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奥谷百条委委員長の制止は正当
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2025年2月28日 植草一秀の『知られざる真実』
昨年11月17日の兵庫県知事選の正統性に関する重大問題。
出直し知事選で斎藤元彦氏が当選。
この選挙に正統性があるなら斎藤氏の地位は盤石のものになる。
ただし、公選法違反で斎藤氏が失職するなら、この限りでない。
斎藤氏の公選法違反の疑いは強い。
捜査当局は迅速に厳正な捜査を遂行するべきだ。
この問題とは別に知事選の正統性が問われている。
維新所属の兵庫県議2名が斎藤氏を当選させる目的で兵庫県知事選に立候補した立花孝志氏に不正な情報提供を行った問題。
兵庫県知事選告示に近い時点で維新所属の兵庫県議である岸口みのる氏と増山誠氏が立花孝志氏に不正な情報提供を行った。
岸口氏は元県民局長の人格を貶める内容、竹内英明県議(当時)等の人格を貶める内容を記載した〈秘密文書〉を立花氏に手交した。
増山氏は立花氏に、外部公開しないと決定されていた百条委秘密会において委員長の制止を無視して発言した片山安孝元副知事の発言を録音した音声データと増山氏が記述した〈備忘録〉を立花氏に手交した。
岸口氏は百条委の副委員長、増山氏は百条委委員だった
維新は当初、増山氏に除名、岸口氏に離党勧告を行う方向で調整していたと報じられた。
ところが、結果は逆になり、岸井口氏に除名、増山氏に離党勧告が決定された。
背景は維新創設者である橋下徹氏の主張と見られる。
下記タイトル記事が配信された。
「橋下徹氏 維新・増山県議は除名、岸口県議は離党勧告の方針に「逆、逆…岸口さんの方が悪質性が高い」」
https://x.gd/ysqaS
次のように伝えている。
「(橋下氏は)「維新の増山県議は除名、岸口県議は離党勧告へ 情報漏洩で兵庫維新方針」と題された記事を引用し。「逆、逆。報道の自由と暴露内容をしっかりと考えれば、岸口さんの方が悪質性が高い。(中略)」と指摘。
続く投稿で「100条委員会秘密会で奥谷委員長が証人の発言を遮った事実は報道に値する。秘密会なんだからプライバシーを理由に発言を遮ったらダメ。あそこで片山副知事が告発者のクーデターの話やプライバシーの話を持ち出したら、それらが内部告発として扱うことに影響しないことをしっかりと議論すればよかった」と持論を展開。」
橋下氏発言には維新の罪状を軽く見せるとの深謀遠慮が働いていると感じられる。
結局、維新の処分は逆になった。
岸口氏に除名、増山氏には離党勧告が言い渡された。
維新の代表は吉村洋文大阪府知事だが、お飾りに過ぎないのではないか。
維新が出した結論は橋下氏の発言通りのもの。
橋下氏は岸口氏の行為が重大だとした。
根拠不明の〈怪文書〉を立花氏に手交し、その延長線上で竹内英明県議(当時)が議員辞職、死去に追い込まれた。
このことの社会的責任は重大だと指摘した。
この部分は首肯できる。
しかし、増山県議の行動正当化は到底容認できるものでない。
ところが、維新の吉村洋文代表は、この点についても橋下氏の発言をそのままなぞる発言を示している。
兵庫県問題に対する偏った報道を行っている〈デイリースポーツ〉が次の見出しで吉村氏発言を報じた。
デイリースポーツ発行元は神戸新聞社。
兵庫県利権に深く関与するメディアだ。
「吉村洋文代表 N党に漏洩の百条委 委員長の強制終了に「秘密会なら隠すべきでなかった」 漏洩はルール違反も「県民に伝えたい所は分からなくもない」」
https://x.gd/wZhY6
記事は次のように報じた
「増山誠県議が県知事選に配慮して非公開で行われた百条委員会の秘密会(知事選後に動画公開)の音声データを提供した件について、吉村代表は「ルール違反だから絶対ダメですけど、兵庫県民に知らせないままに選挙を終わらせていいものだろうか、ちゃんと兵庫県民に違う側の事実も伝えたいという所の思いは、分からなくもない」と述べた。」
秘密会の録音データを外部漏洩した行為に〈理解〉を示す発言。
橋下氏も
「100条委員会秘密会で奥谷委員長が証人の発言を遮った事実は報道に値する。秘密会なんだからプライバシーを理由に発言を遮ったらダメ。」
と指摘していた。
一連の発言は維新議員による情報漏洩を正当化する「開き直り発言」そのものである。
問題の本質は、斎藤氏擁護の維新を中心に、内部告発を行った県民局長(当時)の公用PCを〈押収〉して県民局長の個人データを入手し、これを元に元県民局長に対する脅迫行為を行ったことにある。
この過程で公務員の守秘義務違反に該当する違法行為が実行され、違法に漏洩された情報を元に元県民局長が脅されて死去に至ったという事実経過がある。
維新議員は違法に外部漏洩された元県民局長の個人データを入手し、百条委においてそのデータの全面公開を主張したが、多数決で個人データは公開しないことに決定された。
ところが、片山安孝元副知事が百条委で公開しないことに決定された元県民局長の個人データ内容の陳述を始めた。
これに対して百条委の奥谷謙一委員長が制止した。
奥谷委員長の行動は正当そのものだ。
百条委の決定を無視して片山元副知事が個人データの内容を暴露。
そもそも、その情報が「適法手続き」によって入手されたものでない疑いが強い。
その音声データを増山氏が立花氏に手交。
立花氏は知事選でこの情報に尾ひれはひれを付けて流布・拡散した。
その結果として斎藤氏が当選したのであるから当選の正統性に疑義が生じるのは当然だ。
内部告発に関係のない個人データは公表しないとした百条委の決定に反して維新議員と片山氏が立花氏の協力を得て、個人情報漏洩・流布・拡散の実力行使に出たということ。
この維新の行動が糾弾されなければならない。
現在流布されている情報は、維新等の不正行動を正当化するためのもので不正である。
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