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野田佳彦新代表の「現実路線」とは? 外交・安保「継続性」、原発ゼロ封印…反自民層を幅広く取り込む狙い(東京新聞 TOKYO Web)
http://www.asyura2.com/24/senkyo295/msg/564.html
投稿者 達人が世直し 日時 2024 年 9 月 24 日 21:22:39: iuMpjLXhf.DAA kkKQbIKqkKKSvIK1
 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/356109?rct=politics




小沢氏に始まり、小沢氏に終わったという感じの、立憲民主党の代表選挙。

前回の泉氏押しに続き、今回の野田氏押しの結果を見せつけられ、小沢氏の「凄さ」だけを際立たせたといったところか。

「野田氏に期待することは?」と問われた際、「政権を取ること。ほかにはなにもない」

と答えたそうだが、そんなはずはないだろう。

小沢氏は、「政権交代」のために、自分の役目は「あの役職」で剛腕を振るうしかないと思っているはずだ。

私もそれが一番だと思うが、果たしてどうなるか。

今の立憲民主党には、他の野党と話が出来て、「譲歩の姿勢を示す」ことの出来る器の大きい人物は、小沢氏しかいないだろう。

即ち、立憲民主党も「痛みを分かち合う」ということを許容出来なければ、交渉事は前に進まない。

言い換えれば、交渉事を成功させる要諦は、相手の話に真摯に耳を傾けることもそうだが、最初に相手にメリットを提示することだ。



以下に記事の全文を転載する。


立憲民主党の野田佳彦新代表は、早期の衆院解散・総選挙が見込まれる中、総裁選で刷新感を競い合う自民党に対抗し、かつて政権を担った経験で安定感を打ち出す。外交・安全保障やエネルギー政策などで現実路線を掲げ、旧民主党政権で失った信頼の回復を訴えるが、自民党との違いは見えづらくなる側面もある。政権交代に向け、従来の野党連携にとどまらず、穏健な保守層を含めた幅広い反自民勢力を取り込むことができるか。(我那覇圭)

◆「金権政治を終わらせ、世襲政治を制限する」

 野田氏は23日、東京都内で開かれた臨時党大会で「何よりも大事なのは、国民の政治に対する信頼だ。金権政治を終わらせ、世襲政治を制限する」と強調。世襲が多く、派閥の政治資金パーティー裏金事件で政治不信を招いている自民との違いをアピールした。

 経済政策では第2次安倍政権以降、大企業や富裕層が潤っても、物価上昇に苦しむ多くの家計には恩恵が届いていないことから「格差を是正し、分厚い中間層を復活させる」と主張。低所得者への恩恵が大きい給付付き税額控除や、代表選で吉田晴美衆院議員も訴えた教育無償化を実現する考えを示した。

◆「安保法制の違憲部分の廃止」トーンダウン

 政治とカネの問題や経済政策では独自色を発揮する一方、旧民主党政権で大幅な政策転換を模索して頓挫した反省から、日米同盟など外交・安全保障などには自民政権からの継続性を重視する。安全保障では党が基本政策に掲げる「安保法制の違憲部分の廃止」をトーンダウン。党綱領に明記されている「原発ゼロ」は「封印」し、原発に依存しない社会を目指すという現実的な表現に切り替えた。

 立民を特徴付けてきたリベラル色を薄め、穏健な保守層へ支持を広げる構えだが、これまでの候補者擁立は順調とは言い難い。289の小選挙区のうち、候補を擁立できたのは約190にとどまる。自公を過半数割れに追い込むために、他党との候補のすみ分けや連携の調整が急務となる。

 立民は前回の2021年衆院選で、共産党と候補者調整や「限定的な閣外協力」の合意を交わし、自民から「立憲共産党」と批判され、思うように票を伸ばせなかった。今回は安保政策を現実路線に転換し、野田氏は「共産党と同じ政権を担えない」として選挙協力を見直す考えだ。

◆協力見直し方針に共産は警戒

 共産の小池晃書記局長は23日、記者団に「安保法制の廃止は野党共闘の『一丁目一番地』だ。すぐに廃止できないということは重大だ」と対応を問題視。代表選の期間中に愛知や千葉などで立て続けに候補を擁立し、前回は立民を支援した選挙区にも候補をぶつけ、早くも反自民票の分散が懸念される状況となった。

 反自民勢力の結集には、野田氏が連携に意欲を示す国民民主党に加え、日本維新の会など他の野党との協調も検討課題となる。立民の中堅議員は「まずは党役員人事で挙党態勢を築いた上で、野党連携の道を探ってほしい。次期衆院選で共産に対抗馬を立てられ、維新とも協力できないようなことになれば、悲惨な結果につながる」と指摘した。

   ◇  ◇

◆10月臨時国会の論戦へ…まずは裏金事件の徹底追及が課題に

 立憲民主党の野田佳彦新代表が10月の臨時国会で、重要課題として位置付けるのは自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件の徹底追及だ。自民党総裁選の9候補はいずれも政治改革を唱えるものの、実態解明には後ろ向き。野田氏は「政治に信頼がない限り、政策は推進できない」として、政治資金規正法の再改正や裏金議員の政治倫理審査会への出席を岸田文雄首相の後任となる新首相に迫る構えだ。(近藤統義)

 野田氏は臨時党大会の決意表明で「政権交代こそが最大の政治改革だ」と主張。代表選を通じて、自民に裏金事件の再調査を求めたほか、企業・団体献金の禁止や政策活動費の廃止、調査研究広報滞在費(旧文書通信交通滞在費)の使途公開といった抜本改革を訴えてきた。臨時国会では、本会議での各党代表質問だけでなく、一問一答形式で論戦する衆参予算委員会の開催を与党に要求する。

◆維新「野田氏なら一緒に改革進められる」

 政治改革は野党が一致できるテーマで、野田氏は8月、日本維新の会の勉強会に講師として出席した。党内には野田新体制での維新との接近に警戒感があるものの、維新幹部は「野田氏なら一緒に改革を進められる」と連携を期待する。

 さらに、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との親密な関係に関しても、新政権に真相究明を要求して対峙(たいじ)する。最近も安倍晋三元首相が2013年の参院選前に教団幹部と自民党本部で面談していたと報じられたが、総裁選候補者の反応は総じて鈍い。野田氏は「組織的な関係があったと見なさざるを得ない」と再調査を厳しく求めていく。


記事の転載はここまで。


立憲民主党の最大の課題は、記事でも触れているように、「自民党との違い」を有権者にどう示せるか、ということだろう。

今や、「違い」を見付けることが難しくなってはいまいか。

むしろ、他の野党との違いの方が際立ってしまっている。


「・・・金権政治を終わらせ、世襲政治を制限する」

残念ながら、これは訴求力がない。

「世襲政治を制限する」と言っても、有権者にはピントこない。

「地盤」「看板」「カバン」と言われる財産を持つからというなら、後継指名された候補も同じではないか。

G7の各国も世襲議員に対して制限があるわけではないのに、比率は1割と、日本より圧倒的に少ない。

テレビに出ることが事前運動に繋がるとして、知名度だけが高いタレント議員も制限しなければならないことにもなる。

そもそも、憲法22条で「職業選択の自由」そのことを保障している以上、有権者も「世襲制限」の実現性には疑問を持つのではないか。

問題は、日本の選挙の「投票率の低さ」にあると思うのだが。

投票率が低く、ひとりの得票数が低くなれば、組織票、固定票を持つ候補者が有利となる道理だ。

日本の政治を憂えるならば、真っ先に、日本の選挙の投票率を他の先進国並みに上げる方策を真剣に考えるべきだろう。

政治的無関心層が多いのは、そのまま「政治の責任」「政治の失敗」「政策の失敗」と認識すべきなのだ。

更に付け加えれば、「政治家の世襲」を問題にするのなら、その前に、「象徴天皇の世襲」を問題にすべきだろう。


問題のもう一つは、記事にも指摘されている、

「安全保障では党が基本政策に掲げる「安保法制の違憲部分の廃止」をトーンダウン。
「党綱領に明記されている「原発ゼロ」は「封印」した」。

これら、党の理念、あるいは党是というに等しい重要政策を転換したことだ。

そして、そのことが、党内で十分議論された形跡がないまま、「現実路線」という四文字熟語一言で、いとも簡単に済まされてしまっているということに、国民は、少なからぬ「不信」と「不安」を感じているのではないか。

「マニュフェスト、書いていないことはやらないんです」と言っておきながら、唐突に消費税増税を言い出し、国民の信を失った民主党。
この時も、党内の議論は十分に尽くされていた様子は覗えなかった。

立憲民主党の議員は、地元に帰って、支援者への説明は済ましたのだろうか。

一番問題なのは、党の理念、あるいは党是というに等しい重要政策を転換したことで、後戻りが出来なくなってしまったことだ。

そのことは、「安保法制は違憲」と断じていた立憲民主党も、「原発ゼロ」を目指していた立憲民主党も、消滅したことを意味する。


「安保法制は違憲」、「原発ゼロ」を訴える政党が他にあることが、せめてもの救いと言えようか。

路頭に迷う支持者の受け皿は、かろうじてあるということになる。


今、有権者の一番の願いは、実質賃金の低下が延々と続いている中での、現在の狂乱物価を何とかしてほしいというものだろう。

有権者の関心が一番高いのが「経済」となっているのはそのことだ。

他の野党が消費税減税を公約にして戦おうとしている選挙で、消費税減税を言わない立憲民主党は、一人負けの危険すらある。
「給付付き税額控除」は国民には分かりずらい上に、「線引き」で必ず不満が出てくる。
やるなら「消費税減税」+「給付付き税額控除」ではないか。

野田氏の言う、消費税減税をしない理由は、下げたらまた上げるのが大変だからだと・・・。
「財務省の役人か」と頭を叩きたくなる。

国民を見ていないということだわ。

記事の文を引用すれば、

「・・・立民を特徴付けてきたリベラル色を薄め、穏健な保守層へ支持を広げる構えだが・・・」

ということなのだが、政党支持率を見る限り、リベラルにも十分支持が広がっているとはいいがたい。

「二兎を追う者は一兎も得ず」

立憲民主党は、「アイデンティティ」を失うことをもっと恐れた方がいい。

ウイングを広げるのは、もっと足元を固めてからではないか。


そんな気がする。








 

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コメント
1. ノーサイド[2350] g22BW4NUg0ODaA 2024年9月24日 22:24:51 : EbKstw76LA : NC5pay9SaElWVGM=[1] 報告

「現実路線」とは「理想路線」じゃないってことだよ。(大笑)
  
2. 人間になりたい[2218] kGyK1ILJgsiC6IK9gqI 2024年9月24日 23:35:20 : AwxU2zxs6c : US8xQlRtRXZ5WjY=[896] 報告
<▽37行くらい>

>今の立憲民主党には、他の野党と話が出来て、
 「譲歩の姿勢を示す」ことの出来る器の大きい人物は、小沢氏しかいないだろう。
 即ち、立憲民主党も「痛みを分かち合う」
 ということを許容出来なければ、交渉事は前に進まない。
 言い換えれば、交渉事を成功させる要諦は、
 相手の話に真摯に耳を傾けることもそうだが、
 最初に相手にメリットを提示することだ。

“ヘタレなんで、世直しなんかできないモンモン”は、
政治は、誰のためにあるとおもっているのだろうか。
政治は、政党の損得のためにあるのではない。
政党には、それぞれの考え方があるので、
完全に一致することは不可能だが、国民のために、
考え方が同じなものは協力することによって共闘しようというのが、
泉健太が提唱するミッション型野党共闘だ。
「最初に相手にメリットを提示すること」などという、
飴玉をしゃぶらせるような、姑息な子供騙しで、
国民のための野党共闘などできるはずはない。

>他の野党が消費税減税を公約にして戦おうとしている選挙で、
 消費税減税を言わない立憲民主党は、一人負けの危険すらある。

他の野党って、れいわ茶番組のことをいっているのか?
それなら、れいわ茶番組が野党第一党に躍り出るかもしれないので、
れいわバカルト信者の“ヘタレ、モンモン”としては、
願ったりのことではないか、なぜ、そのことを否定するのだろう。

>「給付付き税額控除」は国民には分かりずらい上に、
 「線引き」で必ず不満が出てくる。
 やるなら「消費税減税」+「給付付き税額控除」ではないか。
 野田氏の言う、消費税減税をしない理由は、
 上げたらまた上げるのが大変だからだと・・・。
 「財務省の役人か」と頭を叩きたくなる。
 国民を見ていないということだわ。

“ヘタレ、モンモン”は、消費税制度のことを、全く理解していないようだ。
消費税、一律減税、廃止と、立憲民主党のいう、中、低所得者への還付は真逆のもの。
消費税制度のしくみからして、消費税、一律減税、廃止でトクをするのは金持ち。
生活困窮者はさらに苦しむことになる。
立憲民主党のいう、中、低所得者への還付とは、
金持ちのカネを生活困窮者に分配することなので生活困窮者の利益になる。
“ヘタレ、モンモン”のデタラメは勘違いなのか意図的なものなのかは知らないが、
どっちにしても、国民を不幸にし、人間社会を歪めるだけの、
クダラネー、クズかアホということにかわりはないということだ。


3. 戦後政治の大掃除[51] kO2M45CtjqGCzJHlkXyPnA 2024年9月25日 01:12:19 : JenGHaKUpQ : d1U3cGpHbTdGck0=[74] 報告
<△26行くらい>
野田佳彦は、安倍晋三以上の戦争家だ。

裏にアメリカ戦争家が付いているようでもある、まねした(松下)未成熟生(政経塾)でもあり、これはロックフェラー系列です。 胡散臭いのですよ。

日本が衰退している、白アリが多すぎるで国会議員数を削減する!と言い出し賛同したが、消費税を上げると言い出し、消費税を上げる代わりに議員定数削減します!と、公約した。これ覚えておられますね。

ところが消費税はあげても、議員定数削減は全くしない! 裏切りですよ、この野田佳彦、、嘘つき政治家で、小池百合子と同じです。

許しがたいね! 維新の会も削減言っていますが、やる気は全くなさそうですね。詐欺政党ですよ、維新の会はね。

野田で一番腹が立つのは、野党に政権を取らせたのに、いとも簡単にこともあろうか安倍晋三に政権を譲ったこと!これには怒り狂いました。野田は許さん!と、、、。しかし船橋市民は野田に投票しているようです、、、なんででしょうかね?

未だに国会議員をしていること自体、許せんと思っているのですが、、、

消費税を上げて、アメリカの役に立たぬ武器を買いまくった戦争家だ、野田佳彦。

自民党が腐りきっているので、野党に政権が来てもよいように、野田に党首をさせたのでしょう。 日本は、変わりませんね〜 トランプ大統領になると、アメリカ戦争家の追放で政局が動くことになり、野田佳彦たちは清和会と共に、日本政治から追放?されることになるでしょう。

現にアメリカ戦争家は、追放されていますから、そう遠くないでしょう。

野田佳彦の裏切りは、許せん! 絶対に許せん!  この思いは多くの人持っておられると思います。こいつは国を売った売国奴です。

いつか、天が回天し日本晴天バレになると、信じています。

日本は平和憲法を抱いている国なのです。

4. 第n次嫌々期(仮)[1495] keaCjo6fjJmBWIr6gWmJvIFq 2024年9月25日 18:53:46 : niyy4hTwUA : OHU1UGRCUHhtN0k=[12915] 報告
本当の現実路線は、嫌われ者である野田が代表を辞任することだろ(嗤)。
そうしなければ支持者はヘル一方……。
5. 戸谷義治[36] jMuSSotgjqE 2024年9月25日 23:02:44 : M7NyRRhSDU :TOR UXVFL25uRlV1Lk0=[8] 報告
>>2
ボケ老人は老人ホームに入っとけ!笑
6. たぬき和尚[799] gr2CyoKrmGGPrg 2024年9月26日 15:27:30 : ZGAvq8lUL6 : RGlkdUxULi93MEE=[162] 報告
野田佳彦というのは1993年の政権交代の衆院選が初当選だが、もともとは自民党から出馬したかった。しかし当時の千葉船橋選挙区は自民枠が埋まっており、仕方なく日本新党から出馬した。
党首の細川総理は元は自民であり、少しでも自分の気持ちを納得させられるだろうと思ったのだろう。
日本新党は、おそらくは同じような事情を抱えた小池百合子や河村たかしといったポンコツ政治家を生み出している。細川は小沢にたきつけられて党首になったのかもしれないが、議員を育成するのは当時はまだ未熟だったのだろう。

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