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大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言 週刊誌からみた「ニッポンの後退」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/369769
2025/03/30 日刊ゲンダイ
どうするの、吉村知事(C)共同通信社
大阪・関西万博開催まで2週間となった。だが、1970年の大阪万博を知っている私には、“異常”とも思える盛り上がりのなさである。
70年万博は高度成長の真っただ中、「人類の進歩と調和」をテーマに、アメリカのアポロ12号が持ち帰った「月の石」がアメリカ館で展示され、長蛇の列ができた。
今回は不況と物価高の真っただ中、「いのち輝く未来社会のデザイン」がテーマで、目玉は日本の観測隊が“南極で発見”したラグビーボール大の「火星の石」だという。この国の宇宙船が月面着陸に成功したのは昨年の1月だから、アメリカに遅れること半世紀以上。それでも石は持って帰れなかったから、南極で拾った(?)火星の石らしきものでお茶を濁すようだ。
もともと今回の万博は不純な動機で開催が決まったのである。大阪維新の会が牛耳っていた大阪府と大阪市が万博誘致を言い出し、維新主導で全てが決まっていった。
維新は選挙のたびに「誘致に成功したのは維新の功績」と宣伝してきた。メタンガスが埋まっている人工島「夢洲」を万博会場にしたのも、やはり維新が誘致したギャンブル場・カジノを隣に建設するためだったといわれている。
だが、パビリオン建設が遅れ、当初の建設予算が2倍近くの2350億円に膨らんでくると、「万博は国家事業」と言い出したのである。無責任極まりない。
チケットの売れ行きはすこぶる低調。昨年3月には建設現場の火花が土壌から発生したメタンガスに引火して爆発。今年3月には万博のシンボル・大屋根リング(木造・周長約2キロ)の下の護岸が浸食されていることが発覚し、リングの安全性が疑問視されるなど、呪われているかのようである。
同月17日には石毛博行事務総長が、開幕前のリハーサルとして来場者を入れる「テストラン」の際、報道機関の取材を認めないと言った。その理由を「参加国の要請があった」としたが、大幅に遅れている建設現場を見られたくないということだろう。
だが、フライデー(4月4.11日号)が、オーストリア、インドネシア、スペインなど6カ国の開幕約1カ月前のパビリオン建設現場写真を入手した。中には外装さえ完成していないところもある。
作業員の一人は苦笑いしながら、「絶対に間に合わない」と話す。
「だって、47カ国が出展するタイプA(各国が独自に建設するパビリオン=筆者注)のパビリオンが、3月10日時点でわずか8棟しか完成してないんですよ? 来場者の目に触れる部分だけ間に合わせて、開催期間中も工事を進めて仕上げるつもりでしょう。運営もさすがに焦ったのか、2月から3交代制の24時間態勢での突貫工事が始まりました」
遅れている理由は、昨年2月まで夢洲の地盤改良工事をしていたこと。さらに、昨年4月から建設業界にも時間外労働の上限規制が導入され、間に合わせるのが難しいと大手ゼネコンが引き受けなかったため、地元の中小の工務店や建設会社が請け負ったが、安い日当しか出せないので作業員が集まらないからだという。
先の作業員がこう嘆く。
「急ぐあまり、『工事がストップするから、小さなケガぐらいだったら報告するな』とお達しが出ている現場もあるそうです。労務管理もヘッタクレもありません」
6000円も払って“張りぼて”パビリオンなんか見たくない!
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)
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