1. 2019年1月31日 17:33:26 : 1Y5wppCqew : BTafNJ0EvYU[1]
人間は社会的な動物なので、DNAを残すという事に関してはそう単純ではない。
これは南米のインカ帝国における人口割合の研究、支配者と原住民のDNAの変化にも表れている。
インカ帝国建国当時北米からやって来た支配者階級のインカ帝国総人口に占める割合は10%にも満たなかった。残り90%は現地に代々暮らしていた原住民であった。これが帝国の歴史の推移と共に変化してゆき、インカ帝国滅亡時に支配者階級及び混血の占める割合は80%を超え、逆に純粋な原住民の血統は20%を下回った。この例からも分かるように人間の場合単純な受精出産だけではなく社会で主導権を握る事は子孫繁栄にとっては決定的なファクターとなるのである。
当初インカ帝国で圧倒的な人口数を誇っていた原住民が数百年の間になぜこれほど減ってしまったのか。社会で主導権を握れないために受精出産しても社会資源の支援が受けられずに逆に搾取の対象とされ、虐殺などはなかったものの短命で死亡率は高かった。
現代風に言えば起業しても許認可を受けられず、正社員にも就職できず、派遣やパートなど奴隷同様の非正規でかつかつの生活を送るしかないのに税金や保険料、公共料金など搾取は馬鹿みたいに高い。これでは結婚出産してもまともに子育てなぞ出来ずに子供の貧困率はどんどん高くなり虐待も増え、人脈も教育も得られない子供はさらなる負のスパイラルへと落ちてゆき、やがては結婚出産すらできない状態で死亡する事になる。こう書けばどういう話なのか分かりやすいと思う。
つまり人類社会においては単純な受精出産ではなく社会で主導権を握る事がDNAを残す任務にとっては重要なのであり、これができない状態での受精出産などは資源の無駄な浪費でしかない。
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