12. 2017年8月01日 18:58:52 : ZJKngCuGIM : 1SxeXYn0fGA[1]
先ず、ハウカップ氏は、ドイツのこれまでの「エネルギー転換政策」を変えるべきだとの結論に至っていないことは勿論、原発を含めた既成エネルギーに戻るべきだとは、一言も言っていない。
以下は、フランクフルターアルゲマイネ紙とのインタビュー。
また、ハウカップ氏は、2013年の南ドイツ新聞とのインタビューで、2020年までに、電力に占める、再生エネルギーの割合を35%にすることは、実現可能だと、ドイツの「エネルギー転換政策」の目標を肯定している。
問題は、「エネルギー転換政策」推進のインセンティブとして、導入された再生エネルギーの、20年間の固定価格による全量買い取りにあると、している。(需要と発電量のミスマッチ)
この問題を解決する方法として、ハウカップ氏は、電力業者に、その総電力の35%を、再生エネルギーに由来するように義務付けて、この目標を達成できなかった、電力業者には、制裁金を科す、スウェーデン方式を提唱している。
ハウカップ氏は、ドイツの「エネルギー転換政策」は、豊かな国、例えばノルウェーやスイスのモデルになる、としながら、それが、中国やインドのような国では、不確かだと、言っている。
1キロワットあたりのコストの比較。
米国エネルギー省のデータでは、太陽光発電は、原子力より40%、低コストだ。
石炭火力 011−0.12ドル
ガス発電 0.053−0.11ドル
原子力発電 0.096ドル
風力発電 0.044−0.20ドル
太陽光発電 0.058ドル
太陽熱発電 0.184ドル
地熱発電 0.05ドル
バイオマス発電 0.098ドル
水力発電 0.064ドル
http://www.renewable-energysources.com/
2016年度の欧州各国の電気料金を見ると、ドイツは、1キロワットあたり、0.298ユーロ、フランスは、0.171ユーロだ。
低コストの国では、セルビアが、1キロワットあたり、0.065ユーロで、フランスのそれの38%だ。
セルビアでは、電力を、1社がほぼ独占しているだけれど、その発電設備の割合は以下のとおり。
火力 5171メガワット
ガス 353メガワット
風力 320メガワット(再生エネルギー)
水力 2835メガワット(再生エネルギー)
https://en.wikipedia.org/wiki/Energy_in_Serbia
必ずしも、原発があるから、低コストの電力が生産されるわけではないことが、分かる。