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胸を張って選対委員長辞任 衰え知らずの小泉進次郎に高まる自民党破壊への期待 適菜収「それでもバカとは戦え」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/362858
2024/11/01 日刊ゲンダイ ※後段文字お越し
応援演説以外は弁当を食べてる姿をSNSに投稿しただけ(C)JMPA
衆院選で自民党は大敗。公示前の256議席から191議席と65議席も減らした。統一教会(現・世界平和統一家庭連合)をめぐる問題、裏金問題、官房機密費流用疑惑など、積み重ねてきた悪事に審判が下ったのだろう。さらには裏金問題で非公認となった候補が代表の党支部にも党本部から公示直後に政党助成金を原資とする活動費2000万円が振り込まれていたことが共産党の機関紙「しんぶん赤旗」により発覚。これがダメ出しになった。そういう意味では、名前入りの通知書をこのタイミングで出した幹事長の森山裕は「いい仕事」をした。
統一教会や関連団体の行事に少なくとも10回出席していた現職の法務大臣牧原秀樹、教団と「政策協定」を交わしていた盛山正仁、韓鶴子の敬称「マザームーン」を連呼する山本朋広も落選。国会の正常化は少しずつ進んでいるようにも見える。
しかし、本丸の萩生田光一は当選。非公認になった与党系無所属の当選者は3人もいる。自民党と連立を組む可能性がある国民民主党なども躍進しているので予断は許さない。
いつものことだが、面白かったのが小泉進次郎。27日、NHKの番組で「大変厳しい状況だと感じている。自民党選挙対策委員長の私の責任だ。まだ結果は出ていないが、全国で戦っている同志に対し、私の力不足を申し訳なく思っている」と発言。
傲岸不遜というか、自分がなにか力になるとでも思っていたのか。綿密な選挙戦略を立てて失敗したなら、そういう言い方も成り立つ。でも、応援演説以外は、弁当を食べている映像をSNSに投稿していただけ。
結局、選対委員長を辞任。記者団に「反省の上に立って再出発し、党改革を進める一員として役割を果たしたい」となぜか胸を張った。
2020年2月20日、進次郎は国会で「反省しているんです。ただ、これは私の問題だと思うが、反省をしていると言いながら、反省をしている色が見えない、というご指摘は、私自身の問題だと反省をしている」という名言を残した。
破壊力はまだ衰えていない。このまま周囲の足を引っ張りながら、自民党を壊してほしい。
適菜収 作家
近著に「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も発行。本紙連載を書籍化した「それでもバカとは戦え」も好評発売中。6月28日には第2弾「続 それでもバカとは戦え」が発売予定。
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