15. 2019年2月08日 23:03:13 : Gbn14Zyjmw : bJ2i0pcUT1c[1]
惨軽の歴史認識の無さには呆れるばかりである。
1.固有の領土論による主権主張について。
「日本の主権は、本州、四国、九州、北海道と我々(=宣言
署名者の米国、イギリス、中国を指す)が決定するその他の
島々に局限する」と9項に書かれたポツダム宣言を受諾した。
「その他の島々の主権を決定する我々」とは、対日参戦をソ連
に頼んだ米国でありルーズベルトはその見返りに千島をソ連が
取ることを認めたのである。そしてその他の我々であるイギリ
スも中国もこの決定に異議を唱えていない。その後のトルーマ
ンもルーズベルトの決定を追認した。この時点でポツダム宣言
を受諾した日本は、固有の領土論による主権の主張は出来きな
くなったのだ。
2.サンフランシスコ講和条約について。
日本が独立した同講和条約のさい条約署名前日に全権代表の吉
田茂首相は、会場で「国後、択捉は南千島である」と演説した。
つまり国後、択捉は千島であると言ったのだ。
千島はソ連対日参戦の見返りに米国、ソ連間の取り決めでソ連
が取る事に決めた。したがって国後、択捉両島もソ連のものに
なったのだ。
3.国連加盟について。
日本は1952年に国連に加盟した。加盟国は国連憲章を守る義務
がある。国連憲章第107条は、「この憲章のいかなる規定も、
第二次世界戦争中にこの憲章の署名国の敵であった国に関する
行動でその行動について責任を有する政府がこの戦争の結果と
してとり又は許可したものを無効にし、又は排除するものでは
ない。」と書かれている。
つまりルーズベルトにソ連対日参戦を頼まれソ連がその見返り
に取った千島はソ連のものであることを国連は否定しないとい
うことである。したがって憲章を守る義務がある加盟国の日本
は、千島をソ連領と認めなければならないのだ。
4.ロシアの不法占拠について。
以上の国際関係上の歴史的事実から、ロシアによる千島不法
占拠の主張に正当性はまったく無いのである。ただの言いが
かりに過ぎない。
以上4点から、惨軽の当記事の戯言がいかに無知でデタラメか
判るだろう。
北方4島の返還を迫る惨軽の根拠は、国際的には通用しないど
ころか事実関係が完全に欠落したものでまったく意味を成さない。
世界からは軽蔑されるだけである。