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解散命令に即時抗告した統一教会だが、財産隠しもバレて大慌て 鈴木エイト カルトな金曜日
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/370380
2025/04/11 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
旧統一教会は、怪しい霊感商法で財を成し、傘下の「天地正教」へ移す手はずを済ませている(C)日刊ゲンダイ
東京地裁が3月に解散を命じた統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の周辺が慌ただしい。地裁の決定によると、教団には宗教法人の清算後も1000億円に上る財産が残ることが判明した。教団が実質吸収した宗教法人「天地正教」に帰属させる決議を16年前に行っていたためだ。一連の報道に教団は抗議文を出し、火消しに躍起になっている。
統一教会の田中富広会長は地裁決定後の会見で「全ての財産が没収され、10万人の信徒が通う教会もなくなる」と主張していた。だが、2009年に統一教会系の霊感商法会社が摘発され、教団本部への家宅捜索が秒読みとなっていた時期に役員会を開き、解散命令による清算後の残余財産を天地正教へ移す手はずを整えていた。文化庁に届け出をした教団の規則では残余財産の処分先が「国若しくは地方公共団体又は他の宗教法人」となっている。
清算手続きでは現預金から順々に弁済に充てられる。債務額を200億円と想定しても約1000億円が残り、そっくりそのまま天地正教に移ることになる。現預金で足りない場合は不動産などを現金化しなければならないが、本部や教会施設を処分せず、天地正教への所有権移転登記で事足りてしまいかねない。地裁決定から懸念が現実化していたことを知り、その晩に出演したラジオ番組で話し、Xに投稿した。
翌日に田中会長が日本外国特派員協会(FCCJ)で開いた会見を取材した。教団サイドは私の会見参加を拒んだが、FCCJは取り合わず、質疑応答でも私を指名した。田中会長は同様の主張を繰り返したため、私は質疑応答で16年前の決議とその欺瞞性を指摘。田中会長は当該決議を承知しているとしながらも、それ以降の役員会で残余財産が議題になったことはなく、それどころではないと釈明した。「残余財産」「天地正教」は教団サイドが最も追及されたくないポイント。だから教団は私の排除を画策したのだろう。
私の指摘を皮切りに、16年前の議決内容が報道された。教団は天地正教との関係を報じた共同通信に対し、記事撤回と謝罪を求める抗議文を出し公式サイトに掲載した。
統一教会が東京高裁に即時抗告したため、審理の場は2審に移る。清算手続きは実効性はもちろんのこと、恒久的な被害者救済のために包括的な財産保全や清算人の権限強化が必須。残余財産の扱いについても法改正や基金設立、後継団体への請求を可能とする立法などを高裁決定までに整備すべきだ。
鈴木エイト ジャーナリスト
1968年生まれ。日大卒。日本ペンクラブ会員。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞」主筆。日本脱カルト協会理事。「自民党の統一教会汚染 追跡3000日」「『山上徹也』とは何者だったのか」などの著書のほか、共著・編著多数。
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