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投稿者 あっしら 日時 2003 年 10 月 09 日 19:23:09:Mo7ApAlflbQ6s

(回答先: こんなのを見つけました 投稿者 Q太郎 日時 2003 年 10 月 09 日 16:57:17)


Q太郎さん、こんばんわ。

戦前の日本は、ロシア(ソ連)の南下を防ぐことを国防の主要課題とし、その目的と経済権益(市場と資源)のために、韓国を併合し、南満州や上海を中心に中国沿海部に租界や駐兵権を獲得し、ついには満州国を建国しました。

日本は権益をめぐる英米蘭との対立が激化するなかで大東亜共栄思想を打ち出しましたが、上述の思想を乗り越えたものではありませんでした。

ご紹介の書評に、「日本軍は北部ベトナムを支配したが、仏軍との取引でクォン・デの王位計画をあっさりと放棄する」(北部だけではなく全土)とありますが、「大東亜戦争」に突入するまでの日本は、西欧及び米国の権益に抵触しないかたちでいかに自己の権益を拡大をするかを考えていただけで中国の自立や植民地化された地域の独立を支援する気はありませんでした。
(日本は、自国を世界秩序を維持する列強の一つと考えていたのですから当然です)

そして、「大東亜戦争」に突入し西洋の暴虐を非難し大東亜共栄を掲げた後も、独立を認めようとしたのはフィリピン(米国が独立を約束済み)とビルマだけで、資源に富んだインドネシア(蘭印)やマレーシア、そしてベトナムは軍政を続けるという政策を採っています。


国策としての大アジア主義は、別の書き込みでも書いていますが、英米蘭との対立が抜き差しならぬ事態に陥ってから、戦争の大義のために打ち出されたものでしかありません。

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