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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031011-00000135-mai-soci
富士山が有史以来最大といわれる宝永噴火(1707年)と同じ規模で噴火した場合、厚さ1ミリの火山灰が10%以上の確率で降り積もる地域は、茨城県から静岡県までの広い範囲にわたることが産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の研究で分かった。11日から福岡市で始まる日本火山学会で発表される。
同研究所地球科学情報研究部門の須藤茂・総括研究員(火山地質学)らは、過去40万年間に日本で起きた代表的な噴火約570件を調べ、火山灰の分布の仕方や堆積(たいせき)量などをデータベースにまとめた。これをもとに、火山灰が降灰する一般的な傾向を求め、噴火した場合に各地が火山灰で覆われる確率を算出するモデルを作成した。
このモデルを使った試算によると、富士山が宝永噴火と同規模で噴火した場合、厚さ1ミリの火山灰が降り積もる確率は静岡県御殿場市で80%、神奈川県小田原市で70%、横浜市で48%、東京・霞が関で33%だった。
政府と関係自治体でつくる富士山火山防災協議会は昨年6月、富士山が噴火した場合の火山灰による被害予測図を作成した。しかし、想定する季節によって被害予測が異なるため、作業量が膨大になる問題点があった。
今回の降灰予測図は噴火の平均像を表しているため、火山の特徴や時期を問わない。また、各地における降灰の可能性を「天気予報」のように確率として一目で把握できる利点があるという。
須藤総括研究員は「降灰予測図モデルなら、噴火の規模などが変更できるため、富士山だけでなく、他の火山への応用も可能だ。厚さ1ミリの降灰でも飛行機が飛べなくなるなど影響が大きい。自治体などが防災対策を作る際にぜひ役立ててほしい」と話している。【河内敏康】(毎日新聞)
[10月11日3時6分更新]