7. taked4700[7063] dGFrZWQ0NzAw 2018年9月05日 10:46:30 : r6eCNJQUBw : 97cYcmCqsV8[1]
9月1日は、震度1以上を記録した地震は2件のみでした。しかし、9月2日は多発しています。小笠原諸島西方沖でM5の深発地震が発生し、また茨城県地震も多発しています。関東付近でのかなり大きな地震が近いうちに起こってしまう可能性が高まりつつあるのかもしれません。家具の固定を徹底する必要があると思います。
震度1以上を観測した地震で、
2018年9月2日 3時44分ごろ 奄美大島北東沖 4.1 1 の地震以来、次にあるように海域の地震が13件続きました。
2018年9月1日 10時06分ごろ 熊本県熊本地方 3.2 2
2018年9月1日 22時37分ごろ 茨城県沖 3.9 1
2018年9月2日 0時02分ごろ 茨城県南部 3.2 1
2018年9月2日 0時44分ごろ 小笠原諸島西方沖 5.7 2
2018年9月2日 1時31分ごろ 福島県会津 3.1 1
2018年9月2日 3時44分ごろ 奄美大島北東沖 4.1 1*ここから海域地震の連続
2018年9月2日 7時07分ごろ 茨城県沖 3.5 1
2018年9月2日 8時31分ごろ 宮城県沖 3.6 1
2018年9月2日 16時43分ごろ 奄美大島近海 4.1 2
2018年9月2日 17時29分ごろ 奄美大島近海 3.1 1
*10
2018年9月2日 18時26分ごろ 奄美大島近海 3.7 1
2018年9月3日 6時46分ごろ 茨城県沖 3.8 2
2018年9月3日 6時47分ごろ 山口県北西沖 4.7 3
2018年9月3日 7時45分ごろ 千葉県東方沖 3.2 1
2018年9月3日 9時14分ごろ 山口県北西沖 3.4 1
2018年9月3日 12時01分ごろ 宮城県沖 3.6 1
2018年9月3日 17時13分ごろ 山口県北西沖 3.8 2
2018年9月3日 17時58分ごろ 根室半島南東沖 3.4 1*ここまで海域地震が連続
2018年9月3日 20時33分ごろ 秋田県内陸北部 3.1 1
2018年9月3日 23時40分ごろ 宮城県沖 3.5 1
*20
***09月分:20件(陸域:4件、海域:16件、M4以上:4件:20%、震度1:14件:70%)(陸域÷海域=4÷16=0.25)
秋田県内陸北部地震が起こり、海域地震連続は13件で収まりましたが、今年1月1日以来、海域地震が13件続いたことはないと思います。「思います」というのは、かなりざっとした確認しかしていないからです。なお、海域で大きな地震が起こり、その余震が連続した時や、海域での群発地震が起こった場合は除いています。つまり、大きな地震の余震やある一定地域での群発で海域地震が13件以上続いた例はありました。しかし、今回の海域地震は全国に震源地が分散していますから、まったく状況が異なります。
地域別の海域地震の数:
北海道:1件
東 北:2件
関 東:3件
中 部:0件
関 西:0件
中国四国:3件
九 州:4件
沖 縄:0件
合 計:13件
以上のように、東日本が6件、西日本が7件で比較的均等に分散しています。海域地震なので、ある程度マグニチュードが大きくないと震度1以上を観測しないため、M2以下はなく、どれもM3以上で、M4が2件、奄美大島付近で発生しています。
約40時間弱での震度1以上を観測した地震の分布ですから、今後の地震の起こり方に対する影響と言っても、あまり大きなものではなく、あくまでもこの8月から9月にかけての日本付近の地震の起こり方の変化の意味を示しているに過ぎないと思います。つまり、この9月初旬の日本付近の地震の起こり方の変化がどういった方向に向いているかを示すものです。数年とか、より長期の変動を予測するには期間が短すぎる変動です。
以上のことを前提に、この海域地震の連続について、特に目立ったことを挙げると次の2点があると思います。
1.中央構造線の北側の地震が多発していること。ここで、中央構造線とは2016年4月の熊本地震が起こった九州の中央を北東から南西に横断する構造線を含み、四国の北縁を通り、富士山の北側を迂回して、茨城県の霞ケ浦の北側を通って太平洋に抜ける構造線を指します。明確に中央構造線の南側で起こった地震と言えるのは13件中1件のみで、9月3日 7時45分ごろの千葉県東方沖、M3.2のみです。なお、9月2日 3時44分ごろの奄美大島北東沖、M4.1も中央構造線の北側と分類できるのかもしれません。ただ、南西諸島については九州の中央構造線の延長線を仮定しての判断であり、フィリピン海プレートが沈み込んだその外側に島が出来ていると考えると、奄美大島等の南西諸島はすべて構造線の北側と考えるべきだと思います。
2.ほとんど発生のない地震が3件も含まれています。山口県北西沖がそれで、2011年4月以来、20件も発生がありません。年間1件発生があれば多い方と言える震源域であり、この9月3日に3件も集中していることは異例です。震源球を確認すると、横ずれ型で2016年4月の熊本地震の前震や本震の震源球とほぼ同じでした。
東日本の中央構造線の北側の海域で地震が多発していることは、大きな固着域が中央構造線の南側にあることを意味しています。なぜなら、太平洋プレートは中央構造線に比べて格段に大きなプレートで、中央構造線が東西に走っているその東端に、一枚のプレートとして、中央構造線の北側にも南側にも大きく広がっているからです。つまり、Tの字を右に倒した形の横線が中央構造線であり、縦の線が太平洋プレートの西端です。太平洋プレートからの西への押しは中央構造線の北側にも、南側にも、ほぼ平等に伝わりますから、基本的に、中央構造線からあまり南北に緯度が離れていなければ、同じぐらいの頻度で内陸や大陸棚での地震が発生しなければなりません。ところが、中央構造線の北側での地震が頻発することは、中央構造線の南側、と言っても、中央構造線の緯度からあまり南にずれない、かなり、中央構造線の緯度に近い位置に、大きな固着域ができていて、そこで、太平洋プレートの西向き圧力が上向き圧力に転換され、その位置から西の部分の陸のプレートへ太平洋プレートからの西向き圧力が伝達されていないことになるのです。
仕組みとしては次のようなものだと思います。
1.陸域地震が起こらないのは、海域から陸域へ圧力が伝達されていないから。つまり、海域から陸域にかけての接続部で太平洋プレートの西向き圧力が消費されている。
2.太平洋プレート西向き圧力の消費とは、水平方向の圧力が鉛直方向に転回されてしまっていて、海のプレートがその上にある陸のプレートを押し上げる状態になっていること。つまり、震源深さが10キロとか30キロ程度の比較的浅い、正断層型の地震がある程度集中して発生している場所が、そういった現象が起こっている地域であり、そこで、大きな海山が陸のプレートの下へ沈み込んでいる。具体的には、多分、関東平野の南方沖や東方沖であり、犬吠埼沖が最もその可能性が高い地域。なお、太平洋プレートに載っている鹿島第一海山が日本海溝の南端で、陸のプレートの下へ沈み込みをしつつある緯度が、ほぼ犬吠埼の緯度と同じ。
3.但し、今回、日本列島の広い範囲で海域地震が起こっているため、太平洋プレートの西向き圧力が鉛直方向へ転換されている場所、つまり、大きな固着域以外では、太平洋プレートがかなり大規模に西向かって動きつつあるはずです。
中央構造線は茨城県の霞ケ浦の北側を通って太平洋へ抜けていますから、茨城県北部地震、そして茨城県沖の地震の内の北緯36.3度よりも北で発生したものは中央構造線の北側となります。なお、茨城県沖の地震の大半は北緯36.3度よりも北で発生しています。9月5日の早朝、茨城県沖M5が発生しましたが、これも中央構造線の北側の地震と見なせます。この記事の投稿が遅れてしまったのですが、9月4日の19:00頃のHi-net自動処理震源マップの「茨城県」「最新7日間」のN=の値がかなり減少していました。と言っても、8月10日以降、ネットへの接続がおかしくなり、突然、パソコンの電源が落ちてしまうことが続き、特に、8月後半以降は数分もネット接続ができないことが大半となってしまったため、通常比較対象としている24時間前のN=の値が記録できていたわけではありません。8月29日の19:00頃の記録がたまたまできていて、それと比較した場合に50程度の減少があったということです。なお、9月5日09:00のN=の値も記録でき、それで見ると、「茨城県」は増加に転じていますから、この震源域で、再度、M5以上の地震が切迫しているとは思えません。
問題は、茨城県沖などの中央構造線の北側での大地震ではなく、中央構造線の南側での大きな地震発生がある程度切迫しているように見えることです。以下、その根拠を1つずつ、4点挙げます。
1.2016年4月の熊本地震以降の7月いっぱいまでのM5以上地震を見ると、沖縄や伊豆・小笠原海溝付近でのかなり大きな地震の頻発が傾向として見えること。
以下のリストは、ヤフーの地震情報からM5以上地震を抜き出したものです。同じ震源域で複数のM5以上がある場合は、そのうちの最大のMのみを記載しています。各行の最後に*があるものは、中央構造線の南側での地震です。
2016年4月27日 0時01分ごろ 宮城県沖 5.0 3
2016年5月3日 9時01分ごろ 北海道東方沖 5.7 3
2016年5月12日 12時17分ごろ 台湾付近 6.4 2
2016年5月14日 4時06分ごろ 薩摩半島西方沖 5.0 2
2016年5月16日 21時23分ごろ 茨城県南部 5.6 5弱*
2016年5月27日 12時44分ごろ 奄美大島近海 5.5 2
2016年5月30日 18時48分ごろ 宮古島近海 5.2 1
2016年5月31日 14時24分ごろ 石垣島北西沖 6.2 3
2016年6月16日 14時21分ごろ 内浦湾 5.3 6弱
2016年6月24日 6時05分ごろ 与那国島近海 6.1 2
2016年6月27日 7時57分ごろ 福島県沖 5.8 3
2016年6月30日 3時13分ごろ 三陸沖 5.2 2
2016年7月11日 15時22分ごろ 八丈島近海 5.2 1*
2016年7月19日 12時57分ごろ 千葉県東方沖 5.2 4*
2016年7月23日 10時01分ごろ オホーツク海南部 5.5 2
2016年7月25日 3時04分ごろ 千島列島 5.2 1
2016年7月26日 0時12分ごろ 沖縄本島近海 5.3 2
2016年7月27日 23時47分ごろ 茨城県北部 5.3 5弱
2016年7月30日 6時20分ごろ マリアナ諸島 7.6 2*
7月から中央構造線の南側である伊豆・小笠原海溝付近での地震が多くなっていることが分かります。またM7の後半の地震がマリアナ諸島で発生しています。この9月以降も、同じように伊豆・小笠原海溝でのかなり大きな地震が起こっていく可能性があると思います。
2.中央構造線の北側での地震が頻発していることは、おおざっぱに言えば、中央構造線の南側に大きな固着域があり、その大きな固着域の破壊がある程度切迫していると考えられること。つまり、犬吠埼沖やその周辺にある大きな固着域での破壊が起こりつつあるということ。これがどの程度切迫しているかははっきりしません。但し、千葉県地震、それも千葉県東方沖地震の内の犬吠埼沖を震源とする地震が数か月間というかなりの長期間発生していないのです。それに対し、犬吠埼沖の南隣である九十九里浜中央付近での地震がこの6月多発しました。犬吠埼は鹿島第一海山の緯度とほぼ同じであり、鹿島第一海山を通して太平洋プレートの西向き圧力が犬吠埼に伝わり、大きな地震になる可能性があるのです。
3.8月前半は千葉県地震が6件と多く、後半は千葉県地震の発生がゼロです。9月になってからは、9月3日 7時45分ごろ、千葉県東方沖のM3.2が発生しただけです。この地震は九十九里浜沖の地震で、犬吠埼沖の地震ではありませんでした。この意味で、千葉県地震の比較的大きな地震が今後起こりやすくなっているはずです。
4.Hi-net自動処理震源マップの「日本全国広域」「最新7日間」のドットの分布をみると、伊豆・小笠原海溝付近での深発地震(濃い青のドット)がこの数日でかなり減少しています。深発地震が少なくなることは、海溝部分で、海のプレートの沈み込み開始をするあたりで、沈み込みが停止していることを意味しているはずで、海溝付近に太平洋プレートの西向き圧力が大きくかかりつつあることを示しているはずです。また、既に半年程度は継続している現象ですが、三重県沖から南東方向へ北緯25度付近まで続く、濃い青のドットが途中で途切れるようになってしまっています。西ノ島あたりでドットが数多く表示され、北緯31度から同33度付近までの部分で濃い青のドットの表示がほとんどないことが多いのです。こちらは伊豆鳥島あたりでの大きな地震の発生が近いことを示している可能性があると思います。
http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/593.html#c7