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森友改ざん訴訟で国が上告断念、雅子さん勝訴確定…「真実を明かしてもらえないすべての人の希望に」 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/367424
2025/02/07 日刊ゲンダイ
「黒塗りせず出して」/(写真)赤澤竜也氏
寒さは厳しいけどよく晴れた日。赤木雅子さん(53)は自宅で洗濯物を干していた。そこに旧知の記者からLINEで連絡が入った。
「上告断念みたいです!」
こうして怒涛の一日が始まった。森友事件を巡る情報開示訴訟。国の決定を覆す逆転勝訴を勝ち取った控訴審判決から1週間、きのう(6日)のことだ。
雅子さんの夫、赤木俊夫さんは、森友学園への国有地巨額値引きを巡り公文書の改ざんを命じられ命を絶った。真相を知るため関連文書の開示を求めても財務省が応じないため、雅子さんは裁判を起こした。1審では敗れたが、2審の大阪高裁は先月30日、不開示決定を取り消す逆転勝訴を言い渡した。
だが国が最高裁に上告すれば裁判はまだ続く。注目が集まる中、加藤勝信財務大臣はきのう、首相官邸で石破首相から指示されたとして記者団に答えた。
「誠心誠意、職務に精励されていた方が亡くなられたことを考えれば、上告をせず判決を真摯に受け入れるべきである」
この瞬間、雅子さんの勝訴が確定した。急きょ行われた記者会見で真っ先に言及したのは2日前、上告断念を求めて寒空の下、行動してくれた人たちのこと。そこには森友事件発覚の口火を切った木村真豊中市議の姿もあった。
「4日に近畿財務局の前で木村さんたちが上告しないでほしいと呼びかけをして、申し入れ書を出してくれました。その時『これ(申し入れ書)途中でほかしたり(捨てたり)せえへんの?』って財務局の方に尋ねたそうです。それがちゃんと(国に)届いたんだなあって。皆さんがこれまで書いてくれた記事も届いたんだと思います」
真っ黒墨塗りじゃ意味がない。次の闘いは全面開示
もう一つ、強く思うことがある。裁判を起こしてから、同じように家族を自死で亡くした遺族と全国各地で出会ってきた。
「私はこうやって声が届きましたけど、自死遺族の方にはそこまでたどり着けなくて苦しんでいる人がたくさんいます。その人たちに少しでも希望を持ってもらえたらいいなと思います」
実は勝訴判決の直後、息子を自死で亡くした方からお祝いのメッセージが届いた。真相がわからず苦しんでいる姿を思い浮かべての発言だったという。
その言葉を、隣の生越照幸弁護士がぐっとこらえるように見上げて聞いていた。自死遺族の裁判を数々手掛けてきたから、思うところがあったのだろう。
裁判はこうして勝訴が確定するが、話はこれで終わらない。文書が実際どの程度開示されるのかが次の焦点となる。真っ黒墨塗りじゃ意味がない。次の闘いは、全面開示だ。
相澤冬樹 ジャーナリスト・元NHK記者
1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。
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