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SNSが言論統制になってはかなわない 二極化・格差社会の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/359017
2024/08/13 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
よってたかって攻撃する図は、まるで日本中が小学校の教室みたい…(C)日刊ゲンダイ
人々の「言葉」に対する関心が高まっている。フワちゃんの一件も、「夏場の男性の体臭が」とポストして契約を解かれた女子アナも、仲間内だけならどうってこともない話なのに、よってたかっていじめられまくる図は、日本中が小学校の教室みたいで見苦しい。
こうしてネタにしている己も含めての自戒だが。誰も彼もがそれほどまでに、ネットに支配された世の中に緊張を強いられている、ということか。
もっとも、言葉に気を付けるようになるのは、悪いことばかりでもない。この際だから書いておきたいことがある。
先月26日付の朝日新聞朝刊「声」欄。73歳の主婦が寄せた投書は、同紙の連載小説が昔の嫁入り道具を「負の遺産」のように描写していたことに対する寂しさ、ないし憤りを吐露するものだった。
察するに、やむにやまれなかったのであろう思いは、連載小説だけに向けられていない。朝日が連日のように啓蒙している「男らしさ・女らしさ」の全否定に、深く傷ついておられると感じた。
今や絶対的な“正義”とされる「ジェンダー平等」を達成するのに、そんなものは百害あって一利もない、撲滅せよと刷り込まれ続けているような。反論しようものなら直ちに、老害は黙ってろ! と怒鳴りつけられそうな不快感は悲しい。
66歳になる筆者の場合、絶えず男らしくありたいと努力を重ね、かなわぬ夢のままではあるけれど、でも少しは奮闘の甲斐あって自分なりの半生を歩んでこられたと自負している。もうあまり先がなくなりつつある人生を、そう簡単にケッ、くだらねえと哄笑される筋合いもない。断じて許せぬことはある。
似たようなことは前にもあった。やはり朝日の「声」欄で、♪おかあさんて いい におい/せんたくしていた においでしょ……と歌う童謡「おかあさん」を難じる投書がまずあり、でも昔から歌い継がれてきた歌、私はこれからも口ずさむという、71歳主婦の決意表明が次に載った。担当デスクは自社の紙面の穴をよく知っていると思った。
いずれにせよ、お互い言葉遣いには気を付けよう。特にジャーナリズムだのマスメディアだのの分野は、まがりなりにも言葉のプロということになっているのだから。
もちろん気を使い過ぎて何も言えなくなるのは本末転倒だ。言論の自由を最大限に高めたはずのSNS社会に、かえって文化大革命のような言論統制へと導かれてしまう皮肉だけはご勘弁。
斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。
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