現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件9 > 208.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 「とどめを刺すため火」…千葉16歳殺害で供述(読売新聞) 投稿者 シジミ 日時 2003 年 10 月 07 日 20:08:57)
ライターのオイル缶を購入する自分の姿をとらえたビデオ映像は能弁な石橋広宣容疑者(22)を絶句させるに十分な捜査本部の“隠し球”となった。泣き崩れる石橋容疑者。千葉市若葉区のアルバイト店員、石橋裕子さん殺害事件が六日早朝、一挙に解決に向かう瞬間だった。身元判明などで捜査に協力する姿勢を見せながら、その一方でアリバイ工作や共犯の少年らと口裏合わせ。身近な関係者をなおも演じ続け五日午後、自ら千葉東署に出向くというパフォーマンスは捜査員のアリバイ崩しで幕を下ろす結果となった。
この事件は、ライターのオイルから捜査は始まっていたようだ。「灯油やガソリンなど油類の検出はない」としていたが、発生した一日、通報で最初に殺害現場に駆けつけた警察官がライターのオイル臭をかぎ取っていたのだという。
現場の残臭と深夜スーパーでのライターの購入時のビデオ映像の一致。これが石橋容疑者と少年四人を死体損壊容疑で逮捕する決め手となった。
殺害現場をはじめ被害者の裕子さんの住居、アルバイト先、親しい友人知人も若葉区という地域限定の事件。捜査員は限られた面の中で複雑とも言われた交友関係を洗い出し、丹念につぶしていった。その一方でオイルの販売先の割り出しも黙々と続けられた。
こうした中で多重債務者であり、戸籍上の夫である石橋容疑者は、マスコミ取材に進んで証言するなど、捜査陣にとっては妨害以外の何物でもなかったのだが、被害者の実質的夫の役割を演じて取材陣をひきずり回した。
次第に狭まる捜査網。捜査の手が自分に迫っていると察知した石橋容疑者は五日午後一時、再び三度、捜査本部を訪ねている。「話したいことがある」。しかし、その中身は自己弁護と他人のうわさ話。捜査本部に」とって石橋容疑者の最後の悪あがきとしか映らなかった。
勝負に出た捜査本部。一日午前三時二十分以降、「自宅で寝ていたとするアリバイの虚構」は、同四時過ぎに撮影されたライターのオイル購入時のビデオ映像の存在で完全に崩れ去った。もちろん少年らを現場に連れて行っただけ」の供述も捜査員に通用するはずもなかった。
---------石橋容疑者 消費者金融に借金---------
千葉市若葉区貝塚町で石橋裕子さん(16)が殺害され火をつけられた事件は、裕子さんの戸籍上の夫、石橋広宣容疑者(22)と少年の計五人が逮捕され、今後の焦点は動機の解明に移った。「窃盗を警察に通報するような発言をしたから」と供述している少年もいるとされるが、捜査幹部は「殺人の動機としては信じられない」。石材で額や後頭部を十カ所以上も殴り放火する残虐な手口に駆り立てたものは何か。捜査の行方が注目される。
調べでは、石橋容疑者らは一日午前三時から三時半にかけ、裕子さんを殺害。その後、同区内の深夜スーパーでライター用のオイル缶十数本を購入したり、万引きしたりして入手すると、同四時半ごろ、遺体にオイルをかけライターで火をつけたとみられている。
捜査本部は、石橋容疑者が裕子さんをアルバイト先まで車で迎えに行くなど、普段とは異なる行動をとっていることから、殺害の段取りをあらかじめ決めた計画的な犯行との見方を強めている。しかし揮発性の高いライター用のオイルをまく手口を誰がどのようにして思い立ったのかなど、不明な点も多く残っている。
石橋容疑者は、消費者金融などに多額の借金を抱えていたといい、偽装結婚で少なくとも数回姓を変更。裕子さんとは今年七月、婚姻届を提出し裕子さんの「石橋」姓を名乗った。関係者によると、裕子さんが十六歳のため必要な親の同意書は偽造だったという。結婚の実態はなく、石橋容疑者は別の女性と団地の一室で暮らしていた。付近住民によると、この部屋は早朝や深夜に若者の出入りが多かったという。
捜査本部は裕子さんと石橋容疑者との間を含め、裕子さんが関係したいくつかのトラブルを把握しているとみられる。十六歳の少女が焼死体で発見されるというショッキングな事件。全容解明が待たれる。
http://www.chibanippo.co.jp/t-news/shakai/shakai.html