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ガザに対する兵糧攻めを受けてイエメンはイスラエル船封鎖、米国はイエメン攻撃
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202503180000/
2025.03.18 櫻井ジャーナル
ガザに対する食料や医療物資などの人道支援をイスラエル軍に許可させるようイエメンのアンサール・アッラー(フーシ派)は求めていた。その期限の切れた後、紅海、アラビア海、バブ・アル・マンデブ海峡、アデン湾においてイスラエル船を対象とした海上封鎖を再開、従わないイスラエル船は指定作戦区域内で攻撃されると3月11日に発表した。設定された期限内に人道支援がガザに届かなければイスラエル関連の船舶を標的とした軍事作戦を再開するとアンサール・アッラーは3月9日に宣言していた。アンサール・アッラーの発表があった3月11日、ハマスのスポークスパーソンイスラエル占領軍が10日連続で食糧の流入を封鎖しているため、ガザは飢饉の初期段階に直面していると主張している。
こうしたイエメンからの警告に対し、アメリカのドナルド・トランプ政権はガザへの人道支援をイスラエルに許可させず、同国軍はイギリス軍と共同でイエメンの首都サナアに対する攻撃を3月15日に実施した。アメリカでの報道によると、数十の標的を攻撃する大規模なもの。現地からの報道によると、両国軍は首都北部の住宅街やインフラを狙ったという。アメリカ軍機は紅海にいる空母USSハリー・トルーマンから出撃している。
また、同時にトランプ大統領はアンサール・アッラーに対し、イスラエル船を対象として海上封鎖をやめなければ、これまで見たこともないような地獄がイエメンに降りかかると恫喝した。それに対し、イエメンは空母USSハリー・S・トルーマンをミサイルやドローンで攻撃したとする情報もあるが、アメリカ政府はイエメンがアメリカの艦船を攻撃するのを待っているとする見方もある。そうした事態になれば、それを口実にしてイランを攻撃するというのだ。
シオニストの一派であるネオコンは1980年代からイラクに親イスラエル体制を築いてシリアとイランを分断、両国を破壊する計画を立てていた。残るはイラン。ニューヨークの世界貿易センターや国防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃された2001年9月11日から10日ほど後にウェズリー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官は統合参謀本部で攻撃予定国リストを見たという。そこにはイラク、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、スーダン、そして最後にイランが記載されていたという。そのリスト通りに破壊されてきた。このリストでも残るはイラン。トランプ政権がイランを狙うのは必然だ。
こうした流れの中、中国、ロシア、そしてイランは北京でイランの核問題に関する会議を開催した。イランが核計画はもっぱら平和目的であると改めて表明したことを中国とロシアは歓迎、アメリカとイランの対話は「相互尊重」に基づかねばならず、すべての制裁は解除されるべきだと表明した。核計画をめぐる対話の再開を求めるアメリカの「脅し」を拒絶したイランを中国とロシアは支持、イランに対する「すべての違法な一方的制裁を解除する」よう求めている。その声明の直前、イランは中国やロシアと年次合同海軍軍事演習を実施していた。アメリカがイランを実際に攻撃した場合、中東全域が火の海に包まれることになりかねないが、イスラエルだけが無傷で残るということはないだろう。
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