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「客足が少ないのでセールといった雰囲気がしません。売り上げもセール前よりちっとも伸びず、大変です」
金曜の10日の午後、ソウル市内のある百貨店の1階の衣類売り場の店員はこう打ち明けた。他の百貨店も日曜の12日までに秋のバーゲンセールを行っているが、事情は同じだった。売り場のあちこちに貼られている「セールポスター」がなかったら、セール期間中とは思えないくらい店内はがらんとしていた。
1階の化粧品とアクセサリーコーナーには客より店員が多く、たまに売り場内を覗く客もいたが、在庫商品や企画商品の前を行ったり来たりするだけだった。
ある女性カジュアルコーナーのショップマネージャーは、「百貨店に務めて9年目となるが、今回のように客の少ないセールは初めて」とし、「通路を通るお客さんも、なかなか売り場内には入ろうとしない」と話した。
百貨店の景気が急激に冷え込んでいる。今月1日から秋のバーゲンセールを始めた百貨店の10日間の売り上げは、昨年より10%程度減少したことが、暫定集計の結果分かった。
特に、百貨店の売り上げに占める割合の高い婦人服や紳士服などは20%にまで落ち込んだ。セール基間の売り上げが10%余減少したのは、通貨危機以来初めてのことだ。
売り場で会った顧客らは「通貨危機の時は国(政府)が破産寸前だったが、今は国民個々人がその状態」とし、「明日のことが心配だというのに、モノを買う気になれるものか」と聞き返した。
百貨店の売り上げは今年2月から8カ月連続で減少しつづけた。産業資源部によると、9月の百貨店の売り上げは、昨年同期に比べ10.4%も激減した。量販店の売り上げも、百貨店よりは減少幅が小さいものの、昨年同期比4.9減となった。
また、「最近の流通業界の売上低迷は、顧客数の減少よりは購買単価の下落による側面が大きい」と分析した。つまり、高級製品は売られず、低価格品が売れるというのだ。
内需の減少は流通業界のみならず、自動車、酒類業界にまで拡大しつつある。今年1月〜9月の国内自動車販売台数は101万1599台と、昨年同期(121万7479台)比16.9%減となった。
輸入車の販売台数も昨年同月に比べ、8月から2カ月連続減少し、高所得層の消費も萎縮していることが分かった。
通貨危機以降、毎年5〜10%の伸び率を維持してきたビールは、今年初めて減少に転じた。ウイスキーの場合、今年9月1カ月間の販売量が昨年同期より40%程度減った。
LG経済研究院の金ギスン博士は、「雇用不安、企業の収益性の悪化などが重なり、全体的に消費マインドが大いに萎縮している」とし、「新しい成長エンジンの発掘をはじめ、韓国経済が画期的かつ質的に跳躍しなければ、長期不況に陥る可能性が高い」と分析した。
宋義達(ソン・ウイダル)記者
朴淳旭(パク・スンウク)記者
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2003/10/10/20031010000060.html