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維新は予算案賛成で万々歳のはずが…ゴタゴタ続きで崩壊へ秒読み 衆院通過の自民はニンマリ?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/368574
2025/03/05 日刊ゲンダイ
ゆ党というより“下駄の雪”に…(C)日刊ゲンダイ
「ゆ党」の本領発揮だ。
新年度予算案が4日、衆院本会議で修正された上で可決され、参院に送付された。自公に加え、高校授業料無償化などで与党と合意した日本維新の会が賛成。前原誠司共同代表は「少数与党の中、政策実現と引き換えに大局的に判断した」と神妙だったが、「果実」を得たことに内心は万々歳なのだろう。
ところが、足元はガタガタだ。
「昨年末に吉村大阪府知事と前原さんの2代表体制となったばかりですが、内部はゴタゴタの連続です。先月末、高校無償化と引き換えに予算案に賛成する方針を固めた際、両院議員総会で柳ケ瀬裕文参院議員が反対を表明。さらに、『103万円の壁』の見直しを巡っても、会社員の課税最低限を160万円に引き上げる与党案を受け入れましたが、こちらも異論が噴出し、役員会で2人が反対に回った。柳ケ瀬さんの盟友で浪人中の音喜多駿前政調会長もSNSで強く反対。『政局以外に賛成する理由がない』と投稿し、執行部を批判しています」(維新関係者)
もはや“下駄の雪”
かねて維新は「大阪組vs東京組」や、現執行部と馬場伸幸前代表の一派といった構図による軋轢が指摘されてきた。予算案への対応を巡るいざこざで、分裂騒動に拍車がかかりかねない状況だ。「先月末、反執行部の複数議員が馬場さんの国会事務所で面会。今後の身の振り方を協議したと囁かれている」(同前)という。
この状況に、自民はニンマリしているに違いない。
「少数与党の中で、自民が最も恐れているのは野党が結束する展開でした。不信任案を提出されたら、野党の賛成多数で可決してしまい、石破首相は退陣か解散総選挙を迫られるからです。ところが、野党がバラバラの上、野党第2党の維新は内部崩壊の危機です。この先、維新は政府・与党に付き従うしかないでしょう。高校無償化のみならず、肝いりの大阪・関西万博でも政府の協力が必要ですからね。不信任案に賛成することもないはずです」(官邸事情通)
もはや、「ゆ党」ですらなく“下駄の雪”――。早くも連立入りなんて展開も指摘されている。しかし、裏金自民と握る政党の未来は目に見えている。
◇ ◇ ◇
維新の“東西分裂”に拍車がかかる可能性が取りざたされています。理由の一つは、松井元代表の“院政”に東京組が不信感を募らせていること。続きは、●関連記事『【もっと読む】維新は“東西分裂”へ加速必至…悲願の「高校無償化」実現にメドも、くすぶり続ける3つの火種』で詳報している。
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