2. 2018年4月19日 11:30:03 : SVB043LJqc : 5lRZL8S1HyI[1]
正確な年月も報告書名も覚えていないが、確か1990〜1995年頃
のものだったと思うが、環境庁が日本の自然エネルギーの可能性に関す
る報告書を作った。それは風力発電の可能性を全国の陸上と沿海の観測
データに基づいて風力エネルギー地図などを併記して、その潜在能力を
試算する報告書だった。
その報告書は、正確な使用用語は忘れたが、風力エネルギーの潜在量を
絶対的潜在量と社会的潜在量の2種類に分けて考察していた。
絶対的潜在力とは、自然条件としての絶対的な潜在量で、社会的潜在力と
は、風力発電設備を設置する上で、自然環境(設備可能な地形や海況な
ど)と社会環境(人口密集地や行政区域や騒音など)の点から設置不可
能な地域の潜在量を絶対的潜在量から差し引いたものを利用可能な潜在
量としたものだった。
その報告書によれば、風力エネルギーの絶対的潜在量は原発400基分。
社会的潜在量は、正確な数字を忘れたが確か原発40〜40数基と試算
していた。この試算は天候や季節による風力の動的変化も考慮していた
記憶がある。
原発ムラや政府は決してこの報告書には触れないが、このように風力エ
ネルギーのポテンシャルは、それだけで現在の原発発電能力をまかなえ
るほどである。
報告書は、利用できる風力エネルギーだけを純粋に試算したものだが、
巨大めがね型風車やフローティング式太陽電池と100万kw巨大風車
を組み合わせたハイブリッド洋上風力発電システムなどの研究がすでに
進んでいて、博多湾などでは九州大学による実用実験の段階にまで入っ
ていて、洋上発電100万kw級の設備コスト(1基約1000億円)
まで試算されている。発電設備の技術的可能性が十分なのは言うまで
もない。
その報告書はPDFファイルだが、報告書名を忘れたので検索不得手な
当方は今探すことが出来ないでいる。誰か検索得意な人なら見つかるだ
ろう。