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石破自民に分断の危機…トランプ関税“交渉カード”に「コメ」浮上で農水族vs商工族のバトル勃発も
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/370786
2025/04/21 日刊ゲンダイ
農水族のドン(森山裕自民党幹事長)/(C)日刊ゲンダイ
石破首相は週末もトランプ関税への対応に追われた。弾丸訪米から帰国した赤沢経済再生相と19日、首相公邸で会談。林官房長官や関係省庁の事務方も同席して、今後の方針をすり合わせたというが、米国側へ提示する“交渉カード”として浮上しているのがコメの輸入拡大だ。
赤沢氏とベッセント米財務長官との交渉では、テーブルの上にUSTR(米通商代表部)が今年3月にまとめた「外国貿易障壁報告書」が置かれていた。米政権が問題視する「非関税障壁」のことだ。米側は日本について、農産物と自動車の分野での閉鎖性を指摘しており、中でもコメについては「規制が厳しく不透明で米国の輸出業者の消費者へのアクセスを制限している」と批判している。
外国からの輸入米については現状、関税のかからないミニマムアクセス(最低輸入量)が年間77万トンあり、それを超える分には1キロあたり341円の関税がかかる。ただ、ミニマムアクセス米のうち主食用は10万トン以下で、多くが飼料用などの非主食用。国内のコメ農家を守るためだが、今は「令和のコメ騒動」だ。コメ不足、コメ高騰が続く中、「だったら、トランプ関税への交渉カードにもなるし、米国からのコメの輸入枠を広げればいいじゃないか」という空気が政府内に出てきているのだ。シンクタンクのエコノミストなどからも同様の提言が散見される。
頼みの森山幹事長が反対の急先鋒に
日本のコメ農家をどう守っていくつもりなのか(C)日刊ゲンダイ
「輸入拡大や関税引き下げでコメの価格が下がれば消費者も喜ぶ。トランプ政権との協議でコメなど農産物を差し出し、裾野の広い自動車業界を助ける、という発想もある」(官邸関係者)
そうなると今後、自民党内で農水族vs商工族のバトルが勃発しかねない。石破首相を悩ませるのは、農産物の輸入拡大に反対する農水族の筆頭が森山幹事長だということ。党食料安全保障強化本部長として11日に江藤農相に面会した後、森山氏は記者団の取材に「米国の方が(農産品を)たくさん日本に輸出している」「日本が農林水産物では約2兆円の対米赤字国だ」とクギを刺した。
実際、農産品は日本から米国への輸出より、米国からの輸入が金額で9倍もあり圧倒的な貿易赤字だ。ただでさえ食料自給率が低い日本で、トランプの圧力に屈して輸入拡大したら将来に禍根を残す。
「森山幹事長を敵に回しては、政権運営はもたない。石破首相が頼みにできるのは幹事長ぐらいしかいませんから。農家も敵にしたら、参院選はますます厳しくなる」(政治評論家・野上忠興氏)
石破首相は20日のNHK番組で「農産物の市場開放は生産者保護と両立させる」と言ったが、そんなうまくいくのか。
◇ ◇ ◇
赤沢大臣が、トランプのスローガン「Make America Great Again(米国を再び偉大に)」と記された赤い帽子をかぶり、ニッコリと笑う写真が物議。さながら「トランプ信者」の様相に、「彼はもはや『赤沢』でなく『MAGA沢』だ」などと揶揄する声も。●関連記事【もっと読む】『「格下も格下」卑屈発言の赤沢大臣はまるでトランプ信者…“MAGA帽ニッコリ写真”に波紋広がる』で詳報している。
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