★阿修羅♪ > 戦争b26 > 142.html
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ ★阿修羅♪
シリアのアル・カイダ体制は少数派を弾圧、キリスト教聖職者も拘束、殺害の対象(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/25/warb26/msg/142.html
投稿者 赤かぶ 日時 2025 年 4 月 16 日 02:55:12: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

シリアのアル・カイダ体制は少数派を弾圧、キリスト教聖職者も拘束、殺害の対象
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202504160000/
2025.04.16 櫻井ジャーナル

 昨年12月8日にHTS(ハヤト・タハリール・アル・シャム)やRCA(革命コマンド軍)がアル・カイダやダーイッシュの旗を掲げながらダマスカスを制圧、バシャール・アル・アサド体制は倒された。アサド体制が守っていたアラウィー派やキリスト教徒をはじめとする少数派を新体制派弾圧、殺害された少数派は1万人を越すと言われているが、HTSはトルコの傭兵、RCAはアメリカやイギリスの傭兵だということもあり、そうした虐殺が西側では報道されにくい構図になっている。アル・カイダ/ダーイッシュを利用した外部勢力による侵略戦争を批判してきたメルキト・ギリシャ典礼カトリック教会のアグネス・マリアム修道女は逮捕され、刑務所で拘束されている。

 シリアに対する侵略戦争を始めた外国勢力の中心的な存在はアメリカのバラク・オバマ政権。この政権はムスリム同胞団を利用し、地中海の南部や東部の沿岸で体制転覆工作を仕掛けようと計画し、2010年8月にPSD-11を承認した。そして「アラブの春」が始まり、11年2月にはリビアに対する侵略を開始、同年3月にはシリアへの侵略を始めた。

 2011年10月にリビアのムアンマル・アル・カダフィ政権が崩壊、カダフィ本人は惨殺され、アメリカなど侵略勢力は戦闘員や兵器をシリアへ移動させ、さらにアル・カイダ系武装勢力への軍事的な支援を強化している。そうした​オバマ政権のジハード傭兵支援を危険だとする報告書をアメリカ軍の情報機関DIA(国防情報局)は2012年に政府へ提出​している。

反シリア政府軍の主力はAQIであり、その集団の中心はサラフィ主義者やムスリム同胞団だと指摘、さらにオバマ政権の政策はシリアの東部(ハサカやデリゾール)にサラフィ主義者の支配地域を作ることになると警告したのだ。その時にDIAを率いていた軍人がマイケル・フリン中将にほかならない。

 その2012年にCIAはシリアのジハード傭兵を訓練、資金や武器弾薬を供与する極秘のプログラムを初めている。​「ティンバー・シカモア」作戦​だ。作戦の司令部はアンマンにあり、イギリスやサウジアラビアなどの情報機関から支援されている。そしてシリアでの戦争はエスカレートし、2011年以降、シリアでは30万人以上が死亡したとされている。基本構造はウクライナと同じだ。

 このプログラムを提案したのはCIA長官だったネオコンのデビッド・ペトレイアス。ヨルダン国王アブドラ2世やイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相などのロビー活動もあり、承認されたとされている。

 2012年5月にはシリア北部ホムスで住民が虐殺され、西側の政府やメディアは政府軍が実行したと宣伝していたが、同年6月に現地を調査したメルキト・ギリシャ典礼カトリック教会のフィリップ・トゥルニョル・クロス大主教はそうした報道の内容を否定、虐殺を実行したのは政府軍と戦っているサラフィ主義者や外国人傭兵だとローマ教皇庁のフィデス通信で報告した。同大主教は「誰もが真実を語れば、シリアの平和は守られる。紛争の1年後、現地の現実は、西側メディアの偽情報が押し付けるイメージとはかけ離れている」ともしている。修道女のアグネス・マリアムも外国からの干渉が事態を悪化させていると批判していた。

 同年8月にオバマ大統領はNATO軍/アメリカ軍による直接的な軍事介入のレッド・ラインは生物化学兵器の使用だと宣言、12月には国務長官だったヒラリー・クリントンが、自暴自棄になったアサド大統領が化学兵器を使う可能性があると主張。翌年の1月になると、イギリスのデイリー・メール紙はアメリカ政府がシリアでの化学兵器の使用を許可し、その責任をシリア政府へ押しつけてアサド体制を転覆させるというプランが存在すると報道した。

 2013年3月に反政府軍がアレッポで化学兵器が使用したとアサド政権は発表、国連に対してすみやかに調査するように要求するが、それに対して反政府軍側や西側諸国は政府軍が使ったと主張した。

 それに対し、​化学兵器とサウジアラビアを結びつける記事をミントプレスが8月に掲載​、アグネス・マリアムもアル・カイダ系武装勢力や西側の主張に対する疑問を明らかにしている。

 12月には調査ジャーナリストのシーモア・ハーシュがシリアの反政府軍がサリンの製造能力を持ち、実際に使った可能性があるとする記事をロンドン・リビュー・オブ・ブックスに書く。(London Review of Books, 19 December 2013)

 さらに、​国連の元兵器査察官のリチャード・ロイドとマサチューセッツ工科大学のセオドール・ポストル教授は、化学兵器をシリア政府軍が発射したとするアメリカ政府の主張について、ミサイルの性能を考えると科学的に成り立たないとする報告を発表した​。西側が必死に宣伝していた化学兵器話は荒唐無稽だったということだ。

 また、​トルコの国会議員エレン・エルデムらは捜査記録などに基づき、化学兵器の材料になる物質はトルコからシリアへ運び込まれ、そこでダーイッシュが調合して使ったとしている​。

 アル・カイダ/ダーイッシュやアメリカをはじめとする反アサド勢力にとってアグネス・マリアムは目障りな存在だった。その修道女をシリアの新体制は刑務所で拘束したが、それだけでなく少なからぬキリスト教の聖職者が拘束されたり惨殺されている。


**********************************************

【​Sakurai’s Substack​】
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 赤かぶ[240979] kNSCqYLU 2025年4月16日 02:57:18 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[2258] 報告
<■53行くらい→右の▽クリックで次のコメントにジャンプ可>

https://x.com/SSJ__official/status/1910203613718409482

Stand with Syria Japan (SSJ)
@SSJ__official

化学兵器による虐殺から7年。

2018年4月7日、アサド政権はドゥーマ地区(Douma)へ化学兵器を投下。非武装のシリア市民に対して化学兵器を使用するという国際犯罪を侵しました。

7年前のこの日、アサド政権軍のヘリコプターがドゥーマ地区の住宅街上空に現れ、塩素ガスを投下。少なくとも子どもを含む43人の市民が死亡。多数の負傷者を出しました。ドゥーマ地区で暮らしていた家族は自宅内で窒息し、口から泡を吹いた子供たちの無惨な遺体の映像は世界中に拡散されました。

それにもかかわらず、国際社会は民間人を保護するための措置に踏み込むことも、アサド政権軍の国際法違反を追及することにも失敗しました。化学兵器使用の明確な証拠に対して、7年前、世界は沈黙することを選択しました。そしてこの沈黙こそが、アサド政権を野放しにし、その後の暴挙の限りを許したのです。

また、日本において「化学兵器使用は反体制派によるもの」という虚偽や「アサド政権側に化学兵器を使用する理由がない」など混乱を招くプロパガンダを繰り返した青山弘之氏・黒木英充氏・高岡豊氏らの責任はあまりにも重い。

しかし、アサド政権が崩壊した今、新たな証拠や証言が明らかになりつつあります。ドゥーマをはじめシリア全土で起きた化学兵器による虐殺の真の規模は、これから証明されます。国際社会が機能せず、アサド政権の脅威の中で沈黙することしか選択できなかった7年前のシリアの人々の声が、真実が、これから語られます。 SSJでは、引き続きこれらの勇敢な証言を保存記録して行きます。

そして、この7年前の化学兵器の犠牲者とその家族の求める、真実と正義への闘いを共に歩むことを改めて表明します。

我々は7年前に起こったこの出来事を、決して忘れません。正義は必ず実行されます。

2. 赤かぶ[240980] kNSCqYLU 2025年4月16日 03:01:04 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[2259] 報告

3. 赤かぶ[240981] kNSCqYLU 2025年4月16日 03:03:15 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[2260] 報告

4. 赤かぶ[240982] kNSCqYLU 2025年4月16日 03:06:31 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[2261] 報告

5. 赤かぶ[240983] kNSCqYLU 2025年4月16日 03:08:12 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[2262] 報告

6. 赤かぶ[240984] kNSCqYLU 2025年4月16日 03:18:35 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[2263] 報告
<△21行くらい>

CNN report on massacres of Alawites in Syria

2025/03/18 Mh sh

7. 赤かぶ[240985] kNSCqYLU 2025年4月16日 03:23:26 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[2264] 報告

8. 赤かぶ[240986] kNSCqYLU 2025年4月16日 03:24:20 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[2265] 報告

9. 赤かぶ[240987] kNSCqYLU 2025年4月16日 03:32:04 : vg6V5K7TqU : UHl0T1pZQkd5dnc=[2266] 報告

10. воробей[1166] hHKEgISChICEcYR1hHo 2025年4月16日 15:03:44 : Ip0uVvnnrI : bk5SazYwbnlQZm8=[643] 報告
<△29行くらい>
США собираются выводить свои войска из Сирии, власти Израиля пытаются переубедить Пентагон
(米国はシリアから軍を撤退させるつもりであり、イスラエル当局は国防総省を説得しようとしている。)
https://topwar.ru/263093-ssha-sobirajutsja-vyvodit-svoi-vojska-iz-sirii-vlasti-izrailja-pytajutsja-pereubedit-pentagon.html


イスラエルのメディアは、同国当局が米軍がシリアからの撤退を準備しているという通知を受けたと報じている。資料には、米軍の撤退は数段階に分けて実施されると記されている。第一段階では、国防総省はシリア南東部のヨルダンとの国境付近に駐留している部隊の一部を撤退させる計画だ。

イスラエルのメディアは、イスラエル当局がこの情報に否定的な反応を示したと報じている。特に、閣僚らはアメリカに対し、シリア領土における軍事プレゼンスの継続の必要性を説得しようとしたと言われている。イスラエルでは、これが「安定と安全」の要因の一つとみなされています。しかし、米国防総省は決定を変えるつもりはないと述べた。

一方、イスラエルは、アメリカ軍部隊がシリアから完全撤退した場合、シリアのクルド人は大きな問題に直面するだろうと考えている。現在、クルド人武装勢力は米軍の存在に事実上完全に依存している。そしてこの存在だけが、トルコが特別行政区北部のクルド人の自治権を実際に完全に排除することを阻止している。したがって、アメリカ軍がいなければ、トルコはシリア北部の支配地域を大幅に拡大し、イスラエル国境に近づくことができるが、これはトルコが特に懸念していることである。

アメリカの消息筋によると、米国は実質的にイスラエルに対し、自国が懸念する地域問題を解決する自由裁量を与えているという。

▲上へ      ★阿修羅♪ > 戦争b26掲示板 次へ  前へ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★事前登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
最新投稿・コメント全文リスト  コメント投稿はメルマガで即時配信  スレ建て依頼スレ

▲上へ      ★阿修羅♪ > 戦争b26掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
戦争b26掲示板  
次へ