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国民民主・玉木代表が連立入り否定を繰り返すけど…じゃ、信じていいか? 室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/362807
2024/11/01 日刊ゲンダイ
国民民主党の玉木代表(C)日刊ゲンダイ
『私から「連立には入りません」「そういうことは考えておりません」ということは、選挙中も申し上げたが、改めてそのことは申し上げた』(玉木雄一郎・衆議院議員・国民民主党代表)
◇ ◇ ◇
28日付の『ABEMA TIMES』の記事によれば、衆議院選挙が終わり、過半数割れした与党と連立を組む可能性を訊いたら、玉木さんは冒頭のように答えた。しかも、連合の芳野さんにそう告げたという形で話していた。
じゃ、信じていいか? 玉木さんらにとって、連合は絶対だものね。
それにしても、今回の衆議院選で国民民主党は議席が4倍になった。議席は立民も増えたけど、比例得票数などを見れば、立民の野田代表がいっていた「普段は自民支持者だけど、今はちょっとね」という人たちの多くは国民民主に流れたのかもしれない。
玉木さんは舌禍も多いが、進んでSNSなどで言葉を発信していく勇気が勝ったのかもしれん。玉木さんと榛葉さんの、気さくな昭和の刑事ドラマのコンビみたいなやりとりも面白い。
今回はキャッチコピーも良かった。『手取りを増やす。』
うーん、わかりやすい。句点がなければ100点だったかも。
私は言葉を商売にしているから、各党のキャッチコピーが気になってならない。いまだに『◯◯◯。』と、キャッチコピーに句点をつけている党が多いのが謎である。
句点は文章の終わりを意味する。なぜ、文に『。』や『、』をつけるかといえば、長い文章を読みやすくするためだろう。ポスターに載せるキャッチフレーズ、そこまで長い言葉が書かれてないぞ。
キャッチフレーズやタイトルにわざわざ『◯◯◯。』と使い出したのは、2016年頃からだった。たぶん、『。』と文に入れることで、言い切りの力強さを訴えるために。ミーハーなあたしも、その頃のショート小説やエッセイのタイトルに、『○○◯。』と使っていたっけ。
けど今は、2024年。キャッチフレーズに句点を使うのは、少々、古臭く感じる。大きな党は、こういうの広告代理店が作ってるんじゃないの?
室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。
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