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成仏できない123便犠牲者
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2024年8月12日 植草一秀の『知られざる真実』
群馬県上野村高天原山尾根に墜落したJAL123便。
丸39年の時間が経過した今日、遺族や関係者などが墜落現場に向けて慰霊登山を行った。
12日午後6時からふもとで追悼慰霊式が開催され、墜落時刻の18時56分に黙とうが捧げられる。
墜落地点は高天原山山腹。
御巣鷹山山腹ではない。
間違った情報が流布された。
その誤りを押し通すために、墜落地点が「御巣鷹の尾根」と表現されていると見られる。
当時、毎日新聞記者として取材にあたった滑志田骼≠ェジャンボ機墜落の位置を「御巣鷹山」とするのは「誤報」であると明記している。
「8・12日航ジャンボ機墜落事故 /御巣鷹山」の誤報
正せず悔い/1・7キロの距離 報告したが」
https://www.jnpc.or.jp/journal/interviews/35284
高天原山の「高天原」とは神話における天の世界のことを指す。
このことが「誤報」の原因になったとも考えられる。
123便墜落現場(北緯36度0分5秒・東経138度41分38秒、標高1565メートル)は高天原山の北東、群馬県側の尾根上に位置する。
「御巣鷹山に墜落」は誤報であり、事実は「高天原山に属する尾根への墜落」である。
墜落地点である高天原山の尾根を、墜落当時の上野村黒沢丈夫村長が「御巣鷹の尾根」と命名した。
しかし、事実は「高天原山の尾根」であり「御巣鷹の尾根」とすることは適正でない。
123便墜落の原因は「圧力隔壁損傷」とされたが、この事故原因特定を根底から覆す重大事実が明らかにされている。
運輸省航空事故調査員会が2013年9月に
「62−2−JA8119(航空事故調査報告書付録)
(JA8119に関する試験研究資料)」
https://bit.ly/3KAt8Kr
を公表した。
この資料が明らかにしたのが「異常外力の着力」。
資料116頁に「異常外力の着力点」が図示されている。
101頁に
「18時24分35.64秒ごろに前向きに、また、36.16秒ないし36.28秒ごろに下向きに、それぞれ異なる異常な外力が作用したことが確からしく考えられる。」
と明記された。
ここに記された18時24分35秒と36秒が123便墜落における最重要時刻である。
公表されているボイスレコーダー書き起こし記録において、
18時24分35、36秒に「ドーンというような音」
と表記されている。
この「ドーンというような音」の1秒後に機長が
「まずい」
「なんか爆発したぞ」
と声を発し、
18時24分42秒に機長が「スコーク77」を宣言した。
副操縦士は18時24分47秒に「スコーク77」を復唱。
「スコーク77」は最重大救難信号である。
この後、123便は操縦不能に陥り、18時56分に群馬県高天原山に墜落した。
123便は経年劣化した圧力隔壁が損傷し、その結果垂直尾翼を失って墜落されたとされてきた。
ところが、爆発音がした18時24分35秒と36秒に「異常外力の着力」があったことが明らかにされた。
在野の者が推測して指摘したのではない。
「運輸省航空事故調査員会」が政府の公式の資料として公開したものである。
つまり、123便は、機体内部で圧力隔壁が損傷して墜落したのではなく、123便の外部から「異常外力」が「着力」し、その結果として航行不能に陥り、墜落したことになる。
遺族が墜落の真相を知ろうと思うのは当然のこと。
最愛の夫を失われた吉備素子さんが事故真相の解明のためにボイスレコーダーの完全開示をJALに求めたが、JALがこれを拒絶。
裁判所に提訴したにもかかわらず、裁判所が開示を命令しなかった。
8月12日を迎えて、メディアはこの問題を大々的に報じるべきだが、なぜか1社も報道しない。
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