http://www.asyura2.com/24/senkyo296/msg/843.html
Tweet |
石破首相が突如ブチ上げ「強力な物価高対策」 参院選目当ての露骨なバラマキに有権者の支持離れ加速
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/369633
2025/03/27 日刊ゲンダイ
政治不信を解消する気なし(C)日刊ゲンダイ
「国民にとって誠実な政府とは何か。それは、選挙を常に強く意識し国家国民の利益よりも政党の利益を優先させるような姿勢を決してとることがなく、ポピュリズムに堕することのない政府である。私は、そのように確信をするものである」
2011年8月11日の衆院本会議場。野党議員(当時)として登壇し、こう声を張り上げていたのが自民党の石破茂首相(67)だった。
この時、議場内には「そうだ」という声が飛び交い、拍手喝さいとなったが、石破首相は今、過去に自身が批判していたことをやろうとしているのではないか。25日、公明党の斉藤鉄夫代表(73)と首相官邸で会談した際、2025年度予算案の成立後に「強力な物価高対策」を打ち出す意向を示した、などと報じられたからだ。
与党党首会談を受け、自民党の小野寺五典政調会長(64)は早速、赤沢亮正経済再生担当相(64)や橘慶一郎官房副長官(64)らと物価高対策を巡って国会内で協議。自民党の松山政司参院幹事長(66)も25日の会見で「国民の期待に応えられる政策を打ち出したい」と語ったほか、自民、公明両党は高止まり傾向が続くコメ価格についても備蓄米の追加放出を検討することを申し合わせたという。
さらに与党は26年度からの国土強靱化実施中期計画に関し、20兆円強の事業規模を確保することや、ガソリン価格の抑制策に取り組むことについても協議したという。
物価高、資源高に苦しむ国民生活のための新たな救済策と言えば聞こえはいいが、それだけが目的ではないだろう。石破首相が自民党の衆院議員1期生と会食するに当たり、1人10万円の商品券を配布した問題を受け、報道各社の世論調査では内閣支持率が軒並み急落。与党内には6月の東京都議選や夏の参院選に対する危機感が広がっている。
そうした中で石破首相が掲げた「強力な物価高対策」は現状の厳しい局面を打開する狙いがあるのは容易に想像がつくだろう。
例えば、国土強靭化に関する事業は自民党の主要な支持基盤である建設業界への恩恵が期待され、国土交通相ポストを押さえている公明党も重視している政策だ。また、これまで放置してきたガソリン価格の抑制に唐突に意欲を示したのは、参院選の勝敗を左右する「1人区」のある地方都市ほどガソリン価格高騰の影響が大きく、有権者にアピールできるからだ。
要するに露骨な選挙目当ての“バラマキ”で、「選挙を常に強く意識し国家国民の利益よりも政党の利益を優先させる」というポピュリズム政策そのものではないか。
SNS上でもこんな投稿が目立つ。
《突然降って湧いた様に「強力な対策」と言われても、その言葉を信じるにはかなり無理がある》《裏金も商品券配布問題も頬かむりし、この期に及んで選挙目当てのハッタリとは……。ますます支持離れが進むな》
石破首相はかつて「予算は政府の姿勢そのもの」と訴えていた
石破首相との会談後、記者団の取材に応じる公明党の斉藤鉄夫代表(C)共同通信社
さらに言えば、今は25年度予算案を国会で審議中なのだ。「強力な物価高対策」が必要であればなぜ、もっと早い段階で取り組まなかったのか。立憲民主党の大串博志代表代行(59)が「25年度予算案の内容が不十分だと自ら露呈した」と呆れていたのも無理はない。
仮に25年度予算案の成立後に「強力な物価高対策」となれば、予備費の活用やあらためて補正予算などを組む必要も出てくるだろう。これに対し、林芳正官房長官(64)は会見で、「石破総理の発言は新たな予算措置を打ち出すということを申し上げたものではない」「6年度補正や7年度予算に盛り込んだあらゆる政策を総動員し、物価動向やその上昇が家計や事業活動に与える影響に細心の注意を払いつつ、物価高の克服に取り組んでいくという決意を申し上げたもの」と言っていたが、予算案成立直前になって、あらためて物価高に対する「決意」や「意欲」を訴えたところで何の意味があるというのか。
石破首相はかつて「予算は政府の姿勢そのもの」と訴えていたはず。そして野党時代、旧民主党政権をこう切り捨てていた。
「(菅直人内閣は)リーダーシップを全く発揮せず、言ってきたことには何ら責任を持たない。(略)このような内閣には、そもそも、補正予算を提出する資格など全くないのである」
「これまで民主党の言ってきたことは一体何だったのか。民主党には国民の政治不信を解消しようとする気が全くないのだと断ずるほかはない」
「リーダーシップを全く発揮せず」「言ってきたことには何ら責任を持たない」「国民の政治不信を解消しようとする気が全くない」——。石破首相は我が身を振り返り、「国民にとって誠実な政府とは何か」について自問自答した方がいい。
◇ ◇ ◇
支持率急落の石破政権。●関連記事【もっと読む】で《復権狙う自民旧安倍派にトドメ!「10万円商品券」配布問題でチルドレンが石破首相に“助け船”の爆弾証言》【さらに読む】で《石破政権の遅すぎる「強力な物価高対策」の今さら…参院選向けの“付け焼き刃”がミエミエ》を取り上げている。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK296掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK296掲示板 次へ 前へ

すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。