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進次郎陣営「大臣手形」乱発で“寝返り画策”か? 党員票は石破&高市の半分で危うし決戦投票
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/360963
2024/09/25 日刊ゲンダイ
“空手形”が飛び交う?(C)日刊ゲンダイ
長丁場となった自民党の総裁選も、投開票日(27日)まで残り2日。上位2人による決選投票を見据えた構図が固まってきた。
日本テレビが実施した党員・党友を対象にした調査によると、石破茂元幹事長(67)が31%を獲得してトップ、高市早苗経済安保相(63)が28%でつづき、小泉進次郎元環境相(43)が14%の3位だった。当初、断トツとみられた進次郎が失速し、高市が一気に支持を広げている形だ。
党員票は石破、高市の半分
調査結果を党員票に換算すると、368票のうち、石破121票、高市110票、進次郎54票になる。一方、同じく368票の国会議員票は、進次郎が50票以上を固め、石破40票弱、高市は30票超となっている。このままでは、決選投票は「石破vs高市」になる可能性が高い。
進次郎陣営は、日本テレビの調査結果に衝撃を受けているという。この調査は、実際の投票結果とほとんどズレないとみられているからだ。
2018年総裁選の時、調査数字は、安倍220票以上、石破約180票で、結果は安倍224票、石破181票だった。
2021年の総裁選の時も、調査の数字は河野約170票、岸田約110票、高市約80票、野田約25票で、結果は河野169票、岸田110票、高市74票、野田29票だった。
党員票の行方がほぼ固まり、進次郎が上位2人に食い込むためには、国会議員票を40票近く上積みする必要がある。しかし、態度不明の国会議員は60人程度しか残っておらず、かなり難しい状況だ。
進次郎陣営からは、「もはや相手陣営の国会議員を寝返らせるしかない」と悲壮な声があがっているという。この先、寝返らせるために「空手形」が乱発される可能性がある。
「総裁選の焦点は一変しています。当初は『石破vs進次郎』の決選投票になると予想され、決選投票の票読み、駆け引き、合従連衡に注目が集まっていました。ところが、焦点は決選投票に進むための2位争いに移っている。先行していた進次郎陣営は、当初、ライバルについた国会議員に対して『決選投票ではよろしく』と頼んでいましたが、余裕をなくし『1回目から進次郎だ』と迫りはじめています。加藤陣営がターゲットになりそうで、加藤勝信元官房長官(68)の国会議員票は、推薦人の20票に届かないのではないかと囁かれている状況です。寝返らせるために大臣ポストを約束する“空手形”も飛びかうのではないか。野田聖子を小泉陣営に引き込んだ時も『しかるべき立場』を約束していますからね」(政界関係者)
選挙戦の構図が大きく変わったことで、ガ然、息を吹き返しているのが、麻生太郎元首相(84)だという。
石破を毛嫌いし、「進次郎が首相になったら亡命する」と口にしたとされる麻生は、決選投票が「石破vs進次郎」になったら蚊帳の外だったが、高市が決選投票に残る可能性が高まり蠢きはじめているという。フライデーデジタル版によると、麻生は派閥議員に「高市に入れろ」と指令を飛ばしたという。
「上川陽子外相(71)の陣営には、麻生派の議員が名前を連ねています。もし、麻生派の議員が高市陣営に寝返ったら、上川さんの国会議員票は、推薦人の20票に達しない恐れがあります」(自民党事情通)
進次郎のバケの皮が剥がれたことで、仁義なき戦いが勃発している。
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国民人気が高く、次期衆院選の新たな「顔」として党内でも期待が高いはずの小泉進次郎の“風向き”が変わったのは…●関連記事『【もっと読む】小泉進次郎氏のトンチンカンが止まらない!「大学に行くのがすべてではない」「改憲はファストパス」まで飛び出す始末』でも詳報している。
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