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立ち往生する石破政権に旧安倍派が大暴れ…“歩くヘイト”杉田水脈氏頼みで自民党は衰退の一途
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/368976
2025/03/13 日刊ゲンダイ
自民党大会での衝撃シーン(C)J MPA
自民党の旧安倍派はロクでもない輩の集まりだ。これは間違いない。12日の参院議員総会で西田昌司議員が「石破降ろし」の狼煙を上げた。改選を迎える夏の参院選をにらみ、「今の体制では全く戦えない。総裁選を実施し、新たなリーダーを選び直さないといけない」とわめいたのだ。党勢衰退に拍車をかける裏金議員がよく言ったもんだが、旧安倍派の連中は拍手喝采のようだ。あのヘイト議員の出戻りも画策。旧安倍派は自民凋落の象徴と言っていい。
西田氏は裏金411万円、政倫理審で「派閥が」「秘書が」連発
非公開の総会を終えた西田議員は、妙に勝ち誇った様子で報道陣の前に現れた。自公与党が衆院で過半数割れした昨年の総選挙を念頭に、「国民の審判が出ている。その方(石破首相)がもう一度、参院選の看板であるということはありえない。今は予算成立させないといけないので支えないといけないが、その後は参院選に向けた体制を考えるべきだ」と持論を展開。現職首相かつ党総裁を「その方」と呼ぶあたり、憎悪に似たものを感じる。現体制で戦えない理由は「すべてが」と言い切り、全否定した。
確かに石破政権の国会運営はメチャクチャだ。高額療養費制度の改悪に対する世論の批判が高まると、方針を二転三転。挙げ句、凍結した。5年に1度の見直しを迫られる年金制度改革についても、重要広範議案に指定しながら、参院自民の反発で関連法案を提出できず漂流。野党に攻撃材料を与えている。
だが、本を正せば自民衰退は裏金事件に起因する。旧安倍派は2022年までの5年間で計約6億7500万円をちょろまかし、7人が政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で立件され、3人の有罪が確定。石破退陣を要求した西田議員にしても裏金411万円をつくり、昨年の政治倫理審査会では「派閥が」「秘書が」を連発し、責任転嫁した。
高市早苗氏が舌なめずり
担がれてまんざらでもない?(C)日刊ゲンダイ
そんなデタラメ西田議員が「ポスト石破」に推すのが、昨年の総裁選で推薦人として支えた高市早苗前経済安保相。「総裁選の党員投票で一番多かったのは高市氏だ。そういうことも含め、もう一度、党内議論が必要ではないか」とブチ上げた。無論、安倍元首相の後継者を自負する高市氏はまんざらでもないだろう。
反省ゼロの旧安倍派は巻き返しに躍起だ。「歩くヘイト」と言っても過言ではない杉田水脈前衆院議員の参院選公認(比例代表)にこぎつけた。数々の差別言動で法務当局から人権侵犯を認定された上、裏金を1564万円もつくって役職停止6カ月の処分を食らった問題人物。総選挙は出馬辞退に追い込まれ、政倫審から逃れた。マサカの復帰の背景について、朝日新聞(12日付朝刊)はこう書いていた。
〈執行部が擁立を決めた背景には、票を上積みできる期待とともに、安倍派元幹部らの要請があったとみられる。首相は消極的だった模様だが、最終的には押し切られた〉
「陰の総理」と呼ばれる森山幹事長が「足して2で割る」采配をしたもようだ。
「森山幹事長は先月中旬、旧安倍派5人衆に数えられる萩生田光一元政調会長と会食した。福田達夫幹事長代行が仲立ちとなり、執行部批判を展開する萩生田氏との関係修復を図ったわけです。そこで安倍最側近を自任する萩生田氏が杉田公認に水を向けたともっぱら。杉田氏はいわば安倍元総理の秘蔵っ子ですし、岩盤保守層の集票を当て込んでのことですが、党内では〈かえって票を減らす〉と批判の声が上がっている」(与党関係者)
口を開けば嘘デタラメの杉田氏の利用価値があるとすれば、ヘイト票集めくらいだろう。マトモな有権者はア然だ。
◇ ◇ ◇
デタラメばかりの自民党だからか、党員が6万人も減り衝撃が走ったばかり。関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。
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