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斎藤元彦氏“勝手連的”支援が「再選」の原動力に…田中康夫元長野県知事の出直し選でも同現象が
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/363877
2024/11/23 日刊ゲンダイ
支えた民意の行方は(C)日刊ゲンダイ
パワハラ疑惑の告発文書問題で兵庫県議会から全会一致の不信任決議を受け、失職した斎藤元彦氏(47)が再選を果たした知事選から間もなく1週間。
知事選では斎藤氏が111万票余りを獲得。本命視されていた元尼崎市長の稲村和美氏(52)に13万票超の大差を付けて勝利した結果を巡り、ネット上では今もなお、評価や背景を分析する声が出ている。
「オールドメディアの敗北」「SNSの勝利」「当選を目的としない候補者の援護射撃」……。テレビを中心に斎藤氏の勝因について様々な意見が飛び交っているが、それほど衝撃だったのだろう。そんな中、地元紙記者らの間で今回と状況が似ていると指摘されているのが、作家の田中康夫氏(68)が知事を務めていた頃の長野県政だ。
同県では2000年10月、それまで5期20年続いていた官僚出身の故・吉村午良知事の引退に伴う知事選が行われ、田中氏は吉村氏の後継候補と目された前副知事を破って初当選。就任直後から「土建王国」と揶揄されていた同県の公共事業の在り方を見直すなど、県政改革に乗り出したのだが、矢継ぎ早に新たな策を打ち出す姿勢が「議会軽視」と問題となり、県議会で不信任決議案が可決。失職を選んだ田中氏は02年9月の出直し選で圧勝し、再選を果たす展開となった。
田中氏再選でも支援者から上がった「いじめるな」の声
「田中氏再選を押し上げる“原動力”となったのは、今回の兵庫県知事選と同様、ネットを活用し、全県的に広がった勝手連的な支援の動きでした。この時、支援者らは『既得権益に挑む田中さんをいじめるな』と声を上げていたと聞きます。斎藤氏が再選を決めた兵庫県知事選でも同様の意見が出ていました」(兵庫県政担当記者)
斎藤氏が初当選した2021年7月の兵庫県知事選も、それまで県政史上最多の5期20年に渡って知事を務めた井戸敏三氏(79)の引退に伴って行われたものだった。斎藤氏は井戸氏が後継者として推薦した対立候補を破り、その後、県職員OBの外郭団体への天下りの制限などに取り組んだわけで、一連の経緯や動きは長野の田中県政と似ているだろう。兵庫県民から「斎藤さんをいじめるな」との声が出ていたのも理解できる。
支援した県民の思いは単純ではないだけに、パワハラ問題などについて斎藤氏がどう向き合うのか注目だ。
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斎藤氏が再選を果たした兵庫県知事選。●関連記事【もっと読む】『SNSで情報が“タコツボ化”する危うさ…兵庫県知事選での影響めぐり「news zero」藤井貴彦アナが指摘』【さらに読む】『泉房穂氏に続き東国原英夫氏も…兵庫県知事選めぐる「ワイドショー出演者の謝罪ラッシュ」とつぶし合い』を取り上げている。
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