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※2024年11月23日 日刊ゲンダイ5面 紙面クリック拡大
元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」 永田町番外地
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/363897
2024/11/24 日刊ゲンダイ
2020年の党代表選。玉木氏と伊藤氏(左)。国会議員票は同数だった(C)日刊ゲンダイ
「来夏の参院選への影響が出るようでしたら、しかるべき時期にご自分で(不倫騒動の)出処進退をお決めになったらいかがでしょうか」
国民民主党の伊藤孝恵参院国対委員長(49)は12日午後、密かに玉木雄一郎代表(55)と面会し、冷たくこう言い放った。
伊藤はこの前日、自身のX(旧ツイッター)に「自分の一番近くにいる人を裏切り、悲傷の渦中に突き落とした者は相応の制裁を受けるべき」と書き込んでいる。
国民民主党が玉木の処分を前提にした事実関係調査を党倫理委員会に付託したのは13日。玉木の出処進退は党の機関決定に委ねられることになった。時系列的には伊藤のXへの書き込みが党内世論を動かしたことは否めない。
「もう少し世論の動向を見極めるべき、との意見もありました。党規約上、倫理委員会で不倫の事実関係を調査する権限も能力もありませんが、伊藤さんの熱量に押し切られた感じです。女王様には逆らえませんよ」
とは同党の参院議員秘書。党内の多くはこの伊藤の一連の言動を玉木への叱咤激励、世論のガス抜きと捉えたようだが、一方で“ポスト玉木”への並々ならぬ伊藤の意欲を嗅ぎ取ってもいた。
伊藤は2016年参院選で連合愛知の推薦を受け、家事育児を夫婦で分かち合う家族愛をアピールして初当選。現在2期目ながら人手不足の党内にあって選対委員長代理、組織委員長の要職を兼務。子ども・子育て・若者政策調査会長、超党派で組織するママパパ議連の事務局長でもある。20年の代表選では新人ながら玉木と一騎打ちを演じ、連合組織内候補の支持を得て国会議員票で互角の戦いに持ち込み注目を集めた。伊藤がポスト玉木の代表選に色気を見せるのは、いわば当然の成り行きと言えよう。
もっとも、党内の伊藤に向ける視線は微妙だ。
「彼女はSNSのフォロワー、チャンネル登録数で玉木にははるかに及ばないが、若い世代を中心に人気がある。マスコミ出身(テレビ大阪)ということもあり、これまでメディア戦略を主導して知名度アップが課題だったわが党の躍進に貢献したことは間違いない。だけどねぇ」
同党新人議員の一人はこう言い、さらに続ける。
「実はマスコミ取材は、代表も幹事長もすべて例外なく伊藤さんの決裁が必要なんですよ。鳩山(紀一郎)さんは、彼女の一存でXへの投稿を停止させられ、新人研修会では個別取材をブロックされてしまった。浮かれるな、危機管理だとはいえ、ちょっとやり過ぎですよ。しかも、彼女の悪口を書いた記者や媒体を個別に排除しているらしくて、浮かれているのはどっちか、と言いたいですね」
これを伝え聞いた玉木は周辺に「勘違いしているんだよなあ」と不満を漏らしているが、グラドルとの不倫騒動の渦中にあっては物申す立場にない。
臨時国会は週明け28日に召集される。玉木の出処進退に直結する「103万円の壁」については、すでに自民、公明両党との間で引き上げ方針が合意済みだ。
国民民主党は4分の1が女性議員である。玉木続投に立ちはだかる“オンナの壁”は、与党相手の政策協議より手ごわいかもしれない。 (特命記者X)
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