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兵庫県知事選「頑張れ、斎藤元彦!」続出の異常事態…まさかの再選なら県政はカオス確実
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/362967
2024/11/06 日刊ゲンダイ
疑惑は晴れていないのに異様な人気ぶり(C)共同通信社
異様な雰囲気になってきた。
17日投開票の兵庫県知事選。パワハラ、おねだりなどの疑惑を受け失職した斎藤元彦前知事に加え、稲村和美前尼崎市長、日本維新の会を離党した清水貴之前参院議員ら計7人による争いになっている。驚くのは、疑惑を巡って、兵庫県議会の百条委員会で追及されている斎藤氏に対し、SNSで「頑張れ」の声が続出していることだ。
「一部で斎藤さんの実績を評価する報道が出たことで、先月31日の告示日前から『頑張れ』の声は上がっていた。さらに、NHKから国民を守る党から出馬した立花孝志氏が斎藤さんの応援演説を展開し、その動画を拡散。結果、斎藤さんのリアルの街宣に数百人が集まる人気ぶりです」(県政担当記者)
前回2021年知事選の際は自民党と維新の推薦を得た斎藤氏だったが、一連の問題を受け、今回は完全無所属。手弁当で選挙を戦わざるを得ない斎藤氏だが、立花氏の“助太刀”もあって知名度アップは上々のようだ。再選もあるのか。
「立憲民主党と国民民主党が支援し、一部の自民党県議も支持する稲村さんが優勢ではあります。しかし、SNSでの『頑張れ』続出は侮れず、最終的に稲村さんと斎藤さんが大接戦になってもおかしくない。稲村陣営は警戒しています」(県政関係者)
本丸は「補助金キックバック」疑惑
しかし、斎藤氏は再選しても、また大炎上する可能性が高い。これまで斎藤氏は、職員へのパワハラ、贈答品のおねだり、自らと側近に向けられた告発文を作った“犯人捜し”をした疑いで猛批判にさらされたが、さらなる重大問題がある。昨年11月の「阪神・オリックス優勝パレード」を巡る補助金キックバック疑惑だ。ある県議はこう言う。
「疑惑は、前副知事が昨年11月、地元金融機関への補助金を増額して、パレード協賛金としてキックバックさせた、という内容です。前副知事は百条委で金融機関に協賛金拠出を依頼し、受領した事実を認めましたが『キックバックではない』と主張した。しかし、昨年度の補正予算編成時に補助金額は1億円から4億円にまで増額された上、協賛金を受け取ったのはパレード当日前後に集中。不自然さは拭いきれていない。斎藤氏は再選しようがしまいが、今月中に百条委で2度尋問を受ける機会があります。公金が原資ですから、知らぬ存ぜぬは許されません」
現職知事として証人尋問を受けることになれば、またぞろ県政は停滞しかねないということだ。
◇ ◇ ◇
全面的に集中砲火を浴びてなお、知事にこだわり続ける斎藤元彦氏を、精神科医で明陵クリニック院長の吉竹弘行氏はどう見るのか。●関連記事【もっと読む】『兵庫県議会は斎藤元彦知事への不信任案提出…パワハラ男の「心の闇」を精神科医が分析』は必読だ。
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