14. 宇宙の塵[289] iUaSiILMkG8 2017年11月28日 21:47:29 : 9wc4FqDYre : BtCSmrSQPrU[1]
本書では、3本の矢がうまくいっていないこと、異次元の金融緩和のどこが異常なのか、株価が上がっている要因、だれが儲けだれが苦しんでいるのか、進むも地獄戻るも地獄の現状などが次々に明らかにされる。きちんとしたデータとともに。
紹介したい事例はたくさんあるのだけれど、私が一番驚いたのは第4章「GDPかさ上げ疑惑」だ。
本書によれば、内閣府は2016年にGDPの算出の方法を変更した。それによりGDPの額が全体的に「かさ上げ」されたのだが、不思議なことに、新しい計算方法だと、2013年以降のGDPが跳ね上がる。
で、このかさ上げの内訳なのだが、もっとも影響している額の項目が「その他」だという。グラフにまで影響を与えているのに、「その他」の中身については明らかにされていないという。
・・・(中略)・・・
衝撃はここで止まらない。(中略)
かさ上げによってGDPは急増しており、アベノミクス以降の成長率で続ければ、2020年度に名目GDP600兆円を達成するという。これは安倍首相が掲げている目標そのものなのだ。(中略)
計算がぴったり合ってしまうことが恐ろしい。
(出典)
三省堂書店×WEBRONZA 神保町の匠
[KADOKAWA編集者・堀由紀子の書評]
『アベノミクスによろしく』(明石順平 著 インターナショナル新書)
2017年11月27日
http://www.asyura2.com/17/senkyo236/msg/438.html#c14