2. taked4700[6310] dGFrZWQ0NzAw 2017年7月06日 02:26:53 : ulYXRnDJSA : 5Z7yQgK7lKk[1]
日本の地震学というか、地盤に関する学問の歪みを感じます。
つまり、311大地震で日本海溝の中央部が大きく沈み込んでいて、その南北の両隣で次の大地震発生が予測されているのですが、その地殻変動について、全く観測をしたとか、観測の必要があるという話が出てきていません。
大きな布団の長辺の中央を引っ張れば、その周辺も同じように引っ張られます。それと同じで、311大地震の震源域が大きく陸域の下へ沈み込みつつあるので、その南北の両隣の固着域が破壊されつつあるのです。その破壊がいつ頃起こるのかについて、海溝周辺の地盤の動きを観測する必要があるのですが、その話が出てきていない。
まず、最初の記事
南海トラフの海溝付近で「ゆっくり滑り」 海洋機構など初観測
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/170616/cpc1706160300001-n1.htm
のリンク先から引用:
>これは、1944年の東南海地震の震源域(熊野灘沖)およびその沖合の2か所の掘削孔内での間隙水圧等の連続観測データおよび地震・津波観測監視システム(※2、以下「DONET」という。)から得られた海底地震計データを2011年〜2016年の6年間について解析したことによるものです。
>今回観測された「ゆっくり滑り」は、8〜15か月間隔で繰り返しており、時に地震によって誘発されたり、低周波微動(※3)を伴って活動したりしていることがわかりました。
これ、単に平常的に起こっている現象の観測ができたということです。そして、このことに触れるのであれば、311大地震の震源域でこそ、最も研究と言うか、観測が必要であるはずなのに、そのことへの言及が全くない。
>海洋機構の荒木英一郎主任技術研究員は「広域で観測を続けて南海トラフ全域での活動を解明し、防災につなげたい」と話す。
これ、いったい、日本海溝の青森県沖部分とか、関東平野沖部分からの太平洋プレートの沈み込みによる大地震発生についてはどう考えているのでしょうか。単に、無関心なのですかね。研究者として、現実の脅威をどう考えているのでしょうか。
二番目の記事
日本列島の地殻変動の謎を解明
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2017/pr20170629/pr20170629.html
について、リンク先から引用
>日本列島を東西に短縮する地殻変動は、長い間、西に移動する太平洋プレートの沈み込み運動が原因と考えられてきた。ところが、太平洋プレートの運動は4000万年以上も概ね一定であったことが知られている。日本列島の活発な地殻変動の原因が太平洋プレートであるとすると、日本列島は300万年前より以前から東西短縮地殻変動が継続してきたことになり、地質学的に整合性が取れないという問題があった。
だから、
> 高橋 雅紀 研究主幹は、アナログ模型を併用した思考実験に基づいて、第四紀の日本列島の東西短縮地殻変動の原因が、これまで考えられていた太平洋プレートの運動ではなくフィリピン海プレートの運動であることを明らかにした。山が隆起し陸地の拡大が続く日本列島の地殻変動は、本州で頻発する内陸地震の原因でもある。
というもの。この問題点は、太平洋プレートがではなぜ、第四紀の日本列島の東西短縮地殻変動の原因とならないのか、その説明がない点。
実を言うと、
>太平洋プレートの運動は4000万年以上も概ね一定であったことが知られている。日本列島の活発な地殻変動の原因が太平洋プレートであるとすると、日本列島は300万年前より以前から東西短縮地殻変動が継続してきたことになり、地質学的に整合性が取れないという問題
については、解決されている可能性が強い。つまり、新妻信明さんというプレートテクトニクスの専門家が日本海溝からハワイまでの海底で逆断層型地震が起こって、太平洋プレートの西進による歪みを吸収してきているという指摘をされているから。
ともかく、日本の地震学、とんでもという感じの研究が最近多いのでは?
http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/112.html#c2