32. 2018年7月22日 12:41:36 : dtRMXTbDCU : bTTUePi32ps[1]
>>31
>不正選挙が問題なのは「与党が勝って野党が勝てない」からではない
また妙な屁理屈を持ち出してきましたね。あんまり筋は良くない気がしますけど。
まず、国政選挙のたびに「オレの周りでは誰も自民党に投票した人間などいないのにこれだけ自民が圧勝したのは即ち不正選挙だろ!」とイキリ立つウブな人々が「不正選挙あるある派」の戦列に加わるわけですが、そういう素朴な感情と「不正選挙」は関係ない、ってことになると、ご新規さんが加わるハードルが高くなっちゃうんじゃないかとリクルートの面で少し心配になりますね。まぁ私ごときが心配しても仕方ないんですけど。
で、お示しのリンク先「地下言論さま」のブログを拝見すると、
>落選の恐怖というストッパーが働いていれば、たとえ与野党談合政治でも政治は国民の利益に決定的に反することはできない。
とあります。当たり前のことですね。選挙で選ばれる政治家は、常に有権者の動向を気にします。有権者が自分の力の源泉であることを政治家が忘れることはないでしょう。言ってみれば、全ての政治家は、国民(有権者)という飼い主に飼われている飼い犬だと言えます。飼い主から見放されたら飼い犬は生きていけなくなってしまいます。少なくとも現在の日本では、これがタテマエではあるわけです。
で、飼い犬が飼い主から見放される恐怖、つまり「落選の恐怖というストッパー」さえ無くしてしまえば、実は国民の他に「別の飼い主」に飼われている政治家は、遠慮なくその「本当の飼い主」の為の政治をすることが出来るようになる。その為の「落選しない仕組み」が「不正選挙」である。というお説なわけですね。
一見マトモな事を言っているようにも読めます。また「しがない官邸アルバイト」の私めにしてみれば、私がよく「あるある派」の皆さんにお尋ねする質問、そして皆さんが何故かそれに答えずに捨て台詞を吐いて逃げちゃう質問である、
「あなたは不正選挙のターゲットはどの政党だとお考えですか?」とか
「安倍は誰を国会から遠ざけたくて不正選挙を実施するとお考えですか?」
などの質問を、いともアッサリ無効化してしまうようなマジックワードが爆誕したのかこれ?と一瞬ちょっと不安になったりもしました。でもよく読んでみると、実はあんまり意味のないことを書き連ねているだけだと思うんだけどなぁ。
だって現行の選挙制度では必ず「与党が勝てば野党は負ける」し「野党が勝てば与党は負ける」わけです。まぁ与野党伯仲状態で総選挙に突入した結果、再び同じく与野党伯仲状態になってしまったような場合は「双方引き分け」かもしれないけれど、その他はまぁ原則的には「与党が勝てば野党は負ける」わけですよ。
それならこの「地下言論さま」の言われることはやっぱり詭弁だと言えます。「安倍の手下から落選の恐怖を取り除く」ためには、必ず「それによって議席を失うという憂き目を見る政党や候補者が出る」のは必然だからです。
「不正選挙」を実施する側の心理が「安倍の手下が万が一にも落選しないように」だとしても、それによって必ず被害を受けて不当に議席を失う政党や候補者が出てくる以上「不正選挙の被害者」は存在します。「不正選挙」を実施する安倍の心理として「あの野党の議席を減らしてやる」とか「野党のあいつを落選させてやる」という「ターゲットと目する相手にダメージを与える目的」が一切無いとしても、
>不正選挙が問題なのは「与党が勝って野党が勝てない」からではない
とは言えません。現に不当に議席を失うハメになる政党や候補者が存在するからです。いくら「地下言論さま」が「いや、真の問題はそこじゃないのだ」と言い張っても実際の被害政党や被害候補者が消えてなくなるわけではありません。彼らが「不正選挙」の存在に気付けば、間違いなく「そのせいで我々は不当に議席を失ったのだ」と「不正選挙」を告発してくれるはずです。だから「不正選挙のターゲットは誰で、その被害者はどうして沈黙しているのか?」という私の問いは未だ有効だと思います。皆さんには是非「いや、被害政党などは本当は存在しないのだ」などと借りてきた屁理屈を捏ねないで、スパッと明快に答えて欲しいです。まだまだ回答者募集中です♪
さて。でもそれは「与党と野党は対立している」という理解のもとでの話です。つまりは「国民じゃない別の飼い主」に飼われている飼い犬と、それに対立する「国民の飼い犬」が存在しているという構図ですよね。私はそもそも「不正選挙」はそうした構図の下でなければ実施する必要が無いと考えています。だってそうでしょ?「不正選挙」をもし実施しなければ、とっくに本当の支持率などゼロに等しい(と皆さんが考える)安倍内閣と自公政権はボロ負けして与党の座を滑り落ちてしまう、代わりに現在の野党(国民の飼い犬)が政権の座につくことになって、それは安倍はもちろん「別の飼い主」にとっても愉快な事態ではないわけです。だからそれを防ぐための「不正選挙」なら、安倍がそれを実施する価値はあると考えます。
けれど「地下言論さま」のエントリを拝読すると、どうも話はそう単純じゃないんだなこれが。官邸アルバイトの単細胞では俄かには理解できない話なんですけどね。
「地下言論さま」は、与野党とも結局は「国民じゃないべつの飼い主」に飼われているのだ、とおっしゃいます。野党が一見、安倍政権に反対しているように見えても、我々が本当に「そうだよ!それを言って欲しかったんだよ!」と思わず膝を打つ正論を堂々と吐く野党議員がいても、それは彼らが「国民の飼い犬」であることの証左なのではなく、それもまた「国民とは別の飼い主」の方を向いての「プロレス」なのだ、と考えます。なるほど。そういう構図が裏で出来ているのなら、国会論戦の表面だけを見て「与党VS野党」などと表層的な理解をすることは全く愚かしいですよね。
けれど、そういう真の構図のもとで未だ「不正選挙」を実施し続ける意味は何でしょう。今度はその点が不思議になってしまいます。いや、安倍の気持ちは想像できますよ。選挙に負けたら自分の政権を続けられなくなるからですよね?
けれど「真の飼い主」にしてみれば、そんなのどうでもいいじゃないですか。お説に従えば、野党と言っても、彼らもまた、打ち合わせの効く、調教済みの、彼らの飼い犬です。安倍の代わりなど与野党問わず誰でもいいわけです。仮に国民の人気が無くたってそれが何でしょう。本当は人気の無い安倍だって「不正選挙」で政権を維持できました。例えば立憲民主のえだのんにはそれが不可能だと言えるでしょうか。枝野さんにやらせてみれば、案外、真の飼い主にとって安倍より都合のいい政治をしてくれるかもしれません。いや、そんな事も、実はどうでもいいんですよね、国会なんかセレモニーにしか過ぎなくて、結局は「真の飼い主様」の思い通りの政治を形にする手続きの場にしか過ぎないわけですからね。
やっぱりそういう構図を想像するに、それでもなお「不正選挙」を実施し続ける意味が判りません。そういう構図では選挙の当落に意味が無くなってしまうからです。誰が当選しても同じですもん。いや、それでも現職の議員本人にとっては落選は失業を意味するので、それはやっぱり避けたい事態です。けれど、逆に「誰が当選しても同じ」だということを野党の候補者も自覚していて、それで与党議員だけが「不正選挙」の恩恵に与っていることを知るならば「オレにも甘い汁を吸わせろ」と要求するのが人情でしょう。その時点でやはり「不正選挙の恩恵を受ける者とその恩恵を受けられない被害者」という構図が再燃してしまいます。選挙はやはり当落のかかった真剣勝負へと戻り、この話もずっと前に戻って、それなら「不正選挙による被害者」が出る筈だし、真剣勝負の場で不当に負けを強要された彼らが沈黙する理由が、やっぱり判らなくなります。
>不正選挙の追及は国民主権の確認であり、日本国民のためにやることであって、負けた野党のためにすることではない
またまた一見マトモそうなことをおっしゃいます。国民主権を守るために「不正選挙」を追及する、というお志は立派です。そうですよね、別に負けた野党の為にわざわざやってあげる親切運動ではありませんよね。
でも、そんなことも、実はどうでもいいんです。別に野党が「不正選挙」で負けようが知ったことじゃないです。ただ、いくら与野党が裏で談合していようとも、現実に「不正選挙」の恩恵に与れずに落選する政党や議員は存在します。彼らがどうして、自分が恩恵に与れない「不正選挙」に義理立てして沈黙を守らなければならないのか、そういう理由が(アドホックで無理筋な言い訳でなく)きちんと説明されなければ、「地下言論さま」の折角の考察ですが、そのまま素直に理解することはできません。
>不正選挙の追及がほとんど行われていないことは「野党の怠慢」であるとは言えるだろう。
とも「地下言論さま」はお書きです。実はそこまで与野党がズブズブな構図の中にいるとも思われていないような感じですよね。そうです、私もそれは「野党の怠慢」だと思いますよ。「地下言論さま」がおっしゃるように、もし「不正選挙」が実施されているならそれは、単に野党が損をしてるという話だけではなく、国民主権というこの国の基本が侵されているわけですからね、被害政党や被害候補者はその点でも告発の責任があると思いますよ。別に「野党のため」じゃなく「地下言論さま」が考える本来の目的の為に、被害政党や被害候補者との連携の道を探ればいいと思うんですけどね。どうして「あるある派」の皆さんがもう何年も経つのに一向にそうしようとされないのか、そこも私には疑問なのでした。
結局、あんまり新しい視点には乏しかった気がします。もう何年も前に、とある大将が「国会議員など所詮はユダ金の飼い犬AチームとBチームに過ぎないのだ」と喝破した頃からあまり進歩がないと感じてしまいます。それならなぜ未だに「不正選挙」を行う必要があるの?という問いには、やっぱり誰も答えてくれないのでした…。
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