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デヴィ夫人も参院選出馬表明! 陣営指揮する“選挙の神様”「個人で100万票以上は取れるのでは」の仰天と根拠
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/367648
2025/02/13 日刊ゲンダイ
デヴィ夫人も参戦(C)日刊ゲンダイ
「人生の集大成として、政界に一石を投じようと立ち上がりました」──。タレントのデヴィ夫人(85)が12日、犬と猫の愛護活動に特化した政治団体「12(ワンニャン)平和党」の結党を発表。自身が代表を務め、今夏の参院選への出馬を表明した。当選すれば麻生元首相を抜いて現役最年長の国会議員に躍り出るが、政界へ殴りこむ気力は十分。参院選は「デヴィ参戦」で、いよいよ混沌としそうだ。
ワンニャン平和党の理念は、ズバリ「犬猫と人類の共生」。さらに「犬猫に対する道徳観を民主的な先進国と共有し、日本の国際的イメージを高める」目的もあるという。
会見でデヴィ夫人は、東京や大阪など日本国内でも犬肉を提供するレストランが約50軒あると指摘。「犬を食べているという現実を日本人はまだまだ知らない」と訴え、一丁目一番地の政策に「犬猫食禁止法の成立」を掲げた。
問題は参院選で議席を得られるのかどうか。陣頭指揮を執る選挙対策委員長には、都知事選の「石丸旋風」の立役者で“選挙の神様”こと藤川晋之助氏が就任。会見に同席した藤川氏は、「日本で“ワン”イシューの政党をつくれば相当手応えがある」「参院選に向けて大きな台風にもなるのではないか」と力説し、こう続けた。
「選挙のプロとしての直感。最低でも2議席から3議席は取ってみせます。できれば5議席。そうすれば政治の中でキャスチングボートを握れる時代が来ます」
最大30人程度の擁立を模索するが、今のところ立候補予定者はデヴィ夫人と「まだ名前を出せない2人」(藤川氏)の少なくとも3人。これから公募で候補者を募集し、最低10人の擁立を目指すという。
デヴィ夫人は比例代表で出馬予定だが、現在はインドネシア国籍。出馬条件を満たすため、日本国籍の取得を申請中だ。デヴィ夫人と一緒に共同代表を務める世界愛犬連盟の創設者・堀池宏氏は「出馬するつもりはありません」と明言した。
識者「国民の選択肢を増やすどころか、撹乱しているようにも…」
政治団体「12(ワンニャン)平和党」の結党を発表(C)日刊ゲンダイ
参院選の比例代表は約100万票で1議席といわれる。藤川氏の言う「最低でも2〜3議席」は、200万〜300万票を見込んでいるということ。
日刊ゲンダイの記者が根拠を問うと、藤川氏は「今の時代、新党をつくった場合は参政党とか130万〜150万票ぐらいは増えている」と持論を展開。「デヴィ代表個人として100万票以上は取れるのではないか」と期待を寄せ、政党と個人の票を合わせて「300万票ぐらい」と語った。
藤川氏のもくろみ通りにワンダフルな勝利を収めるか、ニャンとも言えない結果に終わるかは見通せないが、参院選は政党乱立による玉石混交で大混乱することは間違いない。
国民民主党は全国32の改選1人区に「できる限り」の擁立を目指しており、野党候補の一本化への影響は必至。前回2022年の参院選で躍進した参政党も、比例代表を含め計50人超を立てる方針を掲げる。あのN国党党首の立花孝志氏も比例代表で参戦する見通しだ。
「条件を満たせば誰でも立候補ができるし、国民の選択肢が増えるのは結構な話だけれども、すべての候補者が真摯に『国民の信を問う』ているのか。自らの当選を目的とせずに出馬したり、あるいは売名や宣伝に結び付けたり。国民の選択肢を増やすどころか、撹乱しているようにも映る。参院選では歯止めがかかるといいのですが」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)
石丸旋風も国民民主の躍進も、ネットを駆使した空中戦がカギを握った。参院選もあの異様な光景が繰り広げられるのか。
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デヴィ夫人は2023年1月、82歳でウクライナを電撃訪問しているがそのワケは? 関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。
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