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https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202411220000736.html
「『与党になれ』って言うのかな」・・・、
いや、とても「与党にはなれないね」という話じゃないか。
政策立案能力、制度設計能力の欠如を、どや顔で晒して・・・いや〜、恥ずかしいわ〜。
そもそも、国家において国民主権が機能している状態とは、
「国民によって選出・構成された国会が立法府として機能し、立法を受けた行政が、首相と内閣の指揮・指導の下で執行されていることである。」
とされている。
榛葉幹事長は現状に疑問を感じていないのだろうか。
現状では、日本の立法は事実上官僚によって行われ、行政も、官僚機構の中で用意された方針を承認・決定するのが実情ではないか。
まるで立法府の責務を果たそうという意識がないことが情けない。
日本が実は、官僚主権国家であることを追認している「その意識」は恥じねばならない。
以下に記事の全文を転載する。
国民民主党の榛葉賀津也幹事長(57)が22日、定例会見を行い、手取り増のために同党が推進する「年収103万円の壁」引き下げについて榛葉氏の地元、連合静岡の角山雅典会長が財源の懸念を示したことに反論した。
報道陣から、角山氏が「財源の心配について、中身が示されていないという懸念がある」と語ったことを聞かれると、質問の途中で我慢できなくなったように「それ悪いけど、総務省と自民党が言っていることでしょう」とやや興奮気味に語り出した。続けて「連合会長は手取りを上げる側じゃないの?」と記者に逆質問するように続け「それが『財源示されない』って。うちは野党なんだから。地方交付税交付金のシステムがよく分かっていれば、そういう発言にはならないと思います」とした。
榛葉氏は「私は連合さんというのは、働く側の方だと思っているので、手取りを増やす(ことを目指す)方ですよね。それに対して『財源がないからおかしい』というのは、それまさに、知事会とか自民党さんが言っている話ですよ」と指摘。「敬愛する連合の角山会長の言葉ですから、重く受け止めますけども、私は…。『与党になれ』って言うのかな。我々、各党と等距離でやっているので。その発言は私聞きましたけど、正直残念でした」と率直に語った。
記事の転載はここまで。
そもそも、国会議員の、そしてその国会議員の所属する国会の最も大きな仕事は、法律をつくることだ。
そして、その法律によって日本の営みのすべて、政治、社会、経済のありようが決まる。
その法律案は、内閣または議員が作成して提出し、国会で審議され、制定されることになっている。
実際は、与党は主に内閣立法を通して、野党は議員立法を通じて党の理念、政策を行政に反映させようとすることになるのだろう。
しかし、現実を見れば、従来の一強多弱の与野党勢力図の中では、野党議員が出す法案はほとんど審議されず、与党に無視されてしまうのが相場だった。
そんなことが続くことは日本にとって不幸極まりない。
そもそも、立法は国会の専権であるはずだ。
従って、行政府の内閣が「条文化され完成した法律案」を提出することに疑問を感じないことがおかしい。
あるべき姿は、行政側から立法要請をする場合は、立法に資する資料を提出し、後は国会にゆだねるべきなのだ。
すなわち、行政府はあくまでも国会に立法を要請するという立場であり、法案の提案主体であってはならない。
そう考えれば、榛葉氏が言う、
「「それが『財源示されない』って。うちは野党なんだから。・・・」
という言葉は、全くズレていることがわかるというものだ。
国会議員が減税に対する議員立法を提案する場合には、当然税制全体を俯瞰し、減収になった税額を歳出削減で賄うのか、富裕層への増税で補うのか・・・等々。
その法律によって日本の営みのすべて、政治、社会、経済のありようが変わるという意識で、政策の財源も当然考慮されたものでなければならないのは、言うまでもないことではないか。
「「それが『財源示されない』って。うちは野党なんだから。・・・」
こんな間違った考え方の国会議員がいることに愕然とする。
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