52. 2018年8月01日 20:04:31 : 8zQDoe3omg : 9An1wX3SNK4[1]
>>30, >>45,>>46さま
丁寧にお答えくださって有難うございます。
>知らない事も多い分野で、こちらに誤解があるかも知れないので、何かあれば教えてもらいたい。
私も同じです。知らない同士で少し考えてみましょう。
私の疑問を@からCまで整理してくださって有難うございます。以下、私もその分類に従って考えてみます。
@
確かに喫緊の課題は多いですよね。水害対策もそうだし、本来なら個人的には今後の経済政策についても与野党間で見ごたえのある論戦を期待したいところです。何が国会で優先なのかと言えば、与野党が喫緊の課題と見なしている問題が国会で審議されるのが国会における優先事項なのは言うまでもありません。
仮に野党が重要法案の審議を「人質」に取ってまで杉田氏のLGBTに対する発言などを追及しようとするのであれば、それは野党の戦術ミスですし、逆に与党側がそれを狙ってあくまで杉田氏発言を擁護すること(挑発ですね)で野党がムキになって安倍の挑発に乗ってしまい、野党が目下の問題の優先順位を見失うようなことがあれば、確かにそれは「与党のスピン作戦まんまと大成功の巻♪」ですよね。そういう意味であれば、確かに>>30の意味も判ります。まず重要法案に対する目配りをきちんとするのが野党の優先順位です。もしそれをせずに「自民党議員の失言に群がってバッシングする」としたら、それはそれこそあまり「生産的」な話ではないですよね。お説はよくわかりました。
しかし…その上で、今はまだ、野党がそこまで事の軽重を見失っているとは私には思えないのでした。もちろん、単に安倍の失点狙いだけで尻馬にのってやいのやいの騒いでいる野党議員もいるのかもしれませんが、それでも、杉田氏の発言は無視していい問題ではないと私には思えます。もちろんご指摘の詩織さん事件への個人攻撃も含め、全ては人権問題への不見識だと私には思えますし、そこは野党は(いえ、本当は与党からももっとそういう声が出ていい問題だと思いますが)厳しく声を挙げるべきだと思います。何故ならこれは、単に杉田某の問題ではなく、まさにそれが安倍政権の地金が出たような問題だと思うからです。野党には、与党の「スピン作戦(かもしれない)」の挑発に乗らない賢さを持つのと同時に、人権問題への与党の不見識はもっと追及してもいい問題だと思います。ただねぇ、最近の野党の戦術もちょっと頼りないですからね…心配ではあります。>>30の不吉な予言(やっぱり安倍の仕掛けたスピンだった!)が的中しないことを祈りますし、それは野党が賢ければ回避できる罠だとも思います。
A
ちなみに私は異性愛者で既婚者です。連れ合いはちゃんと人間の女性で、今のところ死体でもないし、既にとっくの昔に幼女でもなくなっていて、むしろ日々老女に近づきつつあって…いや、何でもありません!まぁそれはいいのですが…。
>本能としての性行為からどこまでも逸脱しうることを求める覚悟を持つなら、何処までも認めなければならなくなると言いたい。
うーん。それは確かに次元が違ってしまう話かもしれません。いや、おっしゃることは判ります。性的な嗜好には「逸脱」がつきもので、それこそ性的な妄想はとめどもないことになるのがむしろ普通かもしれないし、それを実行に移す人々がいることも想像はできます。一つを認めたが最後、何でもアリになってしまう、という懸念も理解できなくはありません。
ただ、まず先に、揚げ足取りではないのですがハッキリさせておきたいことは、性の対象が幼児だったり死体だったりする場合は、それは「相手への合意がない」と言う点でモラルに反しますし、何より日本の法律に抵触します。相手への合意を欠く場合は、通常の異性愛でも同性愛でも認められませんよね。性的な妄想として「レイプする」とか「される」とかの状況を楽しむ(?)のはアリでしょうけど、それを実行に移すのは犯罪になります。ここで話題にしている「同性愛」は、相手との合意が必須だという点で我々の異性愛と何ら変わらないし、それ自体が犯罪でもありませんし、モラルに反しているわけでもない…という点はまだ議論の余地がありそうですが、でも私はモラルにも何ら反していないと考えます。
その上で
>一体どこで線引きがあるんだろうか?
というのは、そうですね…。難しい問題かもしれません。でも、実は「同性愛」も「本能」かもしれませんよね。いや、えーと「男根と女陰の組み合わせのみが本能である」と定義されればそれは違ってきてしまうけれど、でも同性愛(LとGですね)は「出来るならその方がいい」という種類の選択ではないと思います。えーと、つまり「おっぱいの大きな女の子が好き」とか「背の高い男じゃなきゃイヤ」とか、そういう類の話ではないわけですよね。サドマゾ趣味が満たされなければ性交が出来ない人々もいるのかも知れないけれど、それにしても、法に触れない範囲でそこさえクリアすれば、彼らはごく普通の異性愛者です。同じ趣味のカップルなら、普通のご夫婦と変わらない既存の婚姻制度にハマることが可能ですよね。でも「同性愛」は異性を恋愛の対象には思えない人々なわけです。彼らは「本能」として性的パートナーに同性を選ばざるを得ない人々だと私は認識しています。
そしてこの話はあくまで社会の中で性的嗜好がどう位置付けされるのか、という話なわけで、その性的な思考が社会通念上(と言うのも曖昧な言い方で苦しいけど)広く合意できるかどうか、に「線引き」があるのかもしれません。あくまで便宜的な線引きですけどね。
とりあえず法に触れる幼児趣味や死体愛好は除外、人間以外の動物や植物、無生物への愛も「相手への合意が社会的に確認できない」と言う点で除外してもいいのかもしれません。サドマゾなど性行為の嗜好に関しては法に触れない限り社会が関知することではないと思います。ご自由にどうぞ、かな。そういう意味ではバイセクシャル(Bですね)もそうなるのかなぁ。そこはよく判りません。でもしかし、少なくとも「同性愛」のみは、この観点で除外できない性的嗜好ということになりませんか(あれ?屁理屈かしら?)。
で「緊急性」の問題に関しては、@に関連した話としてなら、私もそう思います。つまり、もしそれを国会で論議するとしたらその重要性には順番をつけるべき、という話ですよね。
でもしかし、社会全体で考える問題としてなら、性的マイノリティとはいえ決して少なくない同性愛者の一生の問題ですからね、彼らをとりまく社会の現状を改善することでその人々の福音になるのなら、それは後回しにしていい問題だとは私には思えません。当然ながら、彼らは犯罪者でもない、ただ単に性的パートナーが同性だというだけの、我々の隣人・社会の一員だからです。障害者もそうだし、貧困に苦しむ人々もそうだし、子どもも老人も働き盛りの若者も、同性愛者も、彼らの抱える社会的な問題への改善を探るのは、社会の務めでもあるし、政治の責任でもあります。
あと「社会的に擁護できないLGBT」というのは…それは「LGBT」であることの本質とは違う話かもしれません。LGBTとして語られる人々だろうとそうでなかろうと、例えば犯罪者は社会的に擁護できない(擁護しづらい…かな)でしょう。単にLGBT…性的マイノリティだというだけでは「社会的に擁護できる/できない」は意味が無くて、前述したように、社会的にその性的嗜好が受け入れられるものである限り(オレは嫌いだ!って話とは別です)留保なく全てのLGBTは社会的に擁護されなければならないと考えます。私や>>46さんの存在と一緒です。
長くなりました。あたまの悪い文章でスミマセン。いったん切ります。