[政治・選挙・ＮＨＫ237] 明治維新の評価見直しの動きを歓迎する　　天木直人　 赤かぶ
39. 2017年12月22日 23:30:33 : wd61V3ipAw : 1CjH0OFh9u8[1]
>>20さん
坂本龍馬やグラバーは、幕藩の政治家では無い。　吉田松陰も政治家ではない。
幕藩の政治家、権力中枢の要人を歴史から隠したいための英雄や志士なのかも！？

現代版の「触書（高札）」や志士伝説をＮＨＫが創作。　こういうのが、常識化するんでしょう。
よく云われる、ペリー砲艦外交と不平等条約。　ネットにある情報と多少の歴史知識をかい
つまんで書いても、間違っていると思われる。

領事裁判権。　江戸は、武士・僧侶・庶民（百姓や町人）で法律が違う。　庶民は「五人組
仕置」「公事方御定書」　僧侶は宗派の戒律と「諸宗寺院法度」　武士は「武家諸法度」
庶民は法治主義、武士は封建主義（裁判裁量権が藩主）。　夫のＤＶで妻が寺へ逃げる

駆け込み寺、寺銭は賭場の場所代。　寺社地は寺社奉行所管轄、町奉行所は立ち入れ
ないのが幕法。　町人地の藩士の犯罪は、逮捕し町奉行所が藩邸に引き渡して落着。
横浜の外国人開港地は、その国の法律で裁く。　幕法からで外圧でもない。
（法体系が違う時代に、現代法を適用しては歴史修正）

関税自主権。　初期条件からの関税引き下げは、長州の賠償金支払い圧力、「改税約書」。
『下関賠償金の一部を放棄しその代わりに、文書によるミカドの条約勅許と、輸入税率を
従価五パーセントまで一率に引下げる事が、可能となるかも知れないと。　・・・』　↓
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1921021/110

上のこのアーネスト・サトウの書は、国内情報を薩長から、伊藤博文はよく出てくる。
彼らを通して、英国は西郷隆盛や木戸孝允らの藩の政治家と会談を始めた。
薩摩（五代友厚と寺島宗則）と長州（伊藤博文と井上馨）のサトウの出会いは戦争　↓

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1921021/75
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1921021/81

で、ネット情報の古文書から尊王攘夷・幕府・米国で書き出すと。

日米修好通商条約（１８５８年）、廷臣八十八卿列参事件（同年）、戊午の密勅（同年）
安政の大獄（−１８５９年）、万延元年遣米使節（ホワイトハウスで批准書交換　１８６０年）。
桜田門外の変（　1860年）。　条約締結で尊王攘夷（公家も含む）と幕府が対立する。　

幕府の条約問題。　ヘンリー・ヒュースケン（１８６１年薩摩藩士が暗殺）
http://gootjapan.miyatohru.com/entry/heusken4

尊皇攘夷の文書、「北山安世宛書簡」と「斬奸趣意書」　北山安世宛書簡は、英雄願望と
草莽崛起。　劉邦や項羽、『那波列翁を起してフレーヘードを唱へねば腹悶医し難し
・・・　草莽崛起きの人を望む外ほか頼みなし』　〈市井の一人ひとりが政治意識もって立ち
上がる　民主主義にもつかえる言葉でもある〉

北山安世宛書簡
http://www.yoshida-shoin.com/message/soumoukukki.htm

尊皇攘夷は、水戸藩の後期水戸学から。　伊勢神宮や国体の語も「斬奸趣意書」にある。
水戸藩（黄門さまから水戸学が始まる）は、天狗党の乱（１８６４年）で尊王攘夷が壊滅した。
薩摩藩士は、西郷隆盛や大久保利通らの誠忠組。　〈黄門さまの葵の印籠で、平伏す。
じつは、朱子学の忠。　忠の前に恭順。　徳川慶喜は水戸藩で尊王攘夷の教育を受けた〉

斬奸趣意書
http://www.geocities.jp/sybrma/110zankansyuisyo.html

幕府の海外情報で、遠山の金さんの時代、オランダ国王親書で開国を忠告される。　
国王返書に、遠山左衛門尉の名前がある。　桜吹雪で事件を解決は創作。　

和蘭告密　
http://www.hh.em-net.ne.jp/~harry/komo_dutchnews_kingad_front.html

井伊直弼の開国論
http://www.hh.em-net.ne.jp/~harry/komo_iikamon_kaikokuron_front.html

藩主の裁量権を書いた。　吉田松陰の密航未遂は、佐久間象山に無学な漁師の子（ジョン
万次郎）でも幕府に重用される。　松陰のような優秀な者が外国で数年学べば国を背負って
たつ人物になれるとをそそのかしたという。　野山獄（一回目）は密航未遂の罪。外交問題と

ペリーも穏便な対処を求め、幕府も国事犯（死罪）の裁きをせず、長州藩に引き渡した。
（ペリー艦隊に、仙太郎が乗っていた。　仙太郎は、密出国の罪を恐れて上陸しなかった。
仙太郎と同じ栄力丸の漂流民であったジョセフ・彦は、米国籍を取得して日本に入国した）

佐久間象山と勝海舟は義兄弟。　龍馬の脱藩（一回目）は、藩主が海舟に免じて許した。
龍馬の長崎居留も海舟の薩摩への口添えがあり、薩摩から資金提供も受けていた。

英公使ラザフォード・オールコックとハリー・パークスは、アヘン戦争やアロー号事件の際、
清（中国）に駐在の外交当事者である。　〈高杉晋作は、１８６２年に幕府の千歳丸で、上海
視察。　アヘンの惨禍を目の当たりにしている）　兵士の犠牲も出さずに国家の混乱や転覆

できるのがアヘン。　何故か流入していない。　ハリスの「英国の日本へ阿片持込意図と
米国の厳禁方針」と幕府の外交力があったといえる。　しかし、武器は輸入された。
「英・魯の確執と日本の危機」、征韓論から始まる膨張政策は英国の影響か？

ハリスの演説
http://www.hh.em-net.ne.jp/~harry/komo_harris_main2.html

なぜ、不平等条約かは、岩倉使節団の条約改正の目論見が見事に外れたから。　幕府の
外交が悪いとしないと明治政権の外交力の無さを歴史上認めることになる。　条約改正は
日露戦争後、今もこういう戦争待望論がでる。　日露の講和の仲介は米国、日米修好通商

条約の２条を履行か。　このポーツマス条約の結果を不満とし煽ったのはマスコミ（新聞社）。
講和会議で西欧に日本の状況を説明していたのが、マスコミではなく、朝河寛一とされる。　
マスコミの煽動で、国民が怒り日比谷焼打事件を起す。　（戦費外債はユダヤ系資本、
１９８０年代まで返済。日露戦争は、病死も多く、原因は白米による脚気のビタミン不足）

明治の立役者でもある公家、アーネスト・サトウによると、公家の一行を大名も避けて通るほど
威張っており、野蛮人と呼ばれていたとある。　この公家をしても、暗殺や戦闘に生き残った
尊王攘夷の志士に太刀打ちできずに、権力が薩長となっていく。　権力をもった長州閥の
腐敗は名所の初期に始まる。　「五箇条の御誓文」「億兆安撫国威宣揚の御宸翰」、翌日

「五榜の掲示」の３点セット。　前の二つは桂小五郎＝木戸孝允が、自ら加筆や起草し忘れ
ている。　（権力を持つと天皇も無視できる）　「小野組転籍事件」は、木戸孝允と長州閥。
山縣有朋と井上馨の汚職疑獄↓
http://www.page.sannet.ne.jp/ytsubu/bakumatsu18.htm

坂本龍馬の船中八策や五箇条の御誓文のもとは横井小楠↓
http://shutou.hatenablog.com/entry/2015/01/22/130252_1

横井小楠（尊皇の郷士が暗殺）の門下、井上毅・元田永孚が「教育勅語」。　妻の姉妹で
キリスト教入信者の矢嶋楫子は、禁酒・廃娼運動に「一夫一婦制」を建白した女性活動家。
甥に徳富蘇峰・徳富蘆花。　龍馬への小楠の訓戒は『乱臣賊子にならぬように』。

英国外交は、「英一番館」を通して、長州密航者。　グラバーは、薩摩密航者を英国に送り
出した。　「お雇い外国人」の半分は英国人。　幕末から明治は、英国外交の影響を受けて
いることは間違いないでしょうね。　伊藤博文や井上馨が「英国公使館焼き討ち事件」の
犯人と、アーネスト・サトウは書いている。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1921021/62

http://www.asyura2.com/17/senkyo237/msg/422.html#c39