11. 2018年1月12日 22:20:54 : wtD8zjVOik : c3dsXd@GZIg[1]
基軸通貨には大きな欠点があり世界はその解決法に難航している。
現在の基軸通貨特定国家の通貨であるものが、基軸通貨としても通用していると言う異常状態にある。特定国家とは以前はイギリス、現在はアメリカだ。
その何が問題化というと、特定国家の通貨は特定国家の国家エゴ(=国益)に左右されて特定国家の気分次第で発行されてしまうと言う致命的な欠陥がある。
通貨は経済の根幹であるので、国際基軸通貨が1国の国家エゴで発行されたり削減されてしまっては困るのだ。だが現在の所、代替手段が見つからないので、致命的欠陥が放置されている。
そこで考案された1つ目の解決法は、ドルの代わりにユーロに機能を代替させると言うものだったが、ドルであろうがユーロであろうが、国家エゴの縛りからは逃れられるはずもなく、共に失敗した。
2つ目は国連通貨を発行して、国連通貨を基軸通貨とし、それぞれの国はそれぞれの国で自国通貨を管理すると言う方法だが、国連通貨であっても、国連がそうである様に、大国の国家エゴに左右されずに発行を決められるかと言うと、そうではない。
それゆえ、解決法としては甘い。ゆえに結局、これも案だけで終わってしまった。
次に開発されたのは、通貨バスケット制で架空のバスケットに各国の(主に主要国の)通貨を入れてその全体を架空の基軸通貨とするものだ。現在はドルとこのバスケット制が並立している基軸通貨体制と言える。
だが、この制度も国連通貨と同じ問題を抱えているのは言うまでもない。
つまり、国家がどこかに介在する限り、基軸通貨は国家エゴの洗礼を受けて、世界経済が特定国家のエゴによって破壊されてしまうという問題からは逃れられない。
そこで考案されたのが、仮想通貨だ。この仮想通貨によって、国家エゴの縛りからはようやく開放された。
だが、この仮想通貨もブロックチェーン技術など大きなブレイクスルーはあったものの、ここになって、投機に弱いと言う致命的欠点を露呈してきている。
国家エゴではなく個人エゴに弱いと言う何とも惨めな欠点が生じてきた。
ゆえに現在のビットコインなどの仮想通貨では、まだまだ基軸通貨としては不十分と言わざるを得ない。
ビットコインなど、現在の仮想通貨の問題点は、(そこはもしかしたら私が不勉強な所為もあるかもしれないが)通貨供給量を自動的に人為操作無く、瞬間的にリアルタイムに調整する技術がないと言う欠点であると思われる。
解かりやすく言えば、ビットコインの買占めができてしまうと言う致命的欠点だ。買占めされてしまっては、ビットコインを使いたい人がいくら居ても、市中にビットコインはなく、ひたすら額面だけが上昇してしまう。
流通しない通貨に意味など無く、通用したくてもできない通貨ほど無用の長物は無い。
その問題を解決するためには、通貨流通量を常に監視し、偏在が生まれた場合は、その偏在を解消するために、通貨供給量を自動的に瞬間的に増やし、偏在が瞬間的にでも長期的にでも解消に向かえば、余分に増やした通貨供給を自動的に人為無く即座に削減するプログラムの開発、または原理の考案が必要である。そこに人為が入ってはならない。人為が入っては元の木阿弥だからだ。
ゆえに、現在のビットコインなどの仮想通貨は、基軸通貨としてはまだまだである。
上に書いたような欠点を解消したあと、さらに生じるであろう別の問題を解決し、
それが終わったあとのビットコイン3.0にでもなれば、基軸通貨はその3.0に譲られるだろう。
そういう意味では、ビットコイン(1.0)には未来は無い。
http://www.asyura2.com/17/hasan125/msg/384.html#c11