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森友側「どうするの僕の顔は」 昭恵氏の存在ちらつかせ
2018年1月27日22時17分 朝日新聞
学校法人・森友学園(大阪市)が開校を予定していた小学校の名誉校長だった安倍晋三首相の妻・昭恵氏。学園側は、土地の値引きを求める場でも「首相夫人」の存在に言及していた。財務省の異例の値引きに昭恵氏は影響したのか。野党は29日に始まる衆参両院の予算委員会で引き続き昭恵氏の招致を求め、追及する方針だ。
「籠池園長の熱い熱い教育に対する思い、お手伝いできれば」
園児に「教育勅語」を唱和させていた森友学園の塚本幼稚園(大阪市)。2015年9月に同園であった講演会で、昭恵氏は聴衆に語りかけた。学園の籠池泰典前理事長はこの日、新設を目指した小学校の名誉校長になってほしいと打診。昭恵氏は引き受けた。
前理事長は、小学校建設を予定していた国有地の取引で、昭恵氏の存在を国に示すようになる。15年秋には政府の昭恵氏付職員が財務省に土地に関して照会。対応した同省担当室長(当時)は16年3月15日、予定地から「新たにごみが見つかった」という前理事長との面会にも応じた。
今回入手した音声データの協議は、同月24日に学園側が土地を買い取ると申し出た直後にあったとみられる。記録されていたのは、こんなやり取りだ。
「新たなごみ」の撤去費を最大限反映して値引くよう求める学園。「現場を確認した上で、それをいかに評価上反映させるかということですね」と応じる国側。学園側はごみ問題で工期が遅れていると主張し、前理事長が切り出した。
「棟上げのときに首相夫人が来られることになっている。日にちの設定をした。どうするの僕の顔は。サミットが終わったついでにこっちに寄ろうかといったら」。「サミット」は同年5月、昭恵氏も参加した三重県でのG7伊勢志摩サミットを指すとみられる。
そのしばらく後。国の担当者が説明を始めた。「3メートルより下にあるごみは国が知らなかった事実なので、きっちりやるというストーリーをイメージしている」
学園側は「3メートルより下から出てきたかはわからない」「虚偽を言うつもりもない」と疑問を呈した。だが、国側が「言い方としては『混在』と。9メートルまでの範囲で」と述べると、学園側も「言葉遊びかもしれないけど、9メートルのところまでガラ(廃棄物)が入っている可能性を否定できるかと言われたらできない」「その辺をうまくコントロールしてくれたら我々は資料を提供する」と述べた。
それを受けて国の担当者は言った。「虚偽にならないように」「ある程度3メートル超もあると。ゼロじゃないです、ということですね」
同年6月、国は最深で9・9メートルまでごみがあるとして8億円あまりを値引き、1億3400万円で土地を売った。
政府答弁、問われる妥当性
財務省はなぜ異例の契約を結んだのか。安倍晋三首相は「丁寧に説明してきた」と繰り返すが、問題が発覚してほぼ1年を経ても真相は不明なままだ。国会での過去の政府答弁の妥当性が問われる事実も相次いで明らかになっている。
財務省の佐川宣寿(のぶひさ)・前理財局長は、学園との交渉内容に関する記録を「廃棄した」と答弁してきた。だが近畿財務局が今月、「局内の記録」として新たに開示した文書には、交渉の経緯や内容が記されていた。
同省は事前の価格交渉も否定してきたが、開示された文書には15年12月に「(売買金額は)できる限り学園との事前調整に努める」と明記されていた。特別国会でも、鑑定結果が出る前に財務局が学園側に「1億3千(万円)」などと示すやりとりをしたと財務省が認めている。
野党は「虚偽答弁だ」などと批判を強めており、国税庁長官に就任した佐川氏の更迭を要求している。(高島曜介、岡戸佑樹)
https://www.asahi.com/articles/ASL1W5FT1L1WUTIL00S.html
http://www.asyura2.com/18/senkyo239/msg/134.html#c1