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衆院選比例票「現状維持」の立憲民主党が今後の選挙で増勢を維持するかは微妙だ 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/363035
2024/11/06 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
野党共闘仕込まなかったために、政権交代とはならなかった…(C)日刊ゲンダイ
総選挙を経て各政党の盛衰の分かれ方がだいぶはっきりしてきた。「衰」の度合いを比例代表の得票数・得票率が前回2021年総選挙からどれだけ減ったかで見ると、ワースト第1位は自民党で533万票(7.9ポイント)減、第2位は日本維新の会で295万票(4.7ポイント)減、第3位は公明党で115万票(1.5ポイント)減、第4位は共産党で80万票(1.2ポイント)減である。
自民党の負け方は、09年の鳩山政権誕生の時ほどではないが1993年の細川政権誕生の時よりひどく、立憲民主党の野田執行部が間抜けで事前に野党共闘を仕込んでいなかったから政権交代にならずに済んだというだけ。しかもこの負けは、安倍第2次政権からその亜流の2政権の12年間を通じて累積されてきたやりたい放題のふしだら(裏金問題はその一つの表れにすぎない)の膿が噴き出したことによるもので、容易に立ち直れるとは思われない。
公明党と共産党の衰弱には似たところがあり、活動部隊の著しい高齢化が主因である。若い世代に訴えるものを持たない限り衰弱の一途をたどるだろう。維新のぶつかっている壁はまた別で、この党のそもそもの主張である「大阪都」構想から「大阪万博・カジノ誘致」計画に至る、徹底的な“大阪エゴ”の発想がやはり全国政党化にはそぐわないことがはっきりしたということで、今後は元に戻ってローカル政党として生きるしかないのだろう。
「盛」の方の筆頭は国民民主党で、同じく比例票で前回と比べると358万票(6.8ポイント)増、2番目がれいわ新選組で159万票(3.1ポイント)増である。SNSの活用など若い人たちにアピールすることに力を入れたことが勝因の一つだろう。
野党第1党の立憲民主党は、いくつかの偶然にも恵まれて議席は大きく伸ばしたけれども、同じ基準で比べると、意外にも21年に比べて7万票(1.2ポイント)の微増とも言えないほぼ現状維持にとどまっている。それに加えて上述のように野党第1党であるのに野党協力で政権交代の道筋を主導するという責任を放棄しているので、来年以降の選挙で増勢を維持するかどうかは極めて疑問である。
以上がとりあえずの各政党「盛衰閻魔帳」である。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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