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小泉進次郎氏「自民党総裁選3位」転落に焦り…「解雇規制緩和」事実上“撤回”の自業自得
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/360712
2024/09/18 日刊ゲンダイ
決選投票に残れない可能性(C)JMPA
馬脚を現し、大慌てのようだ。
27日投開票の自民党総裁選に出馬している“人気者”の小泉進次郎元環境相(43)の支持率が下落している。メディア各社の世論調査では、もともと石破茂元幹事長(67)とトップ争いを展開していたのに、ここへきて高市早苗経済安保相(63)に逆転され、3位に転落している。
中身カラッポがバレただけでなく、「解雇規制の緩和」や「労働時間の規制緩和」など、自信を持って掲げた公約が国民から嫌われたことが決定的だった。
出馬会見で「労働市場改革の本丸である解雇規制を見直す。人員整理が認められにくい状況を変える」と豪語していたが、SNSで〈クビ切り放題〉〈解雇自由化〉といった批判が殺到。他陣営からも追及の的になった。
結果、「緩和ではなく見直し」などと事実上の“公約撤回”に追い込まれている状況だ。
「進次郎さんの規制緩和策は新しい発想だが、根拠がいまひとつ分からず、詳細を質問しても明確に答えない。ベンチャー企業の経営者と懇意にしているようだから、彼らの意見を参考にしているのでしょう」(他陣営関係者)
経済界の歓心を買おうとして「解雇規制の緩和」などを打ち出したのだろうが、企業からは敬遠されている。
東京商工リサーチが各企業に対し、日本経済や自社のビジネスの発展に最も貢献しそうな候補者を聞いたところ、1位は高市氏で2位は石破氏、進次郎氏は3位に沈んだ。回答があった5921社のうち、進次郎氏と答えたのは492社とわずか8%である。
企業からも敬遠
さらに、進次郎氏が訴えている「労働時間の規制緩和」も、子育て当事者による市民団体「みらい子育て全国ネットワーク」から撤回を求められている。団体は声明で、日本の長時間労働について「過重労働により若い命が失われる悲劇的な事件が相次ぎ、少子化との関連も指摘されている」と批判。あらゆる方面から嫌われつつあるのだ。
加えて、進次郎氏にとって頭が痛いのは森元首相の存在だ。森元首相は16日の「北國新聞」のインタビューに登場し、〈党の代表としては進次郎さんが一番いい〉と発言。古い政治の象徴といえる森元首相のバックアップが明るみに出たことで「進次郎さんへのマイナスは確実」(自民党ベテラン)。
さすがに本人は焦りを募らせているようだ。進次郎氏は16日のネット討論会で、小林鷹之前経済安保相(49)の主張に対し「小林さんと全く同じ」などと同調しまくり。これが、多くの議員票を固めた小林氏へのすり寄りとみられているのだ。
「進次郎さんは決選投票に残り、石破さんか高市さんとの一騎打ちを想定しているはずです。その際、比重が大きくなる議員票を持つ小林さんの存在はカギになる。取り込みを図っているのでしょう」(自民党関係者)
討論を重ねるたびにボロが出る進次郎氏を支えるために、陣営は必死にテコ入れを始めている。
17日に出馬を断念した斎藤健経産相が進次郎氏支援に回ると表明。他に、岸田首相側近の木原誠二幹事長代理ら政策通が陣営入りしている。生煮えの政策を練り直すつもりのようだ。しかし、今から間に合うのか。付け焼き刃だと、さらにボロを出すことになってもおかしくない。
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次期衆院選の新たな「顔」として党内でも期待が高い小泉進次郎氏が発言するたびに“墓穴”を掘りまくり。●関連記事『【もっと読む】小泉進次郎氏のトンチンカンが止まらない!「大学に行くのがすべてではない」「改憲はファストパス」まで飛び出す始末』で詳報している。
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