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(回答先: 『原子力と日本病からの脱出のすすめ』 投稿者 なるほど 日時 2003 年 10 月 06 日 00:32:27)
なるほどさん、お早うございます。
『原子力と日本病からの脱出のすすめ』の紹介投稿ありがとうございます。もしかすると、上関町長選の結果記事について、「日本停滞の象徴」と記しましたことに呼応していただいたのではないかとも考えております。
私はあの記事を読んで暗澹たる気分になり、論評を書く気にもなれず、あの一言だけ書きました。私を暗澹とした気分にした理由は、未だに原発の建設が選挙の争点になっていることであり、その結果が建設派の勝利に終わったためであります。
日本は原発建設の可否についての議論はチェルノブイリ事故の後に終了して然るべきであったと考えております。投稿された文中にもあるように事故後は、「日本を除く西側諸国では、原発の建設がゼロです。日本だけが22基も作っている」のです。本来、「原発の新規建設を中止し廃炉をどのように混乱なく進めるか」ということと、「既に生み出してしまった膨大な量の核廃棄物をどのように安全に管理するか」に論点を移していなければならないのです。この間日本では「失われた20年」でした。
既にヨーロッパ諸国においては、風力発電の比重が増し、また日本でも燃料電池の研究も進みつつあります。未だに原発推進の動きがあるのは、背後に政・官・業・暴の巨大な利権ネットワークが存在することにあります。これは道路・巨大ダム建設に見る構造と同様のものです。
しかし、民主党のマニフェストを見ても「新エネルギー予算を倍増」、「安全を最優先し、原子力行政の監視を強めます」ということは述べていますが、新規建設の中止と廃炉については触れていません。おそらく利権ネットワークに配慮しているのでしょう。
ご紹介の『原子力と日本病からの脱出のすすめ』は是非読みたいと考えております。