん、親や祖父母から聞いた実感を彼等に上手く伝えられなかった我々にも責任はあるのだが。
だから、今からでも言う。仮にあの時代が「日本の栄光の時代」だったとして、それは君たちの栄光じゃない。歴史の時計の針はけして巻き戻らないし、万一、巻き戻るようなことになったら、最期にそのツケを支払わされるのは君たちになるだろう。
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