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不慣れな石破外交は早くも岐路に…トランプ豪語「ウクライナ侵攻“24h以内解決”」に協力のジレンマ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/363846
2024/11/22 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
大丈夫か?(C)共同通信社
APEC首脳会議やG20サミットなどに出席するためペルーとブラジルを訪れていた石破首相が21日、政府専用機で帰国した。目玉に期待したトランプ次期米大統領との面会は断念。不慣れな石破外交は早くも岐路に立たされている。
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石破首相は19日(日本時間20日)、ブラジルで開いた内外記者会見で外遊所感を説明。「APEC、G20の2つの会議を通じて、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性を強調を致しました」とアピールし、こう続けた。
「具体的には、ロシアによるウクライナ侵略を停止させ、一日も早くウクライナの公正かつ永続的な平和を実現すべきであること、中東情勢については、事態の早期沈静化に向け、全ての当事者が自制をし国際法を順守しなければならないことを明確に主張した」
従来からの「力による現状変更に反対」の立場に従い、「法の支配に基づく国際秩序」を改めて訴えたわけだが、同じ会見でトランプ氏との関係に触れた言葉が引っかかる。
「対峙という考え方は取らない」「共に協力することが日米の国益になると説明し、理解してもらう」と言ったのだ。そこで問題になるのが、ロシアのウクライナ侵攻に対するトランプ氏の考えだ。
トランプ氏はずっと「私が大統領なら24時間以内に戦争を解決する」と豪語しているが、具体案は示しておらず、ウクライナ支援の継続には後ろ向きだ。ウクライナ側に妥協を迫るような、ロシアの占領地域を「固定化」する案が浮上しているという。
ロシアのプーチン大統領は停戦についてトランプ氏と話し合う用意がある一方、領土の2割を占領されているウクライナのゼレンスキー大統領は両者の交渉に警戒感を隠さない。頭ごなしに交渉を進められ、妥協を強いられてはたまらない。
元外交官も「力による現状変更」の追認を危惧
G20首脳会談出席のペルー・リマで、トランプ次期米大統領との会談「見送り」を表明した石破首相(C)共同通信社
こうなると、石破外交の舵取りは極めて難しい。「トランプとの協力」を優先して「占領地域の固定化」を認めてしまっては、間接的にプーチン大統領を利する可能性があるからだ。力説した「法の支配に基づく国際秩序」とも矛盾する。
元外交官で平和外交研究所代表の美根慶樹氏が言う。
「日本を取り巻く国際情勢を考えるに米国と協調せざるを得ないとはいえ、トランプ氏に同調すれば『力による現状変更』を追認することになってしまいかねません。トランプ氏と対立を避けながら協力しつつ、日本の従来の立場を堅持する必要がある。ジレンマとでも言いましょうか、石破首相は非常に難しい立場にあります。米国による停戦交渉がどうなるかは見通せませんが、少なくとも、トランプ氏がウクライナに妥協を迫るような極端な案を示した場合、日本政府は追従するべきではないと考えます。ウクライナ支援を続ける欧州と共同歩調を取りつつ、何よりもウクライナの考えを尊重するべきです」
ウクライナ侵攻を機に、ロシアは北朝鮮との軍事協力を深化。北の兵士が前線に送り込まれている。
「北朝鮮はロシアとの関係を深め、軍事面で国際的な影響力を持ち始めています。そのロ朝と対峙する、ひいては台湾有事を想定する意味でも、日本政府は一貫して『力による現状変更は認めない』『国際法の順守』を大前提に据えておかねばなりません」(美根慶樹氏)
トランプ氏は来年1月、大統領に就任する。石破外交は早くも正念場だ。
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石破首相が立ち上がることなく、席に座ったまま握手を交わしたAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議。経験不足がモロに出てしまった。●【関連記事】『物議醸す石破首相の「座ったまま握手」は外務省の大失態! 外交デビューにミソ、元国際情報局長バッサリ』で詳報している。
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